2020年4月、サイゲームスは佐賀市内の自社ビル「Cygames佐賀ビル」内に、クリエイティブ制作を専門に手がける拠点として「Cygames 佐賀スタジオ(以下、佐賀スタジオ)」を創設しました。同スタジオではサイゲームスで開発・運用中のゲーム内イラスト、UI、アニメーション、3DCGなどの制作を手がけていきます。まだ立ち上がったばかりなので、組織強化のために佐賀スタジオでは人材採用を積極展開中です!

今回は、佐賀スタジオの代表を務めるアートディレクター、六倉千尋(ムツクラ・チヒロ)に、スタジオ設立の経緯や今後の展望、そして求めている人材像について聞きました。後半に六倉によるライブペインティング動画も掲載しているので、併せてお楽しみください

Cygames 佐賀スタジオ代表 アートディレクター六倉千尋
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さまざまなゲーム業界のイラスト及びコンテンツ制作に携わった後、2011年サイゲームスに参画し設立直後から2Dイラスト制作・監修を行っている。16年からはイラストチームのマネージャーとして新規合流者の育成やチームビルドにも携わる。20年より「Cygames 佐賀スタジオ」代表に就任し、「最高のクリエイティブを九州から」のスタジオビジョンを体現するよう務めている。

創業当時から活躍してきたイラストレーターが
佐賀スタジオの代表を務めることになったワケ

まずはサイゲームス入社までの経歴を教えてください。

実は、もともとゲーム業界を目指していたわけではないんです。ただ、絵に携わる仕事をしたいと思っていて、就職時には色々な業種の企業を受けました。その中で、たまたまご縁があったのがゲーム会社だったんです。それから30年近くずっとこの業界でやってきているので、性に合ったんでしょうね(笑)。

サイゲームスに入ったきっかけは何ですか?

社長の渡邊から誘いを受けたことですね。以前の職場で一緒に仕事をしていた関係で、会社の立ち上げ時に声を掛けてもらったんです。当時から凄腕で鳴らした人だったので、この人についていけば、自分も何かを成し遂げられるのではないかと考えました。

サイゲームスに入社してからはどんな仕事をされていたんですか?

主に2Dイラストの制作や監修を担当していました。設立当初は会社も小さく人員も少なかったので、なかなか大変なこともありました。当時はサイゲームスの第1弾タイトルである『神撃のバハムート』に主に携わっていましたが、4枚1セットのイラストを、組織や体制が整った今と比べると極めて短い期間で仕上げることもありましたね。ただ、『神撃のバハムート』はイラストのクオリティーをユーザーのみなさんに高く評価していただいていたので、大変ではありましたが、充実感もありました。

どういう経緯で佐賀スタジオの責任者に任命されることになったのでしょうか?

私はもともと長崎の出身で、雑談か何かの際に「将来は地元に戻るのも良いな」という話をしたことがあったんですね。それが社長の耳にも届いたらしく、佐賀スタジオ設立に際して声を掛けてもらったんです。
それで、現地を一度見てみようと佐賀に行って、良いところだなと感じたんですね。そこから、この土地で頑張ってみようかなという気持ちが固まっていきました。

とはいえ、ご家族もいらっしゃる身で東京から佐賀に異動するのは大きな決断だったのではないでしょうか?

そうですね。ずっと東京で仕事をしてきましたし、それなりに勇気のいる決断でした。実際に佐賀で仕事をする決断をする上で一番大きかったのは、家族が賛成してくれたことですね。佐賀に行く話をしたら、一緒に行くと言ってくれたので、覚悟が決まりました。
実際佐賀で働くと決めてしまえば、働き方に関してはあまり心配していませんでした。サイゲームスはすでに大阪や佐賀に拠点があり、連携して仕事もできていたので、仕事上のコミュニケーションについては不安は感じていなかったですね。現在、新型コロナウイルスの影響により多くの企業でリモートワークが導入され、大都市圏のオフィスに限らずさまざまな環境で働くスタイルが普及しつつある状況なので、なおのこと職場がどこにあるかはあまり重要でないと感じています。

▲六倉がお気に入りの場所と語ったCygames佐賀ビルのエントランス。吹き抜けで開放感のあるデザインになっています

100人体制を目指して採用を強化中
求める人材や向いているタイプは?

佐賀スタジオの現在の体制を教えてください。

佐賀スタジオは「最高のクリエイティブを九州から」というコンセプトのもと、サイゲームスの開発タイトルで使用するイラスト・UI・アニメーション・3DCGなどの制作を担う部門として設立されました。東京、大阪に次ぐ第3のクリエイティブ制作拠点として、今後規模を拡大していく予定です。
現在は、4月に立ち上がったばかりということもあって、スタッフはまだ少数です。私を含むベテランイラストレーター、佐賀で採用した若手イラストレーター、これに加えて管理・採用を担当するマネージャーが在籍しています。

ロゴはどのように作られたのでしょうか?

印象の残りやすさを考えて、当初から硬いフォントではなく手書き風の柔らかい方向で考えていました。佐賀のスタッフと意見を出し合い複数案あった中で最終的に一番シンプルな物に決定しました。

▲佐賀スタジオのロゴと、その他候補案(本邦初公開!)。最終的には手書き文字で「Saga Studio」を入れたものが採用されました。手書き文字にしたのは、柔軟性や温かさ、親しみやすさを表現するためです

東京や大阪にもクリエイティブ制作の部署がある中で、佐賀スタジオはどんな機能を期待されているのでしょうか?

九州および近隣地域の人材の確保と育成、優れたクリエイティブの制作です。これまで、大手で働くには東京や大阪に出ることが一般的でした。しかし、土地に愛着があったり家族の事情があったりして、九州という土地を離れたくない人はたくさんいます。中にはすごい才能やポテンシャルを秘めた人もいるので、そうした人材を確保し、将来を見据えて育成していきたいと考えています。また、私のように九州から他の地方に移ったものの、やはり九州で仕事をしたいという方にも、ぜひ働く場として検討していただきたいと思っています。世界に通用するクリエイティブワークを佐賀からどんどん生み出せるようにしたいですね。

現在、具体的にはどんなお仕事をされているんでしょうか?

私ともう1名のベテランスタッフが『グランブルーファンタジー』や『Shadowverse』など既存タイトルの背景やキャラクターを描いています。若手のスタッフは入社時から課題を描くトレーニングを続けていますが、そろそろ実際の作業にも挑戦してもらいたい頃合いなので、まずは既存タイトルのトライアルを受けてもらうところから始めています。
若手が描いた課題イラストについては、2日に1回くらいのペースでフィードバックをしています。意識しているのは、ダメ出しではなく「今描けているものをもう1段階引き上げるにはどうしたらいいか」という観点からコメントすることです。

今後も、仕事内容としては既存タイトルのクリエイティブ制作の一部を請け負うかたちになるのでしょうか?

当面は、少数の人員でできることというのを考えると、そうなると思います。東京・大阪のクリエイティブ制作部門の一翼を佐賀が担うようなイメージですね。将来的には100人規模の体制にして、できることを増やしていくつもりです。現在はイラストレーターだけですが、3DCGアーティストやプランナー、エンジニアなども抱えて、いずれは佐賀スタジオでゲーム開発の全工程をまかなえる体制にしたいと思っています。

100名体制!そうすると現在の最優先事項は人材の確保ですか?

そうですね。なので現在は積極的に人を採用していきたいフェーズです。クリエイティブ系の学校で学んでいる学生の方はもちろん、キャリアのある方も特に年齢の制限なく募集しています。経験者と若手、両方の力が必要で、2つを合わせてスタジオを運営していきたいと思っています。

一緒に働く仲間として、どんな人を求めていますか?

ゲーム業界は未経験であっても構いませんが、イラストレーター志望であれば絵を描くことが好きなのはもちろん、ゲームやアニメが好きな人が向いていると思います。もちろん、好きだけではなく一定の技術力は持っていてほしいです。その上で、魅力的なキャラクターが描けるとかメカの描写がうまいとか、何かしら特化した強みを持っていればなお良しという感じです。
既存作品のイラストを描くことも多いので、絵柄を似せることに抵抗がない人、作品の方向性に沿える柔軟性がある人、絵柄のレンジの広い人が仕事はしやすいと思います。
それから、待ちの姿勢ではなく自ら行動できる人。柔軟に考え、臨機応変に行動できる人が向いていると思いますね。今の佐賀スタジオは、これから共に働く方と一緒に作り上げていく部分が数多くありますので、「これをやりたい!」とか「こういうことができます!」と手を挙げてくれる方には多くのチャンスが待っていると思います。

クリエイティビティーを刺激してくれる
佐賀という土地で働くことの魅力

九州一円から佐賀スタジオに来てもらうには、働く環境の魅力も大事かと思います。六倉さんは佐賀のどんなところに魅力を感じていますか?

私がこれまで住んでいた東京との比較がベースになりますが……全般的に暮らしやすいですね。家賃が安くて、会社に歩いて通える距離に家を借りられます。食材も新鮮でおいしいものが安価で買えますし。コンパクトシティという感じで、市街地から佐賀空港も近いですしね。あと佐賀スタジオに関していえば、真新しいピカピカのオフィスで気分良く働けます(笑)。機材なども東京・大阪と同じものを用意していますし、設備面で不利になることはないですね。

クリエイティブな仕事をする環境という意味ではいかがですか?

個人的に気に入っているのは、空が広くてきれいなことです。佐賀って土地が平らで、市街地でも本当に空が近いんです。時間帯によって色合いや雲の様子などが大きく変わりますし、毎日見ていて飽きないですね。豊かな自然が身近にあることで、クリエイティビティーを刺激される環境だと思います。

▲今回のインタビューに合わせて、六倉のライブペインティング動画を収録しました。こんな無茶振りにも気軽に応じてくれる優しい代表です

以上、「Cygames佐賀スタジオ」がどんな想いで設立されたか、また今後どんなことを目指しているか、代表・六倉のインタビューをお届けしました。九州近郊の出身の方はもちろん、Iターンも大歓迎だそうですので、ご興味を持った方はぜひ採用情報ページをご覧ください。

Cygames 佐賀スタジオ採用サイト

また、現在サイゲームスでは、佐賀スタジオの設立を記念して、学生の方を対象とした「クリエイティブコンテスト」を開催中です(応募締切:2020年12月1日)。こちらも奮ってご応募ください!