ハリウッド級超爽快アクション!『終の退魔師―エンダーガイスター―』【ヨミコミ!サイコミ Vol.6】

サイゲームスがお届けしているのは、ゲームだけではありません。マンガ配信サービス「サイコミ」にて、数々の作品を連載しています。「サイコミ」編集部がおすすめするマンガの魅力に迫る連載「ヨミコミ!サイコミ」第6回は、映画にオマージュを捧げるアクションマンガ『終の退魔師―エンダーガイスター―』をご紹介します。編集担当者に作品の見どころを聞きました。

【あらすじ】
この主人公、破天荒にして最強の退魔師<エクソシスト>
日本のとある都市で起きた超常現象事件を調査しに、ドイツから派遣されたS級退魔師・黒沢アキラ。相棒の美人退魔師・チカゲと事件の発端へ調査に向かったところ、そこは魑魅魍魎がはびこる恐ろしい場所に変貌していた。異世界よりやってきたクリーチャーに立ち向かう、ハリウッド級超爽快アクションマンガ。

映画のワンシーンのように!
追い求めたのは「かっこよさ」

企画はどのように立ち上がったのでしょうか?

作者の四方山貴史さんも私も大の映画好きで、映画のような展開を毎回作っていこうとお話ししてスタートしました。そのため、マンガのサブタイトルが全部映画のタイトルになっていたり、劇中でも登場人物がよく映画の話をしたりしています。

▲映画の名セリフを言いながら敵を退治する主人公の“黒沢アキラ”

アキラも映画が好きで、クリーチャーを倒す“退魔師”として最高ランクの腕を持っています。親しみやすく、かっこいい主人公をどのように作り上げていったのでしょうか。

まず作品を作る上で、四方山さんと私が得意なものを考えていったところ、ギャグマンガや感動的な話より、「かっこいい」ものだろうと話しました。そこで「かっこいい主人公とは?」を突き詰めていき、破天荒でクールなキャラクターになりました。
この作品では、四方山さんと常に「かっこいいか、かっこよくないか」を考えながら作っています。

▲朝、映画を流しながらトレーニングをするのが日課のアキラ。敵と戦うシーンではあらゆる武器を使いこなします

変わった場所を活動拠点にしていたり、独特な武器が出てきたりする点もかっこいいですよね。

四方山さんが元々お持ちだったアイディアもありますが、打ち合わせで話していく中で生まれたものもあります。活動拠点が銭湯だったりブティックが武器の調達屋だったりするのも「もしそうだったらかっこいいよね」と想像を膨らませていったものです。

▲一見、古そうなブティックも、中に入ればあらゆる道具をそろえた調達屋です
▲アキラの相棒でメカニックのチカゲは、自作した武器で戦います

印象に残っているシーンはどこでしょうか?

第29話の「スモーキン・エース」で、新しい敵が次々に登場するところです。この回は、若き日のアキラが古代遺跡で守護神と会敵するまでを描いた過去編が終わって、次の展開をどうするか悩みに悩んだ末にできた話です。
週刊連載は目の前の1話にとにかく力を注ぐので、過去編の次の展開をどうするかは白紙の状態でした。打ち合わせをしても次のエピソードをどうするか本当に決まらなくて、「新しい殺し屋を出して盛り上げよう」とお話ししてようやく完成しました。あのときが一番の危機でしたが、殺し屋をたくさん登場させたことで彼らがアキラを襲ってくる現在の展開に繋がっているので、苦労しただけ印象深いですね。

▲第29話「スモーキン・エース」に登場する殺し屋たち

“一人称バトル”で人気に火
バトルロジックを徹底

この作品はバトルシーンの完成度を突き詰めている印象です。特に、第26話「ハードコア」の一人称視点で展開されるバトルシーンはどのようにして生まれたのでしょうか。

第26話は、この話のタイトルにも付けている映画『ハード・コア』にインスピレーションを受けた回です。この映画は最初から最後まで一人称視点で進むのですが、マンガでも“一人称バトル”に挑戦しようとお話しして作った回でした。四方山さんはバトルの見せ方が上手い才能豊かな作家さんで、主人公の視点で描かれたバトルシーンの原稿を見たとき、良くできているなと感動しました。

▲第26話の一人称バトルシーン

四方山さんとは前作の『VS EVIL』から一緒にお仕事をさせていただいていて、当時はストーリーや構成、セリフが難解になったところがあったので、今回はわかりやすさや細かいディティールをさらに突き詰めるようにしています。そのため、バトルシーンでは動きの整合性をとる「バトルロジック」を大事にしているんです。
だからこそ、一人称バトルは読者の方々からご好評をいただきましたが、より動きをわかりやすくしたかったので、単行本版では一部の動きを修正させていただいています。

▲一人称バトルの1ページ。単行本版(右)では、よりシンプルな動きになっています

この他、殺し屋のラウロンがアキラをパンチで吹き飛ばすシーンは、「攻撃の力の向きを考えると足の先に力の逃げ場があるはずだから、地割れみたいな感じがないとおかしい」といった細かいやり取りをしました。

▲第49話「ハート・ロッカー」では、パンチを放つラウロンの足元に地割れが起き、パワーの強大さが見てとれます

作者の方とはいつもどんなやり取りをしながらストーリーを作っていますか?

打ち合わせでは最初の30分くらいはずっと映画の話をしますね。それから「次の話どうしましょうか」と会話しながら流れを作っていく感じです。それで、話し合いが行き詰まったときは「あの映画みたいな方向で考えましょうよ」と、さまざまな映画の内容をアイディアの一助にしています。

現在、クリーチャーとの戦いから一転し、アキラは腕利きの殺し屋たちに次々と攻撃を仕掛けられています。今後の展開は?

アキラが殺し屋たちの攻撃をどのように潜り抜けていくのかや、相棒のチカゲにかけられたある疑惑がどうなっていくかに注目していただきたいです。
また、舞台を日本から海外に移していく展開を構想しているので楽しみにしてください。

▲アキラはある疑いのかかったチカゲと対立し孤軍奮闘するも、殺し屋たちの猛攻により絶体絶命の危機に瀕します

最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

クオリティーの高さには自信を持っています。どのアクションマンガにも引けをとらないレベルだと思いますので、みなさんに読んでいただき、どんどんこの作品を広めてほしいです。それこそ、ハリウッド映画の監督に注目されるくらい話題になるとうれしいですね(笑)。

『終の退魔師―エンダーガイスター―』

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