【マネージャーの思考】マーケティング本部の組織づくり「最高のマーケティングを作る、みんなで」

「マネージャーの思考」は、サイゲームスの各部署のマネージャーから、組織づくりの考え方や今後の展望を語ってもらう連載です。初回は広告宣伝を担う「マーケティング本部」の本部長・ツトムが、組織づくりの考え方や、広告代理店と事業会社の広告部門の違い、チームに掲げた「最高のマーケティングを作る、みんなで」というビジョンなどについて語ります。

マーケティング本部 本部長ツトム
gutenberg-examples
CM制作会社、Web広告代理店や他ゲーム会社を経て、2017年にサイゲームスに合流。プロモーション室に所属し、複数の運用タイトルのプロモーションに携わる。2022年4月マーケティング本部の本部長に就任し、部署全体をマネジメントしている。

広告関連の仕事の中で
お客さまに喜ばれることを模索し続ける

まず、ツトムさんのこれまでのキャリアを教えてください。

大学を出てCMの制作会社に就職して3年半ほど勤めたあと、Web広告代理店に8年ほどいました。その後、他のゲーム会社で約2年間ほどプロモーションに携わり、2017年にサイゲームスに合流しました。

Web広告代理店出身なのですね。ずっと広告関連の仕事ですか?

そうですね。CM制作会社ではADのような立ち位置でCMの制作や進行管理などを担当していました。その後、Web広告代理店では最初はクリエイティブ局に在籍し、Webバナーの広告企画・制作担当、その後マーケティング部署に異動し、最終的には営業もしていました。今思うと色々やっていますね(笑)。でも「広告を作る」~「マーケティングを考える」~「営業としてクライアントに提案する」という広告における川上から川下まで体験してきたことは、作業全体を俯瞰して見るのに役立っていると思います。

そんな経験をしてきたからこそ、私は仮説を立てて「こういうことをしたらお客さまが喜んでくれるのではないか」と考えてプランニングをするのが好きになりました。もちろんやりっ放しではなくて、施策の結果を見て仮説が正しかった部分とそうでなかった部分を分析し、次に繋げる。そうやって「PDCA」をきちんと回して、次の施策、その次の施策へ活かしていくことの大切さを学びました。施策を実行する上で「再現性の解像度」を高めることがマーケティングの仕事にはとても重要だと思っています。

7つの部署から成るマーケティング本部を
新たに設立した理由

マーケティング本部は比較的新しい組織ですよね。どのような組織なのでしょうか?

マーケティング本部は、「プロモーション室」「コンテンツプロデュース室」「コンテンツディレクション室」「eスポーツ室」「メディアリレーション室」「アライアンス室」「コンサルティング室」──という、広告宣伝に関係する7つの部署を束ねる組織です。

それぞれの部署や機能は以前から存在していたのですが、「宣伝部門間の連携強化」を目的に、プロモーション室とメディア室(コンテンツプロデュース室・コンテンツディレクション室の前身部署)、および新設部署のアライアンス室とコンサルティング室の4つの部署をまとめる組織として2020年11月にマーケティング本部を創設しました。その後、新設した部署をさらに加え、2022年4月に現在のかたちになりました。

これまでは各チームが担当領域ごとに独立して動いていく傾向が強かったのですが、より連携を強化するためには、関連部署を統括するレイヤーを置く必要があるとの考えから、マーケティング本部を設立することになりました。

各部署の連携強化が必要と考えた理由は何でしょうか?

組織として各部署のスタッフが「同じ目線で」仕事をしていく必要があると考えたからです。例えばリアルイベントや生放送など、ゲーム外施策の企画や制作を担うメディア室は、個々のスタッフが1つのプロジェクトに紐付いて担当する「縦軸」で動いており、これに対し、広告の企画・制作や運用をするプロモーション室では、1人のスタッフが複数タイトルの担当を受け持つ、いわば「横軸」の動きをしていました。

この「縦」と「横」の関係性では、他の部署やスタッフが何をしているかがやや把握しづらく、いざ連携しようとしたときに、どこの誰に相談していいかがパッとわかりにくい、という課題感がありました。

そこで、情報共有や相談がしやすい環境を作ることが必要だと考えました。各部署を統括する「マーケティング本部」を設けることで、1つ上のレイヤーから各部署の動きを俯瞰して見られるようになります。情報共有や相談のしやすさは作業の効率化や、制作物のクオリティー向上にも繋がりますからね。

部署内では従来と同じように仕事をしつつ、部署を越えて連携して動く必要が生じた際に、よりスムーズに動けるような組織にしたのですね。現在はどのようなスタッフが在籍しているのですか?

人数はマーケティング本部全体で80名弱のスタッフが在籍しています。中途入社の割合が多く、前職で広告代理店やメディアなどで近い業務をしてきた経験者が7割くらい、異業種出身や第二新卒などの未経験者が3割くらいです。年齢は20代後半〜30代前半が多く、男女比率は5:5になります。

新卒入社の人もいますか?

新卒入社のスタッフは、メディアディビジョン(コンテンツプロデュース室とコンテンツディレクション室、eスポーツ室)に数名います。今後はより組織を拡大・強化するべく、中途採用と同様、新卒採用も増やし、人材の育成にも力を入れていきたいと考えています。

マーケティング本部の組織構成

●プロモーション室
スマートフォン向けゲームタイトルを中心にプロモーション活動を行う部署で、TVCM、Web広告、SNS企画、OOH・雑誌広告などの広告施策を扱っています。施策を企画・設計・制作・運用することをメイン業務とし、ユーザーのみなさん向けにプロモーション活動を行っています。

●コンテンツプロデュース室
イベント、オウンドメディア、動画・生放送番組など、各担当タイトルのゲーム外の施策(eスポーツを除く)に関する全体戦略を立て、コンテンツディレクション室・メディアリレーション室と連携しながら業務進行管理・クオリティー管理などを行う部署です。

●コンテンツディレクション室
コンテンツプロデュース室が企画した各種施策について、実際に制作や運営を行う部署です。それぞれのスタッフが持つ専門性やスキルを活かしながら、よりハイクオリティーなコンテンツ制作を行うことを目的としています。

●eスポーツ室
ゲーム外のコンテンツのうち、eスポーツ業務に特化した部署です。サイゲームスのeスポーツタイトルとしては『グランブルーファンタジー ヴァーサス』と『Shadowverse』があり、主にこの2つのタイトルのeスポーツイベントの企画や運営を行います。

●メディアリレーション室
各タイトルに紐づいた広報業務全般を行う部署で、プレスリリースの配信や各外部メディアでの情報露出に関する業務を行います。以前はこれらの業務は広報が請け負っていたのですが、より開発プロジェクトと近い位置で情報露出の強化やスピードアップを図ることを目的に広報から独立した部署にしました。

●アライアンス室
コラボなどの他社との協業施策に関して、版権獲得や提携を推進する部署です。プロジェクトと連携しながら、コラボの企画、コラボ先企業との提携や条件交渉、進行管理、実施、効果検証までを行います。

●コンサルティング室
マーケティング本部内の部署連携強化や数値分析、課題解決の促進を行う部署です。TVCMの効果分析、SNS分析ツールの導入、マーケティング本部内の合同勉強会の実施などを行っています。また、マーケティング本部の業務効率を底上げするインフラ作りも行っています。

組織づくりや人材育成で大切にしていること

組織づくりや育成において大事にしていること、モットーなどがあればお聞かせください。

マーケティング本部の本部長に就任した際、スタッフに伝えたのは「最高のマーケティングを作る、みんなで」というビジョンです。「最高のコンテンツを作る会社」をビジョンに掲げるサイゲームスであるからには、マーケティングも最高のものを目指すのは当然として、「みんなで」という点を大事にしていきたいと考えています。サイゲームスにおけるマーケティング活動は1人だけでは完結しない仕事がほとんどなので、チーム全員でクオリティーの高い仕事をすることを意識してもらうために、改めてこのビジョンを定義しました。

良いものを作るために率直に意見を言い合える環境にしたいと思っています。他の人が立てたプランを聞いて、「この部分はこうしたほうがより良くなるのでは?」と思ったら、発言し、議論したほうがいいですよね。そこで出た意見が正解ではないとしても、意見を言い合うことでプランがブラッシュアップされます。でも実際には、「これはあの人の企画だから」と遠慮して言わない場面って多いと思うんです。そういう遠慮を取り払って、「より良いマーケティングをするにはどうすべきか」をみんなで真摯に考え、行動するチームであってほしいと思っています。

確かに意見交換が活発なほうが施策の品質は上がりますね。ただ、若かったり経験が浅かったりすると、良いと思える意見でも先輩には言いづらいというのもありそうです。

確かにそういった心理的ハードルは多少あるかと思います。例えば、最初にプランを考えた人が発言力のある人だったとして、若手から提案や意見を受けたときに不満げな顔をしてしまうと、若手は萎縮してしまうかもしれません。たとえ少し見当違いの提案や意見であったとしても、「そういう意見もあるのか」と、前向きに捉えるマインドが必要だと思います。全員がそういうマインドであれば、心理的安全性が高まって、意見交換が活発になるので、これからそういう環境を整えて行きたいですね。

ただ、「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンが社内に浸透しているので、環境を整える上での土壌は既にあると思っています。「こうしたほうが良いのでは?」という議論がしやすいカルチャーが前提にありますし、実際に「こうしたほうがコンテンツの質が上がる」と認められれば、スケジュールを再度検討し、実行に向けて動いてきた実績もあります。そういった考え方はクリエイティブや開発部門に限った話ではなく、我々マーケティング部門にも浸透していると思っています。

最初にWeb広告代理店出身だったと聞きましたが、広告代理店と事業会社の広告部門ではどういった点に違いがありますか?

広告代理店の良い点はたくさんあると思いますが、個人的な経験則として良かったなと思うことはいろんな会社のマーケティングに携われることができたことですね。いろんな業種や会社毎にマーケティングに期待することや考え方、目標も違ってくるため、幅広くマーケティングを学べる機会が多かった印象です。一方で、事業会社の良い点は、当然ながら自社のマーケティング活動になるので、「自分ゴト化」がしやすいですね。施策の成否が担当するタイトルの目標に直結するので、事業会社でマーケティングに携わるのは、「施策遂行の責任感」「結果の自分ゴト化」「圧倒的なやりがい」という点でも、とても刺激的だと思います。

それから、扱うものが「自社のプロダクト」なので、プロダクトそのものについての理解度も深いですし、会社の方針や担当タイトルの考え方など、周辺の状況も含めて「情報量」を圧倒的に多く持っていますね。その結果、マーケティングの打ち手の幅も広げることもできますし、クオリティーを上げることにも繋げやすいため、マーケティング活動を行う上では良い点と言えるかと思います。

「最高のコンテンツをより輝かせる仕事」で広がる
キャリアの可能性

マーケティング本部を一言で表現するとどんな部署ですか?

難しい質問ですね(笑)。でも一言でいうなら「ワンチーム」かなと。ビジョンのところでお話ししたように、マーケティング本部は「みんなで目線を合わせ、支え合いながら最高の仕事をする」という意識を大事にしているので。

「ワンチーム」、連携を強化していくマーケティング本部にぴったりな言葉ですね。では、ツトムさん個人が今後実現したいことがあれば教えてください。

個々のタイトルにおけるマーケティング施策の内容については、各担当スタッフがプロデューサーと一緒に作り上げていくので、任せている部分が多いです。そのため、私、個人として今後実現していきたいことは先ほどからもお話ししているように、サイゲームスらしい「マーケティング組織を作る」になります。各スタッフがより働きやすく、自身のスキルを伸ばしたり、クオリティーの高い施策を打ち出していきやすい環境を作ることに全力でコミットしていきたいです

とはいえ、7つの部署を束ねたかたちでのマーケティング本部はできたばかりの組織なので、あまり矢継ぎ早にいろいろと組織を変えてしまうと、かえってみんなが動きづらくなる可能性もあります。今は環境を整える準備をしつつ、まずは「最高のマーケティングを作る、みんなで」というビジョンを浸透させるために動いて行きたいと思っています。

あとは一緒に働くスタッフを増やしていきたいですね。人員を増やすことで、マーケティング活動自体に多種多様な変化をもたらすことに繋がります。また各人の業務量にも少し余裕が持てるようなるかと。目の前の施策以外のコトを考える時間や自分と向き合える時間、インプットとアウトプットの量を増やす時間など、自分のスキルアップに繋がる「時間」をより作れる環境を整えていきたいです。

どのような人に来てほしいですか?

なんでもスポンジのように吸収してやるぞ!という柔軟でやる気に満ち溢れている人がいいですね。何事も前向きに捉えられる人がマーケティング本部において活躍している実績があります。

それから、主体性があってリーダーシップをとれる方が望ましいです。自分の中に「こういうことがしたい」という意思があり、積極的に進められる人であってほしいですし、さまざまな人が関わる部署なので、リーダーシップを持って動かしていってほしいです。また、当然ながら「コミュニケーション能力」も大事です。色々な立場や職種の人とやり取りする仕事なので、TPOに即した接し方ができることは必須です。あっ、あとはやっぱりゲームが好きな人がいいですね。

最後に、ツトムさんはサイゲームスのどんなところが好きですか?

サイゲームスのカルチャーがすごく好きなんです!先ほどの話にも繋がりますが、サイゲームスには「最高」を目指して妥協のない仕事をする風土があります。みんながその認識なので、最高を目指すためにとても協力的ですし、支え合いながら一緒にモノ作りをする気概があるのはとても良いですね。


以上、マーケティング本部の本部長のインタビューをお届けしました。
現在サイゲームスでは、一緒に働く仲間を募集しています。この記事で興味を持った方は、ぜひ一度こちらをチェックしてみてください。

宣伝・PR・メディアの募集要項

編集後記「マネージャーの横顔」

趣味を教えてください!

実は趣味があまりないんですよね……。好きなことが仕事になっている、みたいなところもあるので。あ、でも去年から犬を飼い始めました。子どもと一緒にガツガツ遊べるぐらい大きな犬がいいなと思い、ラブラドールレトリバーを飼っています。だから、子どもや犬と遊ぶことが趣味と言えば趣味でしょうか。朝の散歩を私が担当しているのですが、最初は若干乗り気になれない日々もありましたが、慣れてくると意外に考えごとをするのにもちょうどいい時間になっていますし、なにより健康的になりましたね。ただ1点だけ、困ってまして…。犬にとって家庭内の序列が私よりも上にいるみたいで、時々、ガッツリ噛まれることにすごく悩んでます(笑)。