2020年9月2日(水)~4日(金)、ゲーム開発者が集う国内最大級のカンファレンスである「CEDEC 2020」が開催されます。サイゲームスでは毎年複数のスタッフがCEDECに登壇しており、今年も6セッション・10名が登壇予定です。
今回は、サイゲームスのCEDEC参加への想いと、「最高の講演」を実現するための組織としての取り組みをご紹介します。

今年のCEDECはオンライン開催
サイゲームスからは6セッションを予定

今年も、もうすぐCEDECの季節がやってきます!CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)は、国内最大級のゲーム開発者向けの技術交流会です。近年はパシフィコ横浜で開催され、全国から集まった8000名以上のゲーム開発関係者が参加する一大イベントとなっています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年はオンラインでの開催となりました。とはいえ、業界からの注目度の高いカンファレンスであることは変わりません。

CEDEC 2020では3日間にわたって大小さまざまな講演が展開されます。講演枠は、「公募」「スポンサー」「招待」の3つに分かれており、公募制の講演はCEDEC運営委員会の審査を経て採択される方式です。CEDECで講演を持つことにより、ゲーム開発から得た知見を業界内で共有することができます。
サイゲームスからも毎年複数名のスタッフがエントリーしており、今年は6本の講演が採択されました。

★サイゲームスのスタッフが登壇する講演を含む、CEDECの講演についての詳細は、こちらをご覧ください★
「CEDEC 2020」セッション一覧 ≫≫≫

CEDEC対応のための社内実行委員会を設置
「最高の講演」のためにしっかりサポート

サイゲームスではCEDECをゲーム業界の発展のための重要なイベントと考えており、公募へのエントリーを積極的に推進しています。また、エントリーの推進だけでなく、社内に実行委員会を設けています。公募から講演までを社内の実行委員会が強力にサポートする体制を敷くことで、スタッフの講演が「最高のコンテンツ」になるように取り組んでいます。
実行委員会の仕事は下記の通りです。

  • 公募希望者の取りまとめ(社内公募)
  • 公募内容の社内調整と修正のサポート
  • 講演までのあらゆるサポート(スライド作成やリハーサルなど)

■CEDEC当日までの社内実行委員会の動き

社内公募開始などのお知らせは、社内連絡ツールであるSlackで告知されます。また、Slack内には実行委員会の窓口となるチャンネルが設けられており、応募を考えている人からの質問や各種相談を受け付けています。
さらに、社内Wikiには応募方法や応募フォーム、フォームへの記入例、FAQなどがまとめられており、CEDECをあまり知らない人や初めて応募する人でも安心して手続きができるように工夫されています。

▲社内実行委員会のCEDEC FAQ設置のお知らせ

今年は、社内公募で18本が集まり、その中から7本をCEDECに応募した結果、6本が採択されました。現在講演への登壇者たちは、9月の本番に向けて実行委員会のサポートを受けながら準備を進めているところです。

まずは登壇者が発表資料であるスライドを作成し、それを実行委員会のリバイズ(校正・校閲)担当によるアドバイスを受けて修正。その後、リハーサルをします。
リハーサルでのフィードバックを受けてまたリバイズし、リハーサル⋯⋯という作業を繰り返して、講演全体のクオリティーを上げていきます。

社内実行委員会の採択の基準
「聞いて面白い」「単なる自慢話で終わらせない」

実行委員会が社内の組織として正式に発足したのは、実は昨年のことです。立ち上げの契機となったのは、2016年にサイゲームスとして初めて行ったCEDECでの9つの講演。これらの講演は聴講者の方々から価値ある講演として高評価をいただくことができました。そこで、会社としても本格的に取り組んでいこうというムーブメントが生まれたのです。

▲CEDEC 2016の講演「Cygamesにおける次世代技術研究」

「最高のコンテンツを作る会社」をビジョンに掲げるサイゲームスでは、講演も1つのコンテンツと捉え、最高のクオリティーを目指すことに。当初は、研究発表や講演会などで経験が豊富なCygames Research所長の倉林修一が中心となって、主に講演内容のリバイズやリハーサルなどをメインにサポート活動をしていました。さらなるサポート体制の充実を目指して、専門の組織体として実行委員会を立ち上げたのが2019年のことです。

CEDECの講演は「エンジニアリング」「プロダクション」「ビジュアルアーツ」「ビジネス&プロデュース」「サウンド」「ゲームデザイン」「アカデミック・技術基盤」の7種類の分野に分かれています。幅広い分野で講演を行えるよう、サイゲームスの実行委員会内に担当委員を置き、講演をサポートできる体制にしています。委員は過去に登壇経験のある部門長などが務め、実践的なアドバイスをしています。

▲CEDEC社内実行委員会は登壇経験者を中心に構成されています

では、社内における講演の採択の基準はなんでしょうか?委員の1人は、「聞いて面白い」が1つの基準だと言います。
ただし、単なる自慢話ではなく、聴講者の方々が「お土産」として持ち帰れる知見が盛り込まれていることが不可欠です。CEDECで登壇すること自体が目的化することのないよう、「聴講者が何を持ち帰れるのか」はとても大事にしています。

同時に、「サイゲームスでしか実現できない内容を伝える」ことも考慮しています。
CEDECはさまざまなゲーム開発会社の知見が共有されるカンファレンスです。この場でサイゲームスが実現できている要素・技術的知見を共有し、業界全体の発展に貢献することが必要だと考えています。
講演内容を通じて、間接的ではありますがサイゲームスの会社としての魅力・強みを伝えることもできます。

CEDECで登壇することは、会社にとっても有益ですが、講演をする個人にもメリットがあります。今回はオンライン開催でこれまでと少し異なりますが、リアルの会場で登壇する場合、講演前から聴講者の長蛇の列ができていたり、講演後には質問攻めに遭ったりします。そうした体験がゲーム開発者としての自信を生み、さらに良いものを作ろうというポジティブな姿勢に繋がります。

社内には未発掘の知見がいっぱい!
今後の課題は「掘り起こし」

実行委員会の今後の課題は、「知見の発掘」だそう。これまでは、講演したいという人の自主性に任せてきた部分がありました。しかし社内には、外から見ると非常に価値のある取り組みをしているにもかかわらず、本人にとっては当たり前のことをやっている認識のため、取り組みを発表するという発想自体が出てこないケースがしばしば見られます。業界内に広く共有できる、いわば、未発掘のお宝がゴロゴロ転がっている状態です。それはもったいないので、現場のマネージャーなどから「CEDECに応募してみない?」と声掛けをするようにしているそうです。

講演の経験がない、そもそも人前で話すのに慣れていないという人に対しては、話し慣れた人とペアを組んでの講演を提案することもあります。また、CEDECのような大舞台は誰しもプレッシャーがかかるものなので、最初は社内勉強会「スキルサーズデー」「CyStudy」社内の人を相手に練習する、リハーサルを重ねるごとに聴講人数を増やすなどして、人前で話すこと自体に慣れていけるようにサポートします。

▲社内勉強会「CyStudy」の模様。このような社内勉強会をリハーサルの場として活用することもあります

「最高の講演」にするために、このような社内での取り組みを積み重ねてきました。おかげさまで、サイゲームスがこれまでに行ってきた講演は聴講者の方々に好評をいただいています。講演を通じて、私たちがコンテンツを大事にしていること、熱意や愛情を持ってゲーム開発に取り組んでいることが伝わっているのだとしたら、うれしい限りです。
ゲームがどのように開発されたかをCEDECでお伝えしていくことで、業界全体に貢献したいと考えています。


以上、サイゲームスのCEDEC社内実行委員会の取り組みをご紹介しました。
CEDEC 2020のサイゲームスの講演にご期待ください!

2020年9月2日(水)~4日(金)開催!「CEDEC 2020」公式サイトはこちら≫≫≫