Cygames 佐賀スタジオ5周年!佐賀スタジオの歩みとこれから

「最高のクリエイティブを九州から」をビジョンに掲げ、クリエイティブの専門組織として設立された「Cygames 佐賀スタジオ(以下、佐賀スタジオ)」は、2025年4月で設立5周年を迎えました。この節目を記念し、佐賀スタジオ代表・チヒロにインタビュー。5年間の歩みと佐賀拠点ならではの取り組み、そしてこれからの展望について語ってもらいました。

Cygames 佐賀スタジオ代表 アートディレクターチヒロ
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様々なゲームのイラストやコンテンツ制作に携わった後、2011年合流。2Dイラスト制作・監修を行い、イラストチームのマネージャーを経て2020年に「Cygames 佐賀スタジオ」代表に就任。以降、新人・新規合流者の育成やチームビルドに携わる。

設立5周年
佐賀スタジオの歩み

設立5周年ということで、あらためて佐賀スタジオができた経緯を教えてください。

2017年8月、佐賀に「Cygames 佐賀デバッグセンター」が設立されました。その後、自社ビルとして佐賀ビルを設立する話が出た際に、ビルの設立とデザインを担う部署として佐賀スタジオを新設する話が出たんです。
佐賀スタジオは「最高のクリエイティブを九州から」というビジョンのもと、サイゲームスの開発タイトルで使用するイラスト・UI(※)・アニメーション・3DCGなどの制作を担う部門として2020年4月に設立されました。東京、大阪に次ぐ第3のクリエイティブ制作拠点として、規模を拡大しています。

※ UI……ユーザーインターフェースの略。ボタンやアイコン、バナー、ロゴデザインなど、背景やイラスト以外でゲーム画面に映るあらゆる要素を指す

チヒロさんは九州出身だと聞きました。地元に戻りたいという希望はあったのでしょうか?

そうですね。でも、時期はまだ後になると思っていました。雑談か何かの際に「将来は地元に戻るのも良いな」という話をしたことがあったんですね。それが社長の渡邊の耳にも届いたらしく、佐賀スタジオ設立に際して声を掛けてもらいました。

東京と大阪拠点は基本10時から19時(※)が業務時間ですが、佐賀スタジオは9時から18時までと1時間早くなっています。何かこだわりがあるのでしょうか。

※ 東京拠点は出退勤時の混雑・過密を避けるため時差出勤制度を導入し、11時までの出社としています

佐賀は東京と比べて、通勤に時間がかからないんですよね。
電車も混まないですし、会社の近くにも住めますし、東京と比べると家賃の安さもありまして。出社時間を早めることで、早く帰れればその分自分の時間が作れるかなと思い、この設定にしています。
作業環境は他拠点と同じですので、佐賀だからといって機材が違うということもありません。

佐賀スタジオに求められていることはなんでしょうか。

佐賀スタジオに求められているところとしては、デザイナーの方で、なんらかの事情で九州から出られない方や九州内で就職されたい方を受け入れる場所というのは一つあります。デザイナー志望の方々が夢を諦めることなく、一緒にものづくりをしていけたらと考えています。

数字で知る佐賀スタジオ

ここで、佐賀スタジオの特徴を数字を元に見ていきましょう。

まずは働いているスタッフ数の推移についてご紹介します。佐賀スタジオは、2020年4月に5名のスタッフからスタートしました。スタッフ数は毎年着実に増加し、2025年2月時点で約30名の組織になりました。

20代のスタッフが大半を占めており、平均年齢は33.7歳。20代の若手から40代以上のプロフェッショナルまで、幅広い世代が集まっている組織です。

スタッフの男女比は約2:3です。佐賀スタジオでも男女共に幅広い職種で活躍しています。

佐賀スタジオはデザインを担う部署として設立されたため、デザイナーが多く在籍しています。その中でもイラストレーターの割合が最も多く、全体の60%を占めています。
UIデザイナーや3DCGアーティストなど、デザインに関する様々な職種のスタッフが在籍しており、他の拠点と連携を取りながら業務にあたっています。

佐賀スタジオでは2021年から新卒採用を開始し、多くの若手スタッフが活躍中です。監修業務を担当したり施策のリーダーを担当したりと、チームの中核を担うスタッフも出てきました。

佐賀スタジオの今

続いて上記の数字を見ながら、佐賀スタジオの特徴についてもう少しチヒロさんにお話を聞いていきます。この5年で、新卒社員を含め人数が増えましたね。

そうですね。初期は東京から来たメンバーが自分を含めて3名いて、佐賀で3名のイラストレーターを採用して計6名でスタートしました。ちょうどコロナ禍の時期だったので、県外から引っ越してしばらく自宅待機していたのが懐かしいです。

新卒と中途の比率でいうと、今は中途のスタッフが多いですね。優秀で経験豊富な人も揃ってきた印象があります。
佐賀にいながら既存プロジェクトの背景担当でリーダーを経験している人もいますし、3DCGアーティストでツールが自作できる人はテクニカルアーティストのような働きもしていて、みんな特技を活かして働いていますね。新規タイトルで監修をしている人も数名います。佐賀スタジオは新規タイトルに関わっている人が多いですね。

どんな経歴のスタッフが集っているのでしょうか?佐賀スタジオの中長期的なビジョンを教えてください。

新卒は専門学校や4年制大学の出身者など、様々です。中途はゲーム業界や映像系の会社で、イラストやUI、3DCG、アニメーション制作などのキャリアを積んできた人たちが在籍しています。北海道から沖縄、海外まで、様々な場所から人が集まっていますね。

佐賀スタジオの雰囲気を教えてください。

まだ人数がそれほど多くないこともあって、誰とでもコミュニケーションが取りやすい環境です。みんなの顔が見えるくらい近い範囲に座っていますので。
お昼に集まってゲームをしたり、昼食を一緒に取ったりしているメンバーも多いですね。横の繋がりがしっかりあると思います。

設立から5年を振り返ってみて、いかがですか?

あっという間でしたね。拠点としてかなり成長しましたが、これからの5年を考えていくと、やはり佐賀スタジオ独自のコンテンツを作って「独り立ち」をしていかないといけないなと思っています。

佐賀スタジオ独自の取り組みを紹介

佐賀スタジオは外部との案件もあると思います。例をいくつか教えてください。

JR佐賀駅の商業施設「えきマチ1丁目佐賀」「サガハツ」のイメージキャラクターである「マチ」と「ハツ」のキャラクターデザインや、佐賀県警の詐欺被害防止プロジェクトのポスターデザインを担当させていただきました。また、佐賀競馬さんとの案件で、佐賀競馬の公式アイドルグループ「UMATENA」のメンバーをイラストにしたポスターデザインを制作しました。
「マチ」と「ハツ」については、佐賀駅の中でも結構目立つ場所に置いていただいています。新卒入社のスタッフが制作を担当したんですよ。

▲JR佐賀駅の商業施設「えきマチ1丁目佐賀」「サガハツ」のイメージキャラクター
「マチ」と「ハツ」
▲佐賀県警の詐欺被害防止プロジェクト
▲UMATENA

こういった案件には、どのようなきっかけで取り組んでいるのでしょうか?

お声掛けいただくことが多いですかね。
せっかく佐賀で仕事をしているので、地域に貢献できるようなお仕事になっていると良いなと思っています。元々佐賀スタジオを設立する話になった時に、こういう仕事にもチャレンジしようという動きはありました。
まだ数は少ないですが、お声掛けいただくことが増えてきましたので、今後も佐賀に限らず、九州全体で何か貢献できるものがあれば取り組んでいきたいと考えています。

その他、佐賀スタジオ独自の取り組みはありますか?

佐賀スタジオのメンバー同士で、監修者の育成やイラスト学習企画についての社内勉強会を実施しています。イラスト学習企画はスタッフからの声がきっかけで始まった勉強会で、参加者が集まって業務上では描かないタイプのキャラクターを描いたり、新しい表現技法に挑戦したりします。アウトプットの幅が広がって、みんなそれぞれ新しい発見があるようです。

もう一つの「監修者の育成」とは、どのようなことをされるのでしょうか?

ワークショップによって、監修者がどのような目線で絵を見て、どのようなポイントでフィードバックをするかを学んでもらいます。人によって見るポイントが変わってきますので、参加者同士のフィードバックを見ることで自分にない目線を知り、今後に活かすことができるんです。
ワークショップの所要時間は1時間ぐらいです。前半30分でお題の作品を見て、後半30分で各メンバーが講評していきます。スケジュールによりますが、月1回程度開催しています。

勉強会は佐賀スタジオのスタッフからの提案とのことですが、それ以外にもスタッフの案から始まった施策はありますか?

そうですね、自発的にアイディアを出してくれるメンバーは結構いまして、勉強会以外でも色々ありますね。
週に1回の頻度でおすすめのゲームや書籍を紹介したり、お昼時間や定時後にゲームプレイ会を開催したりしています。

毎週金曜日に佐賀スタジオのスタッフ間でオススメのものを1人ずつ紹介する企画があります。この企画はもう3巡くらいしていますね(笑)。最近ではグルメの紹介をしています。おすすめの店舗やお菓子、料理など。
みんなの前で話す力が身に付きますし、自身のことを知ってもらえる機会になって良いですね。

「最高のクリエイティブ」を九州から
佐賀スタジオ独自でもコンテンツを作っていける体制を

佐賀スタジオの中長期的なビジョンについて教えてください。

現在、東京を中心に運用しているタイトルや新規タイトルの開発に関わるメンバーが増えてきましたが、今後、佐賀独自でも動ける体制は作っていきたいと考えています。
せっかく監修者ワークショップをやっているので、監修ができる人をもっと増やしたいなと思っています。もちろん若手は増やしてはいきたいなと思っていますが、若手のクリエイティブを監修できる中間層も当然必要にはなってくるので。
そんな理由から、現在は即戦力になれて後進に技術を伝えられる中間層のスタッフを積極的に募集しています。

将来的にはどのような体制にしていきたいですか?

今は約30名なので、もう少し増やして50名くらいの規模にはしたいですね。それくらいのメンバーがいると、色々できることが増えそうだなと思います。
先ほど「独り立ち」と言ったとおり、今後佐賀独自で何か作りたいと考えると、今はデザイン関連の職種に限定していますが、もう少しエンジニアやプランナーや、その他の職種も考える必要があるのかなと思っています。
現在はイラストレーターの割合が多めなので、例えば3DCGアーティストの方は少し増やしてもいいのかなと思います。

最後に、一緒に働く仲間として、どのような人を求めていますか?

まずは、サイゲームスや佐賀スタジオのビジョンに共感して、一緒に働きたいと思ってくれる方ですね。ゲームを作りたいという熱意のある方に来てほしいです。
積極的に提案するメンバーが多い組織だからこそ、自発的にコミュニケーションが取れる方が合っていると思います。特に佐賀スタジオは人数がそれほど多くないので、楽しくより良い仕事をしていくためにコミュニケーションは大事だと考えています。

今回、5周年記念のイラストを制作したと聞きました!

ちょうど5周年というキリの良いタイミングなので、何か発信したいねという話になり、デザイナーが集まっている部署なのでイラストを制作することにとになりました。

▲佐賀スタジオの5周年記念イラスト
PC用/1920×1080

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【壁紙ご利用にあたっての注意事項】
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商用利用はご遠慮ください。


以上、佐賀スタジオ5周年記事をお届けしました。
これからも佐賀から「最高のコンテンツ」を世界中に発信すべく、スタッフ一同尽力してまいります。
佐賀スタジオのこれからにぜひご期待ください!

また、佐賀スタジオは一緒に働く仲間を募集しております。この記事で興味を持った方は、ぜひ一度採用ページをチェックしてみてください。

佐賀スタジオの募集要項