対戦格闘ゲーム『GBVSR』大型大会進行中! 「EVO Japan 2024」「Evo 2024」リポートと担当スタッフインタビュー

昨年12月に発売された対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-(以下、GBVSR)』。現在、2024年4月から2025年3月にかけて行われる大型大会「ARC WORLD TOUR 2024」が進行中です。来年春に開催される決勝大会へ勝ち進む16の席をめぐって、世界の各地で熱い戦いが繰り広げられています。

本記事では「EVO Japan 2024」「Evo 2024」大会の結果報告とあわせて、「EVO Japan 2024」の優勝者・ルーキーズ選手のコメントをご紹介。さらに、大会運営に携わるeスポーツ室担当と初めて制作された『GBVSR』グッズのライツ担当に、どんなこだわりが詰まっているのかお話を聞きました。

『GBVSR』発売から
これまでの大会をおさらい

2023年12月17日に全世界に向けて発売された『GBVSR』は、プラットフォーム間のクロスプレイ対応やロールバックネットコードにより、前作と比較してより多くのプレイヤーとオンライン対戦する機会が増えました。

発売直後に開かれた「ARC WORLD TOUR FINALS 2023」では、アジア・北米・欧州の地域予選とLCQ(※)から勝ち上がった計8名が激突。『GBVSR』初代王者の座をフクナガ選手が射止めました。

※ LCQ……「Last Chance Qualifier」の略。FINAL進出までは至らなかった選手を対象に行われる最終予選・敗者復活戦を指す。

現在、『GBVSR』では1年にわたる大型のシーズン大会が進行中。2024年4月から開催される大小様々な31もの大会で選手がランキングに応じてポイントを獲得し、累計ポイントの多い選手が2025年春に開催される決勝大会「ARC WORLD TOUR FINALS 2024」へ勝ち進みます。
さらに、「プラチナランク」に定められた大会で優勝した選手は、累計ポイント関係なく決勝大会への切符を手にすることが可能に。大会の詳細はぜひ公式サイトでご確認ください。

「ARC WORLD TOUR 2024」公式サイト

本記事では、二つのプラチナランク大会「EVO Japan 2024」「Evo 2024」について振り返ります。

「EVO Japan 2024」大会リポート

大型シーズン大会の初戦は、4月27日~29日にわたって有明GYM-EXで開催された、プラチナランクの大会「EVO Japan 2024」から始まりました。

今年は昨年と会場が変わり、ブース間やステージと観客の距離も近めに。海外からのお客さまはもちろん、女性のお客さまの割合も昨年までに比べて多く感じました。

会場内では、サイゲームスのブースも出展!ベアトリクスの先行試遊コーナーと、サイゲームスの公式オンラインショップ「CyStore」による『GBVSR』初のグッズ販売コーナーが設営されました。

「EVO Japan 2024」の開催日3日間のうち、『GBVSR』のトーナメントは1日目と2日目にわたって展開。試遊コーナーにも1日目・2日目は『GBVSR』ファンのみなさんが多く訪れました。一方、3日目に来てくださったお客さまは『GBVSR』で遊んだことがない方も多く、新鮮にキャラクターコントロールの手触りやアクションを楽しんでくださる方が多数いらっしゃった印象でした。

今回のトーナメントには、昨年の1.5倍となる761名の選手がエントリー。DAY1で64名まで絞り込まれたのち、DAY2には大会の王者が決まりました。

TOP6の試合の様子はこちらのアーカイブからご視聴いただけます。会場の熱気も伝わりますので、ぜひご覧ください。


また、「EVO Japan 2023」の優勝者・gamera選手と「GBVS Cygames Cup 2022 Spring」の優勝者・ルーキーズ選手がしのぎを削った決勝戦の様子はこちらからご覧いただけます!思わずうなってしまいそうになるほど熱い戦いをぜひご視聴ください。

■優勝者・ルーキーズ選手インタビュー

サイマガでは、本大会で見事優勝を果たしたルーキーズ選手からコメントをいただきましたので、ご紹介します。

優勝おめでとうございます。感想をお聞かせください。

ルーキーズ 正直、今回の大会は自分より強いプレイヤーは山ほどいました。その中で今までの経験を活かした、大会への取り組み方や大会の気持ちの持っていき方で勝負しにきましたが、それが怖いぐらいにハマって自分でも動揺しています。とはいえ決勝までの道中でも今まで勝てなかったプレイヤー(たこどっと選手、レン選手、とろろ選手)を破ってこられたのは本当にどの試合も涙が出るぐらいうれしかったです。

gamera選手にリセットされたときの心境はいかがでしたか?

ルーキーズ 最初に4連敗した時は、半分諦めてました。その日のgameraさんはいつもよりも強すぎて、「オフラインのEVOのgamera」を倒すのは誰にも無理なんだ……と。2位でも十分じゃないか!って。
そのタイミングで妻からメッセージが来ていて、「最後まで諦めないで!」と。ゲームのことがあまりわからない妻ですが、自分が苦しいことを悟り、子どもの写真付きで応援してくれました。配信を見直したら自分そこで笑っちゃっていて。「1位と2位は大きな差だ!でもこのままやっても勝てない。じゃあせめて気楽にいつもの強気なプレイを出し切ろう」って思えました。そこからは目の前のラウンドしか見えておらず、会場の友達に「いま何対何?」と一試合ごとに確認するほどでした(笑)。

来年3月のFINALには参加しますか?よろしければ意気込みを教えてください。

ルーキーズ 参加します!長いスパンでの練習が求められますが、今まで通り育児にも力を入れながら頑張りたいと思います。

▲優勝決定時の屈託ない笑顔も印象的なルーキーズ選手でした

「Evo 2024」リポート

EVOは、毎年夏にアメリカ・ロサンゼルスで開催されている、20年以上の歴史を誇る世界最大級の格闘ゲーム大会です。昨年開催の「Evo 2023」では、『GBVSR』のオープンβトーナメントが開催されると同時に、ゲームの発売日や新キャラクターが発表されました。

「Evo 2023」の様子はこちらのサイマガ記事からご確認いただけます。

「Evo 2024」は、例年より少々早めとなる7月19日から21日にかけてアメリカ・ロサンゼルスで開催。今年は『GBVSR』がメインタイトルに選ばれ、シーズン大会としても重要なプラチナランクの大会として、世界中から集まった選手1381名が再び激戦を繰り広げました。

3日目に行われた決勝トーナメントでは、なんと「Evo 2022」優勝者であるとろろ選手以外5名がアメリカの選手という顔ぶれに。そんな中、見事優勝を果たしてファイナル大会行きを決めたのは、アメリカのベリアル使いAarondamac選手でした。

▲優勝したAarondamac選手。『GBVS』シリーズの大型大会では海外勢初の優勝となりました
▲決勝の様子を固唾をのんで見守る?エビフライたち

TOP8のトーナメントはこちらの配信でご覧いただけます。

また、サイゲームスのブースでは新キャラクター「ヴェルサシア」の先行試遊会、『グランブルーファンタジー リリンク(以下、リリンク)』の4人マルチバトル試遊、ゲストインフルエンサーによるミラー配信、そしてグッズ販売と盛りだくさんのラインナップをご用意。ありがたいことに、試遊コーナーには長蛇の列ができていました。

▲『GBVSR』先行試遊に並んでくださっているお客さまの様子
▲こちらは「Cystore」でのグッズ販売の待機列
▲『リリンク』の試遊コーナーも大盛り上がりでした

また、1日目にはパネルで新キャラクターやアップデートの発表を行った他、CyDesignation代表取締役の皆葉、Cygames America代表取締役の大久保、『GBVSR』クリエイティブディレクター・福原のサイン会も実施。多くのお客さまと対面でお話できる貴重な機会になりました。

▲1日目のパネルセッションではアップデートと新キャラクター情報を発表しました
▲サイン会の様子。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました!

eスポーツ担当・グッズ制作担当による
スタッフインタビュー

続いて、『GBVSR』eスポーツ担当スタッフと、初の『GBVSR』グッズの制作に携わったライツ担当スタッフにお話を聞きました。

まずはシーズン大会について、概要を教えてください。

eスポーツ担当 「ARC WORLD TOUR 2024」という総称で、EVO Japanから始まった世界各地で開催されるツアー形式の大会です。主催は『GBVSR』を一緒に開発してくださっているアークシステムワークスさんで、『GBVSR』と『GUILTY GEAR -STRIVE-』『UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes』、計3タイトル合同の大会になっています。

「EVO Japan 2024」や「Evo 2024」は大会のランクがプラチナになっていまして、優勝した方はポイント関係なく、来年3月に開催されるファイナルに出場できます。2位以下の選手にはポイントが割り振られ、予選最終戦までに獲得したポイントの多い選手がファイナルに進出できるという形式です。

2024年のシーズン大会はどういった経緯で開催されたのでしょうか。

eスポーツ担当 昨年度に開催した「ARC WORLD TOUR FINALS 2023」の大会の結果が、ユーザーのみなさんからの反応を含めて非常に良かったため、今年も引き続きやっていくことになりました。そもそも対戦ゲームにおいては定期的に大会を開催することが重要だと考えています。『GBVS』のときは国内中心の大会のみだったんですが、『GBVSR』でロールバックの機能が付いたり、クロスプレイができるようになったり、よりいろんな地域を巻き込んで大会がしやすくなったので、大会数を増やしたいと思いました。

『GBVSR』発売後の大会となった「ARC WORLD TOUR 2023」。試合の雰囲気は前作のときから変わりましたか?

eスポーツ担当 そうですね。これまでツアー形式の大会を開催したことがなかったのですが、欧州・北米の地域予選大会の参加者数は非常に多く、海外ユーザーのみなさんも大会に参加したかったんだということがよくわかってうれしかったです。
試合の雰囲気でいうと、まずゲームシステムが変わったことによって、試合のスピードがすごく速くなりました。ブレイブリーポイントというシステムがあって、大会になると結構駆け引きで消耗し合うケースが多いんですけど、消耗すると一気に食らうダメージの量が増えます。そういった要素から一発逆転の機会がすごく増えたので、観戦者としても非常に面白いゲームが増えていると思います。

「EVO Japan 2024」のトーナメントの様子はどうでしたか?心に残った試合などがあれば教えてください。

eスポーツ担当 試合というか選手の様子ですが……。決勝戦、選手はステージ横に待機していたんですが、試合に負けた方もずっとそこで後の方の試合を見て、みんながみんな勝ち残っている人に色々とアドバイスをしたり、応援したりしていました。日頃から対戦会をはじめとした小規模のイベントをやっているからですかね。そんな様子を見てほっこりしました。このゲームのコミュニティーならではという印象です。

サイゲームスブースについて聞かせてください。『GBVSR』のグッズ販売は初めてだと聞きました。どんな経緯でグッズ制作に至ったのでしょうか?

eスポーツ担当 先に「EVO Japan 2024」にブースを出すこと自体が決まって、何を出そうか検討しました。『GVBS』コミュニティーのみなさんからも長いことシリーズのグッズが欲しいとリクエストをいただいていましたので、イベントを機にライツ事業部に相談した次第です。

みなさんは「EVO Japan 2024」の会場に行ったそうですが、どんな様子でしたか?

ライツ(ブース)担当 お客さまの熱量がすごくて、初日の開場したタイミングで列ができていて、予想以上にたくさんのお客さまに手に取っていただきました。先ほどeスポーツ担当が言っていたとおり、『GBVSR』のグッズを自社商品で取り扱うのは今回初めての試みだったので、想像を超える盛況ぶりでうれしかったです。

人気の商品は何でしたか?

ライツ(ブース)担当 ブランケットですね。絵柄も非常にかわいいんですが、実は最終日に若干会場が寒くて……(笑)。あとは、会場には外国籍の方が非常にたくさんいらっしゃっていて、携帯の充電に困っていたので、モバイルチャージャーをおすすめしたところ「Thank you!」と言ってそのまま買ってくださった方もいらっしゃいました。

▲「GBVSRブランケット」。絵柄の中のキャラクターたちの試合も熱い様子

実用的なグッズが人気だったようですね。では、続いてグッズ制作について教えてください。どんなふうに企画していったのでしょうか?

ライツ(企画)担当 最初に「こんな商品が良いな」という企画のベースを私が作って、それをライツ事業部のデザイン担当がお客さまに喜んでいただけるデザインに落とし込みました。グッズのアイディアは一緒に出したりもしています。今回制作した『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』のIPはキャラクター人気が強いのでそこを活かしつつ、キャラクター推しのお客さま、実用性重視の格闘ゲーマーのお客さま、先ほどブース担当者が話していたようなイベント会場向けのグッズ、この三つの軸で企画をしました。

例えば、格闘ゲームって両手を使うのでスマホや小物をスッと入られるショルダーポーチがかなり重宝されるんですよね。スマホショルダーやマスクのような実用的なものは、あまりキャラクター色を出さないで、シンプルなデザインでかっこよく使えるものを意識して作りました。『GBVSR』は毎月のように大会を開催しているので、キラキラ光るロゴをあしらったかっこいいTシャツなど、コミュニティーのみなさんで一緒に着て盛り上がってきていただきたいという想いを込めて企画した商品もいくつかあります。

そんな企画をデザインに落とし込む際の工夫を教えてください。

ライツ(デザイン)担当 過去の「EVO Japan」会場の様子からも、やはりお客さまの多くが男性だとわかっていたので、キャラクター推しよりは「ゲーミング〇〇」などのグッズを意識して作りました。男性向けが8割、あと2割くらいはキャラクターのかわいい商品というバランスです。
例えば、キービジュアルのTシャツは元々フルカラーのイラストを使用しているんですが、意図的に2色にして遠くから見たときにかっこよく見えるようにしています。ニーアのTシャツも絵をバツンと貼っただけじゃなくて、ちょっと手描き風に加工しているんです。オーラロゴのTシャツは、配信をはじめとした映像に映ったときにキラキラして、「なんだあれ」と話題になったら良いなと思い、このカラーリングにしました。会場に着て来て、ちょっとテンション上げてパーティーっぽい感じで着てもらえたらうれしいですね。

どういう仕組みでキラキラしているんですか?

ライツ(デザイン)担当 実は箔をプリントしているんですよ。実際に光っているわけではなく、角度によってキラキラが様々な色に変わる「オーロラ箔」を使っています。目立つだろうというのと、ゲーミング感もあって良いかなと思い作りました。私のイチオシグッズです。

他におすすめのグッズがあれば教えてください。

ライツ(デザイン)担当 パーカーや青いTシャツも印刷にこだわっています。イラストの黒い部分はプリントではなく地の色を拾っていて、絵の具で描いたような風合いになっているんです。Tシャツとジップアップパーカーはすべてデザインに合わせてプリントも細かい調整をしているので、よく見ると結構面白いかなと思います。

ライツ(企画)担当 私はトートバッグがイチオシです。ゲームで使用できるキャラクター+αでビィくんとか、『グラブル』でおなじみのキャラクターの顔アイコン風にして全キャラデザインしました。格闘ゲームって全キャラが主役で、みんながみんな主人公なので、誰も欠けることなく全キャラをデザインしました。使い勝手も良いですし、デザイン的にも推しです。

ライツ(デザイン)担当 これは女性のファンの方も使うだろうと思いまして、かわいらしいデザインにしました。遠目から見ると缶バッジが付いているように見えるアレンジにしています。

これらのグッズはブース以外で手に入れるチャンスがあるのでしょうか?

ライツ(企画)担当 数量には限りがありますが、サイゲームスの公式オンラインショップ「CyStore」で販売中です。今後も『GBVSR』をプレイしているとき以外でも、日常で楽しんでもらえるような良いグッズを作っていきたいと思います。ぜひお手に取っていただけたらうれしいです。


以上、「EVO Japan 2024」「Evo 2024」のリポートと担当スタッフのインタビューをお届けしました。

今回ご紹介したグッズはサイゲームス公式オンラインショップ「CyStore」でも販売中です。詳細は公式サイトをご覧ください。

「CyStore」公式サイト

『GBVSR』のシーズン大会は後半戦へと突入しました。今後の大会情報もどうぞお見逃しなく!

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©️EVO Japan 2024

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