2部門を新設!「第3回サイゲームス クリエイティブコンテスト」各部門のポイント

次世代クリエイターの育成を目的に、サイゲームスは学生を対象とした「第3回サイゲームス クリエイティブコンテスト」の作品を募集しています。募集する部門は、「キャライラスト部門」「背景イラスト部門」「3DCG部門」「ゲームコンテンツ部門」に加え、今回から「広告・映像・衣装デザイン部門」「高校生部門」を新設しました。募集は2022年11月30日までで、一人で複数の作品を応募することも可能です。審査員を務めるCygames 佐賀スタジオ代表のチヒロと、ジュンに各部門のポイントを聞きました。

「第3回サイゲームス クリエイティブコンテスト」公式サイト
Cygames 佐賀スタジオ代表 アートディレクターチヒロ
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さまざまなゲームのイラストやコンテンツ制作に携わり、2011年合流。2Dイラスト制作・監修を行い、イラストチームのマネージャーを経て20年に「Cygames 佐賀スタジオ」代表に就任。
デザイナー本部 デザイン3部部長ジュン
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Web制作会社を経て、2012年合流。アニメーションデザイナーとしてゲーム制作に携わり、現在は広告デザインや映像、衣装制作を担当する各部からなる「デザイン3部」の部長を務める。

高校生のチャンス拡大!
応募作品の幅も広がる

今回から「広告・映像・衣装デザイン部門」「高校生部門」が新設されています。それぞれの部門が増えたのはなぜでしょうか?

ジュン 前回は選考でキャライラスト部門の受賞作品が決まっていたものの、高校生の中に光る作品があったので急遽「高校生部門賞」を設けました。今回、高校生部門を常設したのはそこからの流れになります。また、これまで高校生からのご応募が多かったことも今回新設した理由です。

高校生は、高校生部門にしか応募できないのでしょうか。

チヒロ いえ、応募自体は高校生部門以外を選んでいただきます。応募フォームの「在学中の学校名」を高校でご入力いただいたら、自動で高校生部門にエントリーされるというかたちです。
そのため、高校生の方でも大賞や各部門賞に輝く可能性もあります。もし大賞や各部門賞に高校生が入賞したら、それとはまた別の作品を高校生部門賞に選ばせていただきます。

ジュン 高校生は受賞のチャンスが広がっていると思いますので、臆せず積極的にご応募いただければと思います。

「広告・映像・衣装・デザイン部門」を新設した経緯も教えてください。

ジュン これまではイラストや3DCGといったアート系の部門が多かったのですが、もっとご応募いただける作品の幅を広げたいと思い新設しました。ゲームのデザイン全般に関するいろんな作品を見せていただきたいと考えています。

前回は受賞作を博多駅で展示しました。今回もそのような予定はありますか?

チヒロ はい。今回も博多駅での展示を予定しております。博多駅は人通りの多い場所なので、「自分の作品をたくさんの人に見ていただける場がある」という点も創作のモチベーションにしていただければと思います。

▲前回は受賞作を博多駅構内のビジョンで展示。今回も同様に展示する予定です

「想像を超える作品に期待」
クオリティーと熱量重視

コンテストでは、全体的にどのような作品に期待していますか?

ジュン 我々の想像を少し超える作品ですね。すごく、ではなく少し超えるだけでも良いので、ご自分の世界観を持った作品をご応募いただけると注目されるのではないかと思います。

チヒロ 第2回の応募作は、第1回の受賞作を見て、ある程度の的を絞って仕上げられた作品が増えた印象でした。ただ、過去の受賞作を踏襲する必要はなく、自由な発想で個性を発揮していただければと思います。

とはいっても、ゲームになったときにどう見えるかも多少は見るので、突飛なものを求めているわけでもないんですよね。これは難しいところなのですが……。

ジュン たしかに、基本をおさえつつ、ちょっとしたスパイスが加わっている作品は見ていて面白いですよね。

ちなみに、第1回も第2回もキャライラスト部門の応募作が大賞に選ばれていますが、キャライラストが目を引きやすいということなのでしょうか?

ジュン いえ。これまでキャライラスト部門の作品が大賞を受賞しているのは、単純にこの部門の応募数が一番多く、それだけクオリティーの高い作品が集まったからだと考えています。前回は約1300点の応募のうち、半分以上がキャライラスト部門でした。もちろん、どの部門に応募しても大賞のチャンスはあります。

チヒロ クオリティーはもちろんですが、創作に対する熱量まで感じられる作品を大賞に選ばせていただいています。

▲前回の大賞受賞作の一部

■高校生部門

ここからは各部門のポイントについて、新設された部門から個別にお尋ねしていきます。まず高校生部門で期待していることはなんでしょうか?

ジュン とにかく背伸びする必要はありません。今の実力をありのままお見せいただければと思います。

チヒロ 技術というより、想像力を持って描かれたような、今後の可能性を感じられる作品に期待したいですね。

ジュン そうですね。「自分がこれを描きたいんだ!」というチャレンジ精神を高校生には特に持っていただきたいです。

▲前回の高校生部門賞。当初この部門はなく、急遽設けられました

■広告・映像・衣装デザイン部門

この部門については、どのような作品を求めていますか?

ジュン とにかく「これは応募して大丈夫かな?」とためらわずに、何でも送っていただければと思います。必須ではないですが、ゲームに関わる要素が少しでもあるとうれしいですね。

映像はアニメでも実写でも良いですし、短いものでも映画のように2時間あるものでも大丈夫です。衣装はデザイン画だけでも構いませんが、本当に衣装を作っている方からの応募にも期待しています。実際に作った衣装を写真で送っていただけると、なおありがたいですね。

■キャライラスト部門

例年、応募総数が一番多い部門だと思います。たくさんの応募作がある中で、作品のどのような点を見ていますか?

チヒロ キャラの魅力が最大限に発揮されているかどうかを重視しています。キャラの設定だけではなく、どんな世界観の中にいるキャラなのか伝わってくる作品をこれまで選ばせていただいたような印象です。

ジュン 前回は第1回の受賞作を参考にしてか、一枚絵のイラストが減った印象でした。必ず作中にキャラの説明書きが必要なわけではなく、背景ありの一枚絵でキャラを描いていただいても構いません。前回は説明書きありと、一枚絵のイラストという両極端なかたちでそれぞれ1名が受賞しました

▲前回の受賞作
▲前回の受賞作

■背景イラスト部門

背景イラストのポイントはどんなところでしょうか?

チヒロ 背景だけで世界観をすべて提示するのは難しいんですよね。そのため、作品の一部から絵に描かれていないような空気感を想像できるかといった部分は大事だと思います。

ジュン ちなみに、個人的に前回は背景イラスト部門の応募作で印象に残ったものが多かったですね。独特な世界観を持った作品がたくさんありました。

▲前回の受賞作

■3DCG部門

新設された前回、受賞作は2点とも背景が描かれていましたね。

ジュン はい。ただ、背景だけを求めているわけでは決してなくて、柔軟な発想でいろんな作品が応募されてくることを期待しています。動画作品の応募も可能で、前回はアニメーションやキャラのモデリングなど、動画も静止画もご応募いただきました

▲前回の受賞作
▲前回の受賞作

■ゲームコンテンツ部門

前回を振り返って、この部門の特徴を教えてください。

ジュン UIデザインやゲームの企画書など、前回は作品ごとにボリューミーなものをお送りいただいていたような印象です。また、応募数が一番少ない部門でしたので、部門賞を狙うならここかもしれません(笑)。

今回、広告・映像・衣装デザイン部門もあるので、例えばUIデザインや映像の応募を考えた場合、ゲームコンテンツ部門とどちらに応募したらよいのでしょうか?

ジュン 基本的には、自分が一番応募したいと思った部門を選んでいただければと思います。選考が進むにつれて、もし他の部門の方が適切だと判断した場合は柔軟に対応させていただきます。

▲前回の受賞作

最後に応募者のみなさんにメッセージをお願いします。

ジュン 何点のご応募でも良いのと、過去に作った作品のご応募も問題ないので、とにかく躊躇せずに挑戦していただければと思います。

チヒロ 今回からより幅広く部門をご用意しているので、それに対してみなさんからの「自分を見てほしい!」という思いをぶつけていただきたいという一言に尽きます。良い作品をお待ちしております。

「第3回サイゲームス クリエイティブコンテスト」公式サイト