サイゲームスの部活動!Vol.13 〜人狼部〜

サイゲームスには、最高のコンテンツを生み出すため、まずは自分自身が様々なことを全力で楽しもうという文化があります。その一環として「部活動」が盛んに行われており、社内には多くの部活動が存在します。

今回の記事では、部活動紹介シリーズ第13弾として「人狼部」をご紹介します。人狼ゲームは、プレイヤー同士が推理と議論を通じて交流を深めるゲームです。人狼部ではどのような活動をしているのか、部長にインタビューしました!

部員同士で騙し合い、助け合う!
人狼ゲームを通して生まれる絆

部長は普段どのようなお仕事をしていますか?

コーポレートの広報として、「Cygames Magazine(以下、サイマガ)」の記事制作や各種SNSでの投稿文作成・確認、全社的なイベントの広報物確認などを行っています。その他、サイゲームスはCSR活動で次世代教育支援を行っていますので、その見守りや企画支援も担当しています。

人狼部の活動を教えてください。

参加者を募って、毎月一回は対面で定時後に人狼ゲームを開催しています。人数が集まれば大きめの会議室を借りて、人狼ゲームに必要な役職をたくさん入れて遊びます。人数が足りない場合はプレイルームを使って、「ワンナイト人狼」をはじめとしたテーブルゲームや、その他正体隠匿ゲームならなんでも遊びますね。

また、不定期ですがオンラインの正体隠匿ゲームやZoomでの人狼ゲームを企画するときもあります。オンラインだと大阪拠点や佐賀拠点の人も含めて広く交流ができるので、もっと積極的にやっていきたいと思っています。

部活動発足何年目でしょうか?

私がサイゲームスに合流する前からあった部活なので詳細はわかりませんが、2016年2月頃にはすでに人狼部として活動していたようです。

部長が人狼部に入った理由はなんでしょうか?

私は普段からサイマガの記事制作をはじめとした広報の業務で、他の部署のスタッフとやり取りする機会が多いんです。多くの方に私の顔を知って頼っていただきたいですし、社内の声やニーズをキャッチアップする上でも、何気ない話から会社の魅力が発掘できることもあります。

それから、人狼ゲームはその場にいる全員で一つのストーリーを作り上げていくゲームなので、フォーマットに沿って何かをやって終わりということはありません。隣の人と味方になったり、次のゲームで敵になったり、信じて裏切られたり、時には村を救う勇者のような働きをして頼られたり、非常に多種多様な立場や関係性が生まれます。その結果、一緒に遊んでいる人の人柄をより深く知ることができるんです。
せっかく部活に入るなら部員の人となりを知って仲良くなりたいと思い、人狼部に入部しました。

人狼ゲームについて教えてください!

会話と推理が中心の、広義では「正体隠匿ゲーム」とも呼ばれるパーティーゲームです!

とある村に村人に化けて紛れ込んだ人狼が数匹いて、毎晩村人が1人ずつ殺害されていきます。村人の中には特定の能力を持った人が数名いて、昼の間に全員で議論をして毎日1人を多数決で村から追放します。

基本ルールでは、プレイヤーが人狼チームと村人チームに分かれ、人狼は村人を欺きながら、村人は力を合わせて人狼を推測しながらゲームを進行させます。人狼と村人が同数になると人狼の勝利、人狼をすべて村から追放できたら村人の勝利です。

■人狼ゲームにある主な役職

■ゲームの大きな流れ

  1. 人狼は味方を、村人は自分の役職を確認してゲームスタート
  2. 昼のターンに全員で相談し、人狼だと思われる人を1人追放する。
  3. 夜のターンに人狼は村人を1人襲撃。役職を持った村人は能力を使って明日の昼の議論に備える。
  4. 夜が明け、また昼のターンに。これを誰かの勝利条件になるまで繰り返す。

ズバリ、人狼ゲームの魅力ってなんでしょうか?

人狼ゲームは大人数でランダムに役職を配るため、役職が少し変わるだけで毎回まったく違った展開が生まれる点が大きな魅力です。毎試合で新しいストーリー・セッションが体験できます。

よくある誤解として、「人狼ゲームは騙し合いを楽しむもので、頭の良い人がやるもの」「初心者は参加しづらい」というイメージがありますが、私は人狼ゲームの主役は「村人」だと考えています。圧倒的多数の、能力を持たない村人たちが協力して真実を導き出す「推理ゲーム」なんです。だから助け合いながら仲良くなれるゲームだということを知っていただきたいですし、個人的には村人の役職が一番好きです(笑)。

人狼ゲームはこわくない!
全員が楽しむためのフォロー体制

部内はどのような雰囲気ですか?

人狼ゲーム自体がプレイヤー全員を平等に扱うものなので、職歴や年齢、社内の役職などは全く関係なく、みんな和気あいあいと会話のキャッチボールを楽しんでいます。会話するゲームですし、話していない人には「誰々さんはどう思いますか?」と話を振って推理要素を引き出すことも必要とされるので、必ず全員とお話しする部活っていうのは大きな特長かもしれませんね。

私や有志がお土産やお菓子を持って来ることもあって、のんびりまったり楽しく活動しています。

初心者が参加しやすいように工夫していることはありますか?

まずは「人狼部に入らなくて良いから一緒に遊びましょう!」と気軽に誘っています。人狼ゲームはある程度人数がいないと成り立たないところがあるので、まずは一緒に遊んでもらって、楽しく感じたら入部も検討してね、と案内しています。逆に、人狼部に入らなくても一緒に遊んでくれれば万々歳です!

それから、不定期に人狼ゲームの話し合いとアクション要素を掛け合わせたオンラインゲームで遊ぶようにしています。アクション要素の比率が大きくなれば議論に自信がない人でも正体隠匿系ゲームを楽しく遊べると思うからです。

さらに、人狼ゲームはプレイヤーの話し合いによって勝敗が分かれるので、「この役職はこのように立ち回るべき」という「進行論」が存在していますが、人狼部では自由な行動や主張を尊重しています。セオリーとは違う行動を取っても間違っても大丈夫。「正解は一つではない」という空気づくりを心掛けていますし……みなさん結構自由に己の主張をするので(笑)、初心者で何も知らなくてもウェルカムだよ!と体現するようにしています。

部活動をしていて、印象的だったエピソードを教えてください。

毎回楽しくて、終わった直後に「最高だった~!またやりたい!」と思うので、これだけが印象に残ったというものはないのですが……。2024年10月に、どうしても11人集めて本格的なオンライン人狼ゲームがやりたくて、社外でも人狼ゲームをよくやっている部員に相談して、その人のご友人を含めてなんとか11人+本格的なゲームマスターを集めてZoom人狼を開催しました。普段定時後だと参加しづらかった部員も参加してくれて、とても新鮮で面白い部活動になりましたね。
人狼部の部員にはそれぞれ好きな人狼コンテンツがある人もいて、好みによってその人独自のプレイスタイルになっているのが楽しいです。そういう一人ひとりのカラーが見えてごちゃ混ぜになって、みんなで音楽を奏でてセッションのようになるのがたまらないなと思えました。

人狼部の目指すもの

業務に活きたエピソードはありますか?

はい!人狼部で仲良くなった人から業務のことで「これって部長さんの業務の範囲ですか?」と直接相談していただいたことがあって、部活動に参加していて良かったな!と思いました。
広報としてどの部署からも気軽に相談される存在でいたいですし、他の部署の方と少しずつ繋がりができて、業務の内容を話すにしてもツーカーでやり取りがしやすくなりました。

人狼部が大事にしていることを教えてください。

他人の価値観を否定しないことかなと。少なくとも私はそれを一番大事にして活動しています。人狼ゲームのプレイ中は、議論して多数決を採って毎ターン1人を追放するわけで、勝ちたい気持ちやこのやり方が正しいと思う気持ちから、討論が発生します。最終的に勝ち負けは決まりますが、誰かの主張が間違っていたわけではなく、その瞬間そのプレイヤーの視点からはその主張がベストだっただろう、いやもっと上手い言い方ができた、そのような相対的な視点を持つことが大事です。その考え方は人狼部のみなさんが抱えているものだと思います。

人狼部のメンバーに聞いてみた!

人狼部のメンバー複数名を対象に、ちょっとした質問をしてみました。

人狼ゲームのプレイ歴はどのくらいですか?

数か月以内に始めたばかりという部員もいましたが、3~5年、あるいは5年以上と答えた部員が多くいました。数は多くないですが、中には20年以上やっている方もちらほらいます。

対面で人狼ゲームをすることとオンラインで人狼ゲームをすること、どちらが多いですか?

約4割の人が「オンラインで人狼ゲームをすることが多い」、残りの約6割の人が「対面で人狼ゲームをすることが多い」と答えました。対面の人狼ゲームでは表情を見ながらより活発な討論をしやいですし、オンラインの人狼ゲームでは人狼同士の作戦会議がしやすくなるので、それぞれ異なった良さがありますよね。

人狼ゲームで好きな役職は何?

1位:狂人

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理由:「自由度、難易度が高く、ゲームの勝敗に大きく関わる役職だから」「概ね何をしてもよいから」「適当なことを言って遊べるから」

2位:霊媒師、村人(同率)

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理由:「(大体やることが決まっていて)心穏やかな気持ちでいられるから」「自分は観戦が一番好きなので、早めに役割を終えてゲームを見ていたいから」
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理由:「何も知らない状態で人狼を探すのが一番楽しいから」「とにかく何もしたくない」

3位:占い師

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理由:「信用を勝ち取るのが好きだから」

他にも、ほとんどただの村人でありながら、毎日生存しているかどうかだけが全員に知らされる「パン屋」という役職が好きな人もいました。プレッシャーがある役職だからか、やはり人狼部でも「人狼」という役職が好きな人はあまりいないという結果になりました。

最後に、人狼ゲームのどのようなところが好きかみなさんに聞いてみました。やはり相手の人柄や意外な一面を知られることが楽しいと考えている人が多いようです。

人狼ゲームや正体隠匿ゲームのどのようなところが好きですか?

数にばらつきが出たものの、下記のような結果でした。

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プレイヤーの人間くささが現れるところ
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『どういった点からこの結論に達したか』の考察や取り捨ての議論を行い、正解不正解にたどり着く経緯が面白いと思っています
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怪しい人に投票するというシンプルな目的のため、思考の交錯がすれ違いすぎることなく絡み合い、毎度違った景色を見せてくれるところ
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騙し合いを通じて、相手の新たな一面を垣間見ることができるところ
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はじめましての人とのコミュニケーションツールとして良いなと考えています
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一喜一憂する感情とみんなの人柄を味わえるところです!

今後の人狼部の展望について教えてください。

今後も引き続き、毎月1回は9人以上のちゃんとした村を立てつつ(=人狼ゲームを開催しつつ)、ちょっと苦手意識がある人に向けた別の正体隠匿ゲームも不定期で開催し、全社的な参加を促していく予定です。

また、人狼ゲームに興味があるけど勇気が出ないという方に向けて、初心者講習会を開催したり、用語の説明シートを用意したりしていきたいと考えています。人狼ゲームを通じて、社内でもっと気軽に話せる・遊べる人が増やせたらうれしいです。いつか、企業対抗戦にも挑戦してみたいですね!

▲見事勝利した人狼チームのみなさん。人狼ポーズで喜びを表現しています!

今回取材をした際、ゲーム中は真剣に話し合い、ゲーム後には賑やかに感想戦を楽しむ姿がとても印象的でした。初対面のメンバーもいましたが、それを感じさせない一体感があり、部長が話していた「みんなで音楽を奏でてセッションのようになる」を体感できたと思います!

今後も様々な部活動を紹介していきます!どうぞお楽しみに。

撮影時に使用したカード
・商品名:会話型心理ゲーム 人狼カード
・監修:株式会社 人狼
 イラストレーション:上田 バロン
・発売元:株式会社幻冬舎