働き方改革もエンタメ的に!労働時間「見える化」施策【サイゲームスの働く環境 Vol.2】

良いコンテンツは良い仕事環境から生まれる。そんな想いから、サイゲームスではスタッフが気持ちよく働けるように環境の整備を進めています。職種を問わず、仕事は「体が資本」。心身を健全に保ち、良い状態で仕事をすることがパフォーマンスの向上につながります。

ゲームに限らず、クリエイティブな仕事に携わる人は、「いいものを作りたい」という想いを優先した結果、気付くと遅い時間まで業務をしてしまうということが少なくありません。しかし、サイゲームスでは、そんなスタッフの想いを尊重しながらも、業務の過負荷を抑え、心身ともに健康でいられる環境作りに取り組んでいます。
スタッフがワークライフバランスを保ち、さまざまな知識や経験をインプットすることで、「最高のコンテンツ」をお客さまへお届けできる——。そんな良い循環を作れるよう、より一層、労働時間の短縮化に注力しています。
今回の記事では「サイゲームスの働く環境Vol.2」として、サイゲームス流の働き方改革を一部ご紹介します!

入退室カードを「ピッ!」
かざすだけで勤怠時間登録可能なシステムの構築

サイゲームスでは2017年4月に部署として「社内アプリ」が発足しました。もともと存在していた業務部内の1チームが独立し、スタッフの業務効率化を図るためにさまざまな社内向け業務システムの開発・管理を行うことになりました。その中の1つとして社内アプリの部署が特に力を入れたのが、労働時間短縮化のための入退室カードリーダーシステムと勤怠システムの連携。

執務エリアへの入退室をする際、カードをかざすと、出退勤の時間が自動的に登録されるだけでなく、その場でモニターに当月の実績が表示される仕組みを構築しました。このシステムの導入により、スタッフは自分自身の残業時間をリアルタイムで把握することができます。

▲入退室カードリーダーシステムと勤怠システムが連携した、時間外労働実績表示モニター

勤務時間を記録するだけでなく、時間外労働が一定時間を超える可能性がある、また、すでに超えている場合、警告音が鳴ります。それに加えて、月の半ばの時間外労働実績状況によって「このままだと今月は規定時間超過になってしまう!」と当月内の残業時間の着地予想を立て、入退出制限がかかる機能が付いています。
その一定水準に達したスタッフとその上長には、社内SNSに注意喚起通知が送られます。これによって、タスクを分散できないかチームで助け合う方法を検討できるというわけです。

少し厳しい対処とも捉えられますが、会社としてもスタッフたちに時間管理の意識付けをしてもらうために、このルールを徹底しているんです。

カードを「ついついかざしたくなる」仕組み
労務・総務・サウンド部・インタラクションデザイナーチームが連携したシステムの導入

ルールや仕組みを作ったとはいえ、その仕組みが浸透するまでは、かざし忘れが頻発することが予想されました。また、「カードを必ずかざしてください!」と知らせるだけでは、人は思い通りに動いてくれないものです。
そこで、社内アプリチームはカードをカードリーダーにかざしてもらうには「ついついかざしたくなる」楽しい仕組みが必要と考えました。インタラクションデザイナーチームへ協力を仰ぎ、入退室カードをかざすたびに、サイゲームスのゲームに登場するキャラクターのイラスト(約200種類)がモニターにランダム表示される仕様にしました。

▲「アークセラフ・ルシフェル」
▲「バレンタイン・メイ」。季節イベントの際は、その日だけの特別なイラストが表示されます!
▲ハロウィン限定の「ハロウィンヘッド・クリス」
▲「クリスマス・エイラ」

「次はどんなイラストが表示されるんだろう」とワクワクさせる仕掛けです。

また、システムの導入にあたっては、カードリーダーの警告音をサウンド部が制作。警告音は、スタッフ本人に対しての警告と同時に、「このスタッフは残業時間が長い」とチームメンバーへ周知する意味も含んでいます。
周囲にアラートレベルが上がっているスタッフがいれば、まわりのスタッフが声をかけたり、手伝ったりして労働時間が増えすぎないよう、タスクの調整が行われます。
サウンド部以外にも、機材の手配や設置は総務、社内ルールの策定や周知は労務が担当し、多くの部署が連携しながら全社的に労働時間短縮に取り組めるよう準備が進められていきました。

効果絶大!
全スタッフが働き方を見直すきっかけに

この労働時間短縮化の施策によって、プロジェクトごとにワークフローの改善が行われ、みんなで助け合うために情報共有やメンバー育成により力を入れるようになりました。
スタッフ各自が勤務中の時間の使い方を見直すだけでなく、施策の実施以前よりもスタッフ間でのタスク分散が積極的に行われています。

システム導入以降も、各プロジェクトで労働時間短縮に向けた取り組みが続いており、2019年の月平均では24.2時間(※2019年9月時点)まで改善されています。


以上、労働時間短縮化の仕組み作りに関する施策の一部をご紹介しました。取材に協力してくれた社内アプリチームのメンバー曰く、サイゲームスはどの部署のスタッフたちも「みんなのために頑張ろう!」という意識が強いとのこと。今回ご紹介した施策でも、労務や総務、サウンド部といった色々な部署のスタッフが「他部署のために、サイゲームスのために」と協力していました。

サイゲームスでは今後も、スタッフが気持ち良く働ける環境作りを通して、コンテンツのクオリティーを向上し、みなさまに良いものをお届けしてまいります!