コンテンツチームの仕事とは?コンテンツの魅力アップを担うチームが目指すもの【サイゲームス仕事百科】

サイゲームスのゲームやコンテンツには、各キャラクターをデフォルメしたイラストが随所に登場します。「コンテンツチーム」は、そうしたデフォルメキャラを制作するチームです。それ以外にも、4コママンガや、デフォルメキャラたちが動き回る箱庭機能内のアイテム、イラストアイコン、プロモーション用素材など、各種のイラストを手掛けています。今回はサイゲームスのコンテンツチームの仕事について、マネージャーへの取材を基に解説します。

ゲームの魅力をさらに高めるために
デフォルメキャラや派生コンテンツを制作

サイゲームスではゲーム開発のさまざまな工程を専門に担当するチームが存在します。イラスト制作も同様で、ゲーム内外で使用するイラストを、キャラクター本来の頭身のイラスト(以下、等身イラスト)と、二頭身程度にデフォルメしたイラストに分け、それぞれのイラストチームが担当しています。

今回ご紹介するコンテンツチームは、デフォルメしたキャラクターのイラストを制作する部署です。デフォルメイラストの他に、ゲームのキャラクターが登場する4コママンガや、ゲーム内のアイコン、アニメーション、各種プロモーション用素材などを制作しています。以前「Cygames Magazine(サイマガ)」で取り上げた「イラスト素材制作チーム」もコンテンツチームの所属です。

コンテンツチームのミッションは、元々あるコンテンツの魅力を何倍にも高めることです。コンテンツチームが作るデフォルメイラストや4コママンガといった作品があることで、ユーザーのみなさんにゲームのことを知ってもらい、もっと好きになっていただけると考えています。

コンテンツチームの仕事内容

コンテンツチームは、現在全体で100名ほどが所属しており、運用中のタイトルに専属スタッフを配置する体制が基本です。専属方式にしているのは、1つのプロジェクトに長く所属して知見を蓄積したほうが、制作物のクオリティー向上に繋がると考えているからです。配置するスタッフの人数はプロジェクトによって異なり、リリース前のタイトルは1名のみの場合もありますし、『グランブルーファンタジー』のような大規模プロジェクトになると数十名近くが所属しています。

コンテンツチームの中でも、制作物によって担当が分かれており、基本的にはマンガとデフォルメイラストは別々のスタッフが担当しています。チームの性格上、スタッフの多くは絵を描くスキルがありますが、作画はせず、あえてマンガのストーリー担当に専念する人もいます。どの業務を担当するのかは本人の志向や適性を考慮して決めます。

■4コママンガ制作

ゲーム内や公式サイトなどに掲載している「わーふりワールド」や「ぐらぶるっ!」「ぷりこねっ!りだいぶ」といった公式4コママンガを制作します。コンテンツチームのスタッフがストーリー担当と作画担当に分かれて制作することが多く、プロジェクトによってはシナリオチームと協力してストーリー作りをすることもあります。

▲「わーふりワールド」第300話

■デフォルメキャライラスト制作

ゲーム内の各所に登場するデフォルメキャラのイラストを制作します。元となる等身イラストを単純にデフォルメするだけではなく、キャラをアニメーションさせることを考慮して、イラストをパーツ分けしたり、元イラストには描かれていない部分を描き足したりといった作業も含まれます。

▲ペコリーヌの等身イラストとデフォルメイラスト(上から★1、★3、★6のもの)

■ルーム機能のアイテム制作

『プリンセスコネクト!Re:Dive』や、いくつかのゲームには、ユーザーのみなさんが好みにデコレーションをして楽しめるおうちやお部屋の機能があります。そこに設置する各種アイテムや背景を制作するのもコンテンツチームの仕事です。

▲『プリンセスコネクト!Re:Dive』における「ギルドハウス」

■イラストアイコン制作

ゲーム内の設定画面やクエスト画面には、各種アイテムのアイコン、キャラクターの能力を視覚的に表現したアイコン、ステージをアイコン化したものなど、各種のアイコンが登場します。これらのアイコンの制作もコンテンツチームが担当しています。

▲『ウマ娘 プリティーダービー』トレーニング画面。画像の赤枠で囲まれている部分のアイコンはコンテンツチームが制作しています

■その他

ラジオ番組のバナーに使用するイラストやTwitter投稿用のイラストなどのプロモーション用素材、ゲームのロード時に表示される1コママンガ、グッズ用のイラスト、ショートアニメのコンテなど、ゲームやアニメ関連のあらゆる2Dイラストをプロジェクトの依頼に応じて制作します。

デジタルコンテンツやグッズ用のイラスト制作以外でもコンテンツチームのイラストレーターが活躍しています。佐賀県6市(佐賀市、唐津市、鳥栖市、伊万里市、鹿島市、嬉野市)に設置されている「ゾンビランドサガマンホール」はその一例です。

▲佐賀市の唐人プラザビル付近に設置された「源さくら×バルーン」のマンホール

また、発注されて制作するイラストだけではなく、コンテンツチームから提案をする機会も多くあります。最近の事例としてはサイゲームスの各タイトルのキャラクターたちがコラボしたLINE用の「Cygamesスペシャルスタンプ」を制作しました。

サイゲームスのLINEスタンプ

コンテンツチームの業務フロー

続いて、コンテンツチームの業務フローをご紹介します。制作内容によって多少の差異はありますが、基本的には下記のような流れで業務が進行します。

1.受注

プランナーから制作物の発注を受け、内容を打ち合わせます。また、各種制作物の取りまとめや進行管理をする部署である制作管理チームから、ゲームの世界観やシナリオなど、制作に必要な資料を取り寄せてもらいます。

2.ラフ作成

イラストのラフ(下描き)を作成します。プロジェクトによって求められるラフの基準は異なり、いわゆる「大ラフ」と言われる大まかな構図を描いたものや手描きのようなタッチの線画で良い場合もあれば、完成に近い「詳細ラフ」の場合もあります。運用年数が長いタイトルはチーム内でイメージを共有できていることが多いため、大ラフの状態で進むこともあります。ラフを提出してフィードバックを受け、発注者の意図と異なる部分があれば直して再提出という工程を繰り返します。

3.清書

ラフにOKが出たら仕上げの作業に移り、イラストを完成させます。定期的に発生する仕事では、効率的に作業するためにラフ作成と清書の担当を分け、分業することが多いです。納期が短いものはラフから清書まで同じスタッフが手掛ける場合もあります。

4.納品~実機確認

仕上げたイラストをプロジェクトに納品します。その後、ゲーム内に実装されたものがきちんと表示されているかを確認したら、コンテンツチームの制作の作業自体は完了です。ただしそこで終わりではなく、実際にリリースされたあとも、SNSで評判をチェックして、良かった点・反省点などを洗い出し、以降のクオリティーアップに繋げます。

コンテンツチームに必要なスキル・マインド

イラスト制作がメインの仕事ではありますが、一定のコミュニケーション能力も必要です。発注者であるプランナーはもちろん、イラストを動かすアニメーションやUIのデザイナー、データやスケジュールの管理をする制作管理チームなど、さまざまな部署やスタッフとやり取りをします。それに加えて、下記の3つのスキルが求められます。

■コンテンツの魅力を理解・引き出す力

コンテンツチームが制作するものには、原典となるイラストがあります。デフォルメしたりタッチを変えたりしたときに「違うもの」になってしまわないように、原典に描かれたキャラクターの魅力を抜き出すスキルが必要です。これはセンスよりも、その人が日頃からどれだけインプットをしているか、色々なイラストを見比べて良し悪しを吟味しているかが大きく影響する部分と言えます。

■スケジュール管理能力

コンテンツチームの仕事の前工程には等身イラストのイラストレーターがいて、後工程にはデザイナーやエンジニアがいます。納期はプロジェクトや制作物によって異なりますが、スケジュールが押してしまうこともあるので、前後の工程の人たちの状況を計算に入れた上で、できる部分から早めに着手したり、差し込み(イレギュラー)の仕事が発生しても大丈夫なように備えたりといった、俯瞰的な視点を持った進行管理能力が求められます。

■交渉力

上記のようにコンテンツチームの仕事には前工程と後工程が存在します。ときには、自分たちの作業時間を確保するために、前後の工程の人たちと交渉してスケジュールを組み替える必要があります。そんなときに、どうしたらお互いが納得して作業できるか、上手く合意を形成する交渉力が求められます。

コンテンツチームの仕事のやりがいとは?

コンテンツチームのスタッフがやりがいを感じる一番の瞬間は、制作したものに対してユーザーのみなさんからの良い反応があったときです。業務フローのところでも述べましたが、自分たちの仕事がどう評価されているかは、SNSなどで常々チェックしています。

また、ユーザーのみなさんの反応と同じくらい、仕事の依頼主であるプロジェクトのメンバーの反応も大切にしています。プロデューサーやディレクター、プランナーは自分たちが制作したものの最初の受け手であり生の反応を見られるので、彼らが喜んでくれると良い仕事をしたという実感が得られます。

それから、運用タイトルで作成したデフォルメキャラが100体を超えた、マンガが1000話続いたといったように、大台に乗ったときは大きな達成感が得られます。タイトルの運用が続く限りこの数字は増えていくので、どこまで行くのか楽しみでもあります。

加えて、コンテンツチーム側から各ゲームのプロジェクトに対して企画提案をしたものが採用されたときもうれしい瞬間です。ディレクターやプランナーとやり取りする中で、「こういうキャラクターがいると面白いのではないか」と提案して、実際にゲームに採用された例もあります。そういう持ち込み企画のようなものを受け入れる土壌があるのもサイゲームスの魅力だと思います。

コンテンツチームのキャリアパス

コンテンツチームは、現状は中途採用のスタッフが多く、その多くはゲーム業界でイラストを描いていた人です。ゲーム以外の業界でアーティストを務めていた人や、フリーランスでイラストを描いていた人もいます。

また、新卒入社したスタッフも毎年1,2名ほどコンテンツチームに配属されます。最初は先輩のアシスタントとして働き仕事の流れを覚えたら、半年から1年ほどで仕事を1人で回すようになります。

新卒、中途に関わらず、絵を描けることは必須ではありません。異業種から転身して、管理業務に特化している人もいます。マンガの制作のところで述べたように、ストーリー担当のスタッフの中には、絵を描かない人もいます。

変わった経歴としては、実はマネージャーの私自身も異業種出身で、サイゲームスに入る前は盲導犬の訓練士をしていました。ただ、以前から絵を描く仕事をしており、兼業でフリーのイラストレーターもしていた中で、縁あってサイゲームスで働くことになりました。訓練士をしていたときは、盲導犬とその受け入れ先を繋ぐ業務など、さまざまな人と関わることが多く、その頃の経験が今の仕事でも活きています。

キャリアとしては、1人で業務を進められるようになったら新入社員の育成係を務め、その後、リーダーやサブマネージャーへとステップアップしていくケースが多いです。

コンテンツチームを
目指す人へのアドバイス

サイゲームスのコンテンツチームの良さは、コンテンツ制作においてさまざまな経験を積めることだと思います。絵を描くことがメインの人であっても、たくさんの部署の人と関わりますし、イラスト以外にもゲームの素材やマンガのストーリー、アニメの絵コンテなど、やろうと思えばさまざまな仕事に挑戦できる環境です。また、たくさんの人に自分が担当した仕事を見てもらうことができ、やりがいも大きい仕事です。

この仕事の適性としては、多くの人に好まれるイラストを描ける人や、デフォルメといったアレンジで新しい魅力を付加できるタイプの人がマッチしていると考えています。ですから、ポートフォリオを見るときもそういう部分に注目しています。自分の作風を追求するアーティストであるよりは、相手の要望を汲んで具現化するデザイナーであることの方が求められます。

それから、ゲームが好きであることは必須と言えます。なおかつ、単にプレイしているだけでなく、デフォルメキャラやUIのクオリティーに注目している人。作り手目線でゲームを見ていて、自分がゲームのデザイン要素のどこに関わりたいかを語れる人。そんな方と一緒にコンテンツの魅力を高め合って、最高のコンテンツを作っていきたいと思います。


以上、コンテンツチームの仕事についての解説でした。
現在サイゲームスでは、一緒に働く仲間を募集しています。この記事で興味を持った方は、ぜひ一度こちらをチェックしてみてください。

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