アライアンス事業部の仕事とは?コラボ施策でコンテンツに触れてもらう機会を増やす【サイゲームス仕事百科】
サイゲームスはこれまでに手掛けた数多くの作品から、ゲームタイトル全体やキャラクター、楽曲などの自社が保有するIP(知的財産)を活用し、商品化やリアルイベントなど多彩な取り組みを展開しています。
その領域はエンターテインメントにとどまらず、飲食業や小売、地方自治体など、様々な企業・団体との提携によるコラボレーションを実現してきました。こうしたキャラクターの商品化や企業タイアップ、各種コラボ企画などを手掛けているのが「アライアンス事業部」です。
今回はアライアンス事業部の仕事について、マネージャーへの取材を基に解説します。
外部企業との提携施策によって
コンテンツに触れてもらう機会を増やす
アライアンス事業部は、キャラクターのグッズ化や企業タイアップなど、外部の会社・団体がサイゲームスのIPを用いて施策を展開する際の窓口・企画・進行を担当する部署です。
様々な企業にサイゲームスのIPをご活用いただくことで、自社単独では実現できない施策が可能になります。これらの取り組みを通じて、幅広い生活者のみなさんに商品やサービスを届け、ゲームやアニメ以外でもサイゲームスのコンテンツに触れていただく機会を増やすのが私たちのミッションです。
アライアンス事業部の仕事内容
例えば、ゲームのキャラクターを商品化する際、サイゲームスが自社で製作する場合と、外部の企業様が自社名義で製作する場合があります。後者の場合、サイゲームスは外部の企業様に対して、キャラクターの使用を一定のルールに基づいて許諾します。これを「ライセンスアウト」と呼び、アライアンス事業部の主な業務となっています。
一方、サイゲームスが自社で製作する場合はライブMD事業部という別の部署が担当しています。
フィギュア、アクリルスタンドや缶バッジなどのグッズ、コンビニエンスストアで販売されるタイアップ商品などがこれまでライセンスアウトで製作されました。またグッズ展開の他にも、地域活性化施策や各種コラボ企画、イベントへの協賛なども行っています。
ちなみに、サイゲームスの公式オンラインストアである「CyStore」では、自社製作のグッズと他社製作のグッズの両方を扱っています。
アライアンス事業部の体制
アライアンス事業部は現在、「ライセンスチーム」「地域活性化チーム」「営業チーム」の3チーム体制となっています。
■ライセンスチーム
『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』『プリンセスコネクト!Re:Dive(以下、プリコネR)』『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』といったIPのキャラクターのグッズ化や、コンビニエンスストア・外食チェーンなどとのコラボキャンペーンの企業担当窓口となります。アニメ事業部と連携してサイゲームスのアニメIPを担当することもあります。
商品化やキャンペーン施策については外部の企業様からご提案いただくケースが多いのですが、IPを盛り上げたい時期や、盛り上げと連動した新しい仕掛けをしたい時期には、サイゲームス側から企業様にお声掛けして検討していただくケースもあります。最近はサイゲームスから積極的にお声掛けする場面も増えてきました。
協業先の企業様には熱量の高い担当者の方が多いです。お客様に喜んでいただけるようにと独創的で攻めた企画をご提案いただくことが多いため、企画を見るだけでもワクワクします。
最近の例では、日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下、KFC)株式会社様から『ウマ娘』とのコラボ施策をご提案いただきました。KFCのご担当者の方が『ウマ娘』の大ファンということで特典付き限定コラボセットの販売に加え、アプリ内コラボやカーネルおじさんに扮したゴールドシップが登場するなど入魂の企画が実現しました。


また、スパリゾートハワイアンズ様からTVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』とのコラボ施策をご提案いただき、他ではなかなか実現できない、非常に挑戦的な企画が実現できたと感じています。

■地域活性化チーム(※)
『ウマ娘』のリリース後に発足したチームで、『ウマ娘』IPを用いた地域振興施策を担当していました。『ウマ娘』のリリース後、ありがたいことに各地の地方競馬場から協業についてお問い合わせをいただくようになりました。この地方競馬場とのコラボを行っていくうちに、馬事産業にかかわる様々な地域、自治体の方からもご連絡をいただくようになり、そういった地域を『ウマ娘』を通して盛り上げるため、専門チームを組んで担当することとなりました。
※ 現在、本業務は別の部署に移管しております
例えば、岐阜県の笠松競馬場とは2022年から毎年コラボを実施しているのですが、2025年は笠松町ともコラボさせていただき、大いに盛り上がりました。「カサマツ篇舞台探訪MAP」にシンデレラグレイのモデルになった場所やカサマツグルメを掲載して配布した他、笠松町内の様々な店舗でもシンデレラグレイのカードを配布。来訪者の方々が街巡りを楽しめるという企画でした。

笠松町のコラボに並行し、名鉄グループとは「東海プロジェクト」を実施しました。駅名看板を「笠松駅」から「カサマツ駅」に変更し、ラッピング電車の運行やスタンプラリーなどを展開。自治体様と外部企業様、そしてアライアンス事業部全体が一体となった大規模な施策になりました。地域とのコラボは現地でしかできないようなユニークな試みが多いため、地域活性化チームならではのやりがいを感じられる取り組みになったと思います。



©久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
© Cygames, Inc.
■営業チーム
新しい取引先を開拓するチームです。外部の企業様にお声掛けして、どんなことができそうかを一緒に検討します。『グラブル』『Shadowverse』『プリコネR』などのゲームコラボの窓口も担当します。
また、自社で『ウマ娘』や『プリコネR』などのイベントを実施する際には、外部の企業様から協賛を募ることも営業チームの役割です。単に協賛をお願いするだけでなく、協賛効果を高める方法や、お客様により楽しんでいただくための企画にも関わります。
例えば『ウマ娘』を活用した株式会社第一興商様との取り組みでは、2025年5月24~25日に開催されたイベント「ウマ娘6th EVENT The New Frontier 春公演」に合わせて2日間、さいたまスーパーアリーナのけやきひろばでカラオケ機器「LIVE DAM WAO!」の新コンテンツ「対戦!最後まで残りまショー!!!!」とコラボした来場者参加型のカラオケ企画「LIVE DAM WAO!完唱ダービー」を実施しました。ライブに訪れたトレーナーの方々が人前でカラオケを歌ってくださるかどうか心配もありましたが、早朝からの抽選券配布に300人以上の希望者が集まり、カラオケが始まるとコールや合いの手で会場が大いに盛り上がりました。

アライアンス事業部の業務フロー
ここでは、アライアンス事業部の仕事の流れをライセンスチームの業務を例に、外部の企業様からご提案を受けて施策を行うケースをご紹介します。

1.企画の実現性を検討

まずは協業先となる企業様から、「このIPを借りてこんな施策ができないか」といったご提案を受けます。ある程度やりたいことが決まったら、その企画が本当に実現可能か、社内の関係各所に確認。関係各所からのフィードバックを受け、必要に応じてブラッシュアップや軌道修正を行います。
2.具体案のプランニング

実現の見通しが立ったら、より具体的に施策内容を考えていきます。キャラクターのグッズ化であれば、どのキャラクターのどんなイラストを描き下ろすか、バリエーションはどうするのかといった詳細を、協業先のご担当者と一緒に詰めていきます。
3.スケジュール確認

施策の実施までにどんな工程があるかを確認し、各工程にどれくらいの時間がかかるかを計算してスケジュールを立てます。グッズ製作に既存のイラストを用いるのであれば比較的短期間で実現できますが、描き下ろす場合は時間がかかることも。協業先が施策を実施したいタイミングと制作のスピードを勘案して、現実的なスケジュールを立てる必要があります。
4.施策の実施

上記の工程を経て、いよいよ実施です。計画通りに進行するか、期待した成果が得られるか、協業先の企業様と一緒にドキドキする瞬間といえます。
5.施策実施後の振り返り

施策が終了したら、協業先の企業様と一緒に振り返りを行います。実施後には成果を振り返り、次回以降の施策に繋げます。
アライアンス事業部スタッフに
求められるスキルとマインド
ここでは、サイゲームスのアライアンス事業部メンバーに求められるスキルやマインドをご紹介します。
■交渉力

外部企業様と一緒に進める仕事のため、交渉力は大切です。サイゲームスとしては、「サイゲームスのIPを使うことで新規層にアプローチしたい」「自社IPの認知を広げたい」という思いがあります。アライアンス事業部としては、広くIPを使ってもらうことを歓迎する一方で、イメージやブランドを守ることも大切にしています。両社が目指すところを理解し、実現できる方法を先方と話し合いながら、また社内の関係部署とも調整しながら業務を進めていく必要があります。
■企画力

コラボグッズやコラボイベントなど、どの施策においても外部の企業様と我々が目指す共通の目的は「お客様に喜んでいただくこと」です。例えば、「○○のキャラクターを使って新規層を呼び込むキャンペーンを実施したい」とご提案を受けた場合、「このキャラクターは××が好きという設定なので、この商品と組み合わせてこういう展開をするのはどうですか?」と、お客様に喜んでもらえそうなアイディアを提案する企画力が求められます。また、精度の高い提案を行うためには、IPへの理解はもちろん、シナリオやイラストなど各部署の業務についても理解しておくことが必要です。
■業務に対する真摯な姿勢

IPのコラボ施策は、キャラクターに対する理解や愛情を感じられるようなものが求められます。お客様をいかに喜ばせるかという観点で、協業先の意向を汲みながらキャラクターのイメージを守ることで、良いコラボが実現します。そのように業務に真摯に取り組むことは、先方から信頼を得る上でも大切です。我々の仕事は協業先があって、初めて成り立つものなので、信頼を得られればクオリティーの高い仕事ができますし、次の案件にも繋がるのです。
アライアンス事業部の
仕事のやりがいとは?
協業先や自治体などと組むため、サイゲームスだけでは実現できないことや規模の大きな案件に取り組めることがこの仕事の面白みであり、やりがいを感じる部分です。
例えば、先ほどお話しした笠松競馬場と『ウマ娘』のコラボでは、当日朝から3000人ものお客様が入場を待ってくださり、最終的には1万人を超えるお客様にご来場いただきました。競馬場が盛況で、店舗や自販機のグッズが人気な様子を見たときは大きな達成感がありました。
その他にも、大手コンビニチェーンとの取り組みでは全国1万軒を超える店舗でキャンペーンを実施いただいたり、飲料メーカーとの取り組みでは自販機で販売する飲料にサイゲームスのキャラクターを描いていただいたりしました。また、アミューズメント施設とのコラボではサイゲームスIPが景品になることもあり、外部との提携だからこそ実現できるものが多くあります。
日常の中で一人のユーザーとして自社IPのコラボ商品に出会うこともあり、自分たちの仕事が形となり多くの方々の目に触れていることを実感すると、大きなやりがいを感じます。





アライアンス事業部スタッフの
キャリアパス
施策を担当するところからスタートして実績を積み上げたら、リーダー、サブマネージャー、マネージャーとステップアップしていくのが典型的なキャリアパターンです。
またマネジメントには進まず、施策のプロフェッショナルとしてその道を極めるというルートもあります。グッズ製作に関するノウハウの蓄積や協業先との関係性の構築などにより、より大きな施策を手掛けるチャンスが増えます。
どちらのルートを進むにしても様々な知識やノウハウが求められるので、まずは色々な経験を積むことが大切です。例えば、キャンペーン系の業務であれば、一人で先方と企画をまとめ上げ、実施まで責任を持って進めること。商品化の場合は、外部の企業様と協力して多くの商品を作り、信頼関係を築き、自社からの提案で新しい商品を一緒に作り上げることができれば、一人前と言えるのではないでしょうか。このように経験を積んでいくことで、自然と次のステップが見えてくるのではないかと思います。
サイゲームスのアライアンス事業部を
目指す人へのアドバイス
現在、アライアンス事業部に所属するスタッフで多いのは、メーカーや広告代理店などグッズに関わる業種の出身の人たちです。一方で、鉄道関係や書籍の取次など完全に異業種出身の人も活躍しています。異業種から来た人は最初のうちは苦労することもあるかもしれませんが、数か月もすれば業務に慣れてくると思います。実務経験以上に、ゲームやアニメといったIPを世の中に広げたいという熱い気持ちを持っていることが大切です。
仕事柄、トレンドを追うことも多く、今の流行や万人に受けやすいもの、話題になりそうなものを常に追いかけ、情報交換して良い企画に落とし込む必要があります。また、企画を考える過程で、シナリオやデザインなど他部署の人とコミュニケーションを取ることも頻繁にあります。取引先の企業様との打ち合わせで外出することも多く、社内外を問わず人に会いに行くことが日常的にありますので、人と関わることが好きな人には良い環境だと思います。
アライアンス事業部で働くメンバーに求められるのは、ゲームやアニメといったコンテンツに興味があることは当然として、バランス感覚があることです。ここでいうバランス感覚とは、自分の好みだけでなく、「世の中でどのようなものが求められているか」という視点で企画を考えられること。こだわりを持つことも大切ですが、それだけでは視野が狭くなってしまうため、広い視野で物事を捉える能力が求められます。その上で、自分のやりたいことが明確な人であれば、きっと活躍できる環境だと思います。
以上、アライアンス事業部の仕事についての解説でした。
現在サイゲームスでは、一緒に働く仲間を募集しています。この記事で興味を持った方は、ぜひ一度こちらをチェックしてみてください。




