【11月13、14日開催】サイゲームスの技術カンファレンス「Cygames Tech Conference」に込めた想いとは

サイゲームスは単独の技術カンファレンス「Cygames Tech Conference(以下、CTC)」を2021年11月13、14日に初開催いたします。『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』における制作事例の紹介や、Web漫画家のやしろあずきさんをお招きしたパネルディスカッションなど、2日間で計15講演をサイゲームスの公式YouTubeにて無料で配信予定です。開催に先駆け、実行委員会にカンファレンスを立ち上げたきっかけや見どころを聞きました。

Cygames Tech Conference 特設サイト

クリエイターもユーザーも楽しめる!
2日間で15講演

これまでもCEDECなどで社外にサイゲームスの技術的な取り組みを発表してきた中で、今回独自にカンファレンスを開催したきっかけは何だったのでしょうか。

CEDECや技術交流会などに積極的に参加してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでのように幅広い方々にサイゲームスの技術や知見に関する発表をする機会が減ってしまったことが発端です。

どうしても講演を届ける方々や発信できる内容が限られてくる部分があったので、自社でカンファレンスを開催することによって、もっとたくさんの方々にサイゲームスの良さをあらゆる面から伝える場を設けたいと考えました。

また、2021年にリリースされた『ウマ娘』をきっかけに、サイゲームスに大きく注目する方が増えたことも開催に踏み切った要因です。技術的な取り組みを発信する良いタイミングだと感じ、今年初開催することにいたしました。CTC全体を通して「サイゲームスは細部にまで心血を注いで『最高のコンテンツ』を作っています」と伝わるようなカンファレンスにするべく準備しています。

この他、これまでのCEDECへの登壇経験や、社内勉強会「CyStudy」の実施により講演内容の調整方法やカンファレンスの運営について知見が広がってきたことも、CTCを開催する後押しとなりました。

技術カンファレンスとのことですが、講演内容はゲーム開発者向けでしょうか?

ゲーム開発者がメインではありますが、各コンテンツに対するサイゲームスのこだわりも語られているため、ゲーム業界を目指している方やユーザーのみなさまにも楽しめる内容になっています。なるべくたくさんの方に見ていただきたいという想いから、オンラインにて無料でご視聴いただけるようにしました。アーカイブも残るので、配信終了後でもご覧いただけます。

講演内容はどのように決めていったのでしょうか。

技術カンファレンスに向けて社内で公募したものや、実行委員会からの推薦で講演内容を決定していきました。2021年3月から本格的に動き出し、70名以上のスタッフが関わりながら開催に向けた準備や講演内容の磨き上げを行っています。

講演のテーマが決まったあと、どのように内容をブラッシュアップしていきましたか?

登壇者はまず講演の資料作りから始めて、その後社内で内容を審査した上でプレゼン用のスライド作成に移りました。そのあとは実行委員会のリバイズ担当者とリハーサルを繰り返しながらブラッシュアップを重ねていくといった流れです。

▲リハーサルでは講演内容に加えて映像としての見栄えなど、細部に渡ってチェックを行います

CEDECやCyStudyと違い、社外に向けた自社カンファレンスの開催に向けて大変だった点は何でしょうか。

やはり講演の質を上げたり、収録に関する準備だったりが大変でしたね。「最高のコンテンツを作る会社」をビジョンに掲げるサイゲームスらしいところといいますか、講演のクオリテイーも最高を目指しているので、会社として求める内容のハードルをクリアするまでに時間がかかりました。

外部のカンファレンスに招かれて講演するのと違い、すべて社内で確認が必要になるので、文言が正しいかはもちろん、スライドのデザインなども全体で統一感があるように調整していきました。

あとは細部にまで力を入れるという意味で、登壇者の衣装についても「どういう方向性でいこうか」というところから話し合いましたね。他の登壇者とのバランスや、その人自身の人柄を考慮して最適な衣装を決定していきました。

このように実行委員会で考えて判断していかなければならない部分が多く、カンファレンスの規模も大きいので各所との打ち合わせや調整にかなりの時間を割いていますね。CEDECやCyStudyより、実行委員会がマネジメントする領域が圧倒的に広がった印象が強いです。

パネルディスカッションも実施
CTCの見どころ

専務取締役の木村とコンシューマー事業本部長の高木謙一郎、外部からはWeb漫画家のやしろあずきさんが登壇するオープニングが見どころだと思います。パネルディスカッションのテーマは何ですか?

「ゲームクリエイターになるためには?」が大きなテーマです。昨今、ゲームそのものが注目されることはたくさんありますが、ゲーム開発について焦点があたる機会は多くありません。そこで、実際にゲーム開発を通して様々な視点で経験を積んできた登壇者3名が、ゲームクリエイターの仕事の楽しみや必要とされる能力についてざっくばらんにご紹介する予定です。

ゲーム業界を目指している学生の方々はもちろん、木村や高木はプロデューサーとして活躍してきた人物でもあるので、現役クリエイターのみなさまにもお楽しみいただける部分も多いのかなと。

登壇者はあまり見ない顔合わせですね。

そうですね。特に木村とは「サイゲームスからの視点に偏り過ぎないようにしたい」と話していました。そういう意味で、高木はサイゲームスに合流する前に数多くのゲーム開発に携わってきていますし、現在もコンシューマー事業本部の本部長として外部の協力会社様とやり取りしながら開発に携わっています。

また、やしろあずきさんは複数のゲーム会社で開発に携わってこられた経験もございますし、ゲーム開発に関して社外の方からの視点でもお話しいただけるのではないかと思いお声がけさせていただきました。

パネルディスカッションはリアルタイムでの質問も募集するそうですね。

はい。視聴者の方々にもご参加いただけるような相互でコミュニケーションを取れる場を設けたいと考えました。例えば「ゲームクリエイターになるためにはどうすれば良いのだろう?」といったことに関心のある方もご覧くださっていると思うので、そういった疑問にお答えできる場になればなと。

他の講演についてはリアルタイムでの質問の場は設けていないのですが、Twitter上でハッシュタグ付きでいただいたコメントや質問の中から後日サイゲームスのエンジニアブログにてご回答できるものもあるかと思います。

▲パネルディスカッションのトークテーマとなる「ゲームクリエイター」に関する質問を 「#cygamestech2021_panel」のハッシュタグで募集します

パネルディスカッションをより楽しむために予習しておくべきコンテンツはありますか?

トーク内容と直接関係ないかもしれませんが、やしろあずきさんのマンガは面白いのでぜひ見ていただきたいですね。あとはこれまで高木がどんなゲームを作ってきたのか知っておくだけでも、当日彼が話す内容がより頭に入ってくるかもしれません。木村についても、サイマガの過去記事をご覧になればどんな考えでゲーム開発に携わっているのかおわかりいただける部分があるかなと。

その他の講演について、特に注目すべきものは何でしょうか?

『ウマ娘』に関する講演が非常に多いので、ぜひご注目いただきたいです。3D表現だけではなく、絵コンテやシナリオライティングなど、あらゆる視点で取り組みを紹介しているので、いろんな方に楽しんでいただける充実した講演になっているかと思います。

あとは、ゲーム開発とは異なる講演にもご注目いただきたいです。漫画事業部によるサイコミの開発と運用に関する話や、社内報・オウンドメディアによるブランディングについての講演もぜひご覧ください。

最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします。

登壇者と綿密に打ち合わせを重ねた甲斐もあり、サイゲームスとして「最高のコンテンツ」をお届けできる内容に仕上がったと自負しています。主にはゲームクリエイターの方に向けた内容ではありますが、幅広い方々に見ていただけるように事前知識がなくても理解できるサイゲームスのコンテンツへのこだわりを存分に盛り込んでいますので、お気軽にご視聴いただけるとうれしいです。

また、ぜひリアルタイムでご視聴いただければと思いますが、どの講演から見ていただいてもお楽しみいただける内容になっていますので、もし当日お時間がなければ後日アーカイブでじっくりとご覧ください。

各講演のスケジュールや概要は、特設サイトからお確かめください。みなさまのご視聴をお待ちしております。

Cygames Tech Conference 特設サイト