人気キャラクターが大集合!サイゲームスのLINEスタンプ登場

2021年でサイゲームスが設立10周年を迎えたことを記念し、各タイトルのキャラクターたちがコラボしたLINEスタンプが登場しました。サイゲームス初のタイトル『神撃のバハムート(以下、バハムート)』から最新作『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』まで、約80のキャラがデフォルメイラストとなって“共演”しています。企画とイラストを担当したスタッフに、制作の裏話を聞きました。

コンテンツチームミク
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2017年に新卒入社。運用タイトルでデフォルメイラストの制作や監修、リーダーの補佐業務を担当する他、新規施策の提案や運用にも携わる。

サイゲームスタイトルのキャラクターがコラボしたLINEスタンプが初登場しました。LINEスタンプ制作のきっかけは何でしたか?

サイゲームスのデザイナー部が開催した社内コンテストがきっかけでした。そこでLINEスタンプの企画を応募し、特別賞に選ばれたんです。受賞後すぐにリリースする流れになりました。

「LINEスタンプを作ろう」という発想はどのようにして生まれたのでしょうか。

コンテストに応募するなら「自分が得意なデフォルメを活かした企画」かつ「日常的に使えるもの」を作りたいと思っていて、行き着いたのがLINEスタンプでした。

ただ、最初は何のアイディアもなくて……企画のヒントになるようなイラストを探していたら、いろんなキャラが集まっているイラストが目に入ってきたんですよ。そのとき直感的に「集合イラスト好きだな」→「自社タイトルのコラボイラストを描きたいな」→「LINEスタンプしかない!」という感じで思いつきました。

「デフォルメ」と「日常的に使えるもの」に加え、「コラボのイラスト」がLINEスタンプに行き着く要因だったのですね。

そうですね。ゲームでコラボイベントはあるものの、期間限定のものが多いので忙しい人はプレイできずに終わってしまうことがあると思います。その点、LINEスタンプだったらいつでも使っていただけますし、特別感のあるコラボが日常の一部になるのが良いなと。

親しみやすさを重視
キャラ同士の“化学反応”にも期待

各タイトルで絵柄が異なる中、デフォルメイラストのテイストはどのように決めましたか?

大きいところだと、「誰もが親しみやすいもの」という観点で絵柄を調整していきました。今回はタイトルを横断したイラストなので、ユーザーのみなさんの層が広いんですよね。多くの方々に好まれるような絵にするため、2等身くらいのデフォルメにした他、彩度を高めて鮮やかに作っております。

▲デフォルメは彩度を高め、2等身ほどで描かれています

それぞれのキャラはどのように組み合わせていったのでしょうか。

性格が似ていて「気が合いそうだな」と思ったキャラをそろえたり、「実際に会ったらどんな会話をするんだろう」と化学反応に期待したり、といった視点で選びました。中でも『ウマ娘』のゴールドシップと『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』のベリアルのコラボは、「混ぜるな危険」とでもいいますか。個人的に一番作りたかったスタンプです。

TVアニメでゴールドシップが変装していたのが好きだったのでLINEスタンプにも取り入れたのと、ベリアルは陽気なところがあるので、ゴールドシップに乗っかってくれたらいいなという感じで並べてみました(笑)。

▲(左から)『ウマ娘』のゴールドシップと『グラブル』のベリアル

このスタンプはどんなときに使えばいいのでしょう?(笑)

新型コロナウィルスの感染対策のために「マスク忘れないでね!」だったり、会話が終わったタイミングで使って相手の反応を楽しんだり……「こんなときに使ってください」というより、むしろいつでも使っていただきたいですね(笑)。

この他に作り手として一番気に入っているスタンプはどれですか?

『グラブル』のルリアと『Shadowverse(以下、シャドバ)』のアリサがコラボした「おぉー!!」です。どのキャラも顔を可愛く仕上げている中で、特にこのルリアとアリサのキラキラした表情が好きですね。この2人が一緒にいるところを見てみたいなと思って描きました。

▲(左から)『グラブル』のルリアと『シャドバ』のアリサ

スタンプの表情やポーズだけでなく、言葉もそれぞれのキャラらしさを反映しているのでしょうか。

そうですね。最初は友達から目上の人にまで使えるようにすべてのフレーズを敬語にしていました。ただ、キャラの言葉遣いにそぐわない場合もあって、それぞれのキャラの口調に合わせたんです。

例えば『バハムート』のヴァンピィと『ドラガリアロスト(以下、ドラガリ)』のナームは、誰とでも親しく話すようなキャラなので「楽しみです」ではなく、「楽しみだねっ♪」といっています。

▲(左から)『ドラガリ』のナームと『バハムート』のヴァンピィ

デフォルメは等身のイラストより情報量が減るので、元々のイラストにあったキャラの個性を活かすのが難しそうな印象です。デフォルメのポイントを教えてください。

デフォルメするときはいつも、可愛さはもちろん「必要な情報がきちんと入っているか」を確認しています。例えば色味やシルエット、髪の毛の長さなど、そのキャラの特徴をしっかり押さえておくことが重要です。

特に装飾の多い衣装を着たキャラは、デフォルメする際にどうしても情報量の整理が必要になるので難しいですね。細かくなりすぎてもデフォルメとしてはダメだし、かといって必要な飾りまで削ってしまうと違和感が出てしまいます。

今回のLINEスタンプは、特に表情や髪型で等身のイラストを意識した他、男性キャラが華奢に見えないよう、肩幅をがっしりと描きました。

▲(左から)『グラブル』のパーシヴァルと『ドラガリ』のリーフ。肩部分の鎧が強調されています

最後にユーザーのみなさんにメッセージをお願いします。

ユーザーのみなさんはキャラへの愛がすごく深いなと日々感じています。普段、デフォルメの業務をする中で得た知見や経験の集大成というと大げさですけど、よりユーザーのみなさんが喜んでくださるようなスタンプを意識して作ったので、楽しんで使っていただけるとうれしいです。


サイゲームスのLINEスタンプ

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