沖縄県国頭村の全小学校で開催!プログラミングワークショップ「Tech Kids CAMP in KUNIGAMI」をリポート
サイゲームスでは、次世代のIT技術者育成に向け、小学生を対象としたプログラミング教育の支援活動を行っています。その一環としてこのたび、CA Tech Kids、IT教育に積極的に取り組む自治体である沖縄県国頭村と連携し、プログラミングワークショップ「“Cygames presents” Tech Kids CAMP in KUNIGAMI」を開催しました。
この取り組みは、国頭村内の全小学校(※)に通う小学4~6年生全員を対象に、各小学校で授業の一環として2022年7月上旬に開催したものです。プログラミングソフト「Scratch」を使用してゲームづくりを行いながら、プログラミングの楽しさを子どもたちに感じてもらうことを目的としています。
※辺土名(へんとな)小学校、奥間小学校、安田(あだ)小学校、奥小学校、安波(あは)小学校の全5校
この記事では、各小学校でのワークショップの様子をレポートします。
オリジナルゲームづくりに挑戦!
ワークショップは1学年あたり2時間で実施。 Scratchを使って、左右に動く敵を避けてゴールを目指す簡単なアクションゲームをつくるのがワークショップの目標です。
まずは講師を務めるCA Tech Kids・くわ先生が、「身の回りでどのようにプログラミングが使われているか」をクイズ形式で紹介しました。その後、先生が実際にScratchで作成したゲームをお手本に、「順次実行」「条件分岐」「繰り返し」「変数」「座標」と徐々に難しいプログラムを組みながらゲームの土台を作成。それを基に、子どもたちが自由にカスタマイズしながらオリジナルのゲームづくりを行う、といった流れで進行しました。
まずは身の回りにあるプログラミングの技術を使った話や、プログラミングでどのようなことができるのかを、子どもたちにクイズを出しながら説明。洗濯機やエアコンなどの家電製品にもプログラミングが使われていることを紹介すると、子どもたちからは「へぇ~!」「そうなんだ!」と驚きと納得の声があがりました。
次に、子どもたちが制作するゲームのお手本をくわ先生が見せて、いよいよ実際に制作がスタートしました。
最初に取り組むのは「順次実行」。対象物に「進む」「止まる」「音を出す」など、動作を順番に指示するプログラミングの基礎となる命令です。
くわ先生がScratchで1つずつゲームに必要なプログラムを組んでいくところを見せて、子どもたちも自分たちの端末でScratchを操作します。
初めてScratchに触れ、最初は操作に戸惑う子どももいましたが、1つずつ手順を追って作業を進めるので、みなさん順調に作業をクリアしていきます。
また、CA Tech Kidsのスタッフのフォローに加えて、Scratchに触ったことのある子が隣で困っている子に教えてあげるなど、子どもたち同士で協力して作業を進める様子も見られました。
「繰り返し」や「条件分岐」など、徐々に複雑なプログラムを組んでいき、ゲームの土台作りは約1時間で終了。ここからは子どもたちがそれぞれオリジナルの要素を加える「改造タイム」として、サイゲームスが過去に実際のゲームで使用したキャラクターや音源の素材を使って自由にゲームをカスタマイズします。
サイゲームスが準備した素材はキャラクター・音源・背景など合計で約2,000種類以上あり、どれを使おうか迷う子も。
子どもたちは、友達同士でカスタマイズした作品を見せ合うなど、世界に1つだけのゲームを作る楽しさを感じている様子でした。
※辺土名小学校6年生は後日オンラインで開催
各小学校とも、2時間のワークショップはあっという間に終了。子どもたちからは「最初は難しそうだと思ったけど楽しかった!」「家でもう少し改造しよう」といった声があがっていました。
ゲームづくりを通して
想像力を育むきっかけに!
今回開催した「“Cygames presents” Tech Kids CAMP in KUNIGAMI」について、国頭村教育委員会・指導主事の親川将志さんに感想を伺いました。
「このたび、株式会社CA Tech Kids様と株式会社サイゲームス様の計らいで、国頭村内の小学4年生以上の児童がプログラミング授業を受けられたこと、深く感謝申し上げます。
いまの子どもたちは、日頃からスマートフォンやタブレット端末などに触れる機会が多く、ゲームづくりを通してプログラミングについて学ぶことは、子どもたちにとって、とても興味深いものだったのではないかと思います。
授業での子どもたちの様子は、講師の桑野さんの話を聞き逃すまいと大変集中していることが伺え、子どもたちの『知りたい』『やりたい』という強い気持ちがあらわれていました。ゲーム制作に入ると、やり方がわからないときや困ったときにお互いに聞き合う姿があり、日頃の授業と変わらず、支え合う子どもたちの様子はとても素晴らしかったです。また、各自で制作したゲームを互いに共有し、そのゲームを見ることで難しいプログラムを組んだことを理解し、良さを認めている子がいたことにも感心させられました。
この授業をきっかけの1つとして、何かを創造する楽しさを実感し、子どもたちがさまざまなことに挑戦しながら創造できる力が育まれればいいなと思います。」
サイゲームスでは今夏、国頭村以外にも大阪府や千葉県松戸市といった自治体と連携したプログラミングワークショップの開催を予定しています。
また、より多くの子どもたちにプログラミングの楽しさを知ってほしいとの想いから、プログラミングに触れる機会を少しでもご提供できるよう今後も取り組みを進めてまいります。
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