今年も最高のコンテンツを求む!「サイゲームス クリエイティブコンテスト2023」各部門のポイント

次世代クリエイターの育成を目的に、サイゲームスは学生を対象としたコンテストを開催しています。9月から、今年で4回目となる「サイゲームス クリエイティブコンテスト2023」の作品募集を開始。「キャライラスト部門」「背景イラスト部門」「3DCG部門」「ゲームコンテンツ部門」「広告・映像・衣装デザイン部門」「高校生部門」の全6部門で、2023年11月30日まで応募を受け付けています。

今回は、審査員を務めるCygames 佐賀スタジオ代表のチヒロ、コンテスト運営統括のジュンに各部門のポイントを聞きました。

Cygames 佐賀スタジオ代表 アートディレクターチヒロ
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様々なゲームのイラストやコンテンツ制作に携わり、2011年合流。2Dイラスト制作・監修を行い、イラストチームのマネージャーを経て20年に「Cygames 佐賀スタジオ」代表に就任。
サイゲームス デザイナー本部 副本部長 デザイン3部部長ジュン
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Web制作会社を経て、2012年合流。アニメーションデザイナーとしてゲーム制作に携わり、現在は広告デザインや映像、衣装制作を担当する各部からなる「デザイン3部」の部長を務める。

第3回に引き続き6部門で募集
学校・クラス単位での応募も可能

第4回目となる「サイゲームス クリエイティブコンテスト2023」が始まりました。あらためて、これまでのコンテストを振り返ってみてどうですか?

ジュン このコンテストを始めたときから、長く続けたいと考えて取り組んできました。それだけに、5回目、10回目などいわゆる節目を迎える前にここまで大きなコンテストになったのが非常にうれしいです。

チヒロ コンテストの回を増すごとに応募数が増えましたね。第3回応募総数は2092点と、多くの方々に参加いただけました。応募数が増えただけではなく、作品の幅が広がったと思います。クオリティーもどんどん向上しており、手応えを感じています。

これまでコンテストに参加した方々の声で、印象に残っていることはありますか?

ジュン 毎回、受賞された方々との面談を実施しており、コンテストへの応募動機や感想などをヒアリングしています。回答の傾向が大きく変わったと感じたのは第3回のときです。4割ほどの方が「賞を取るために応募しました」と明言されていて、参加するみなさんにとって意味のあるコンテストになってきているのを実感しました。

チヒロ 受賞者の方がCygames 佐賀スタジオへ採用面接に来られたことがありましたね。その際、「コンテストの講評が作品づくりに役立った」という旨のお話を聞けたことを覚えています。

第3回に引き続き、今回も六つの部門が設定されていますね。

ジュン 前回「広告・映像・衣装デザイン部門」「高校生部門」を増設していますが、毎回部門を増やしていこうとは考えていません。今回は、拡張するよりも既存の部門で応募者を増やすことを念頭に置いています。

前回から始まった「高校生部門」、こちらを設定した理由についてあらためて教えてください。

ジュン 若い方に応募していただきたいのが理由ですね。最近、SNSなどで作品を公開する方が多くいらっしゃるので、「せっかく作った作品を応募してみませんか」「プロの講評を聞いて作品づくりに活かしてみませんか」と。

チヒロ このコンテストをコンテスト応募の間口の一つととらえてほしいですね。高校生以下の方が参加しやすい部門として設定しました。

「高校生部門」は、前回と同じく学校・クラス単位での応募もできるのでしょうか?

ジュン はい。高校生部門だけでなく、すべての賞で学校、クラス単位の応募が可能です。第3回でもたくさんの学校やクラス単位での応募がありました。今回もぜひ、授業の課題で作った作品などを送っていただきたいです。

今回のコンテストの結果発表は、いつ頃になるのでしょうか?

ジュン 2024年1月末から2月前後で発表する予定です。数千件の応募が予想されるだけに審査には時間を要しますが、応募いただいたみなさんが卒業や進級をされる前に結果をお知らせする予定です。

想像を大きく超える
個性を表現し情熱を爆発させた作品を期待

「サイゲームス クリエイティブコンテスト2023」では、全体的にどんな作品を期待していますか?

ジュン 毎年「想像を少し超える作品」と掲げてきていたのですが、今回は思いきって、想像を大きく超える、我々が持ち合わせていないような斬新な発想の作品を期待しています。

チヒロ コンテストは課題や仕事ではありませんから、応募者のみなさんは自身の個性を存分に表現していただけたらと思います。情熱を爆発させた作品を送ってほしいですね。

▲前回の大賞受賞作『ウニの牧場』

■キャライラスト部門

ここからはそれぞれの部門について聞いていきます。キャライラスト部門のポイントはどんなところでしょうか?

ジュン 毎回、応募数が非常に多い部門ですね。受賞を狙う観点でアドバイスをすると、通常のキャラクター紹介だけでなく、背景込みの一枚絵を仕上げたほうが選ばれやすいのではないでしょうか。

チヒロ 第3回のこの部門は面白い作品が多数送られてきました。審査する我々も悩んだ末にバラエティーに富んだ作品を賞に選出しました。いかに手段を考えながらキャラクターを表現できているかが大切でもあるので、いわゆる立ち絵だけでは厳しくなるかもしれませんね。とはいえ、立ち絵がだめなわけではなく、イラスト数を増やすなどの表現方法を模索してもらえると受賞の可能性が高まると思います。

▲前回のキャライラスト部門賞受賞作『アリスたち』
▲前回のキャライラスト部門賞受賞作『街釣り日和』
▲前回のキャライラスト部門賞受賞作『CARDIAC CHRONOS』
▲前回のキャライラスト部門賞受賞作『渇仰』

■背景イラスト部門

背景イラスト部門のポイントは、どんなところでしょうか?

チヒロ 背景イラストは想像力が求められる非常に難しい分野です。しかしその分、よく考えられた面白い作品が集まってきます。前回は背景がメインで、キャラクターが世界観の一部である作品が受賞しました。

ジュン 過去の受賞作を振り返ってみると、この部門は「こうすれば受賞できる」という法則がありません。様々なシチュエーションが描かれ、かつ世界観が伝わってくるものを評価していますね。なお、比較的応募数が少ないので、絶対に賞を取りたいと考えるなら、かなりおすすめの部門です。

▲前回の背景イラスト部門賞受賞作『願いを葬る場所』

■3DCG部門

3DCG部門のポイントは、どんなところでしょうか?

ジュン 第2回、第3回と静止画作品が賞を獲得しているため、「静止画でないといけないのか?」という質問をよくいただきます。しかし、決してそんなことはありません。いわゆるモーションや映像作品なども見せ方次第で受賞する可能性が高まるため、見た人の目にどう映るかを考えながら挑んでほしいですね。作品にちょっとした工夫を加えるだけで受賞の可能性が高まる部門だと思います。

チヒロ 3DCG作品の制作は難しいですよね。作品の中に説得力が欲しいし、リアルな設定ができているかどうかも大切。その中で面白さをどう出していくかなども考えてもらえたらと。

ジュン いわゆる素体を使ったアニメーションやモーションは似たような作品になりがちです。ですから、モーション自体をどのように見せるか、アニメ作品であれば画面全体に気を配って演出ができるかなども審査ポイントとして重視しています。

▲前回の3DCG部門賞受賞作『八百屋』
▲前回の3DCG部門賞受賞作『球の神殿を臨む者』

■ゲームコンテンツ部門

ゲームコンテンツ部門のポイントを教えてください。

ジュン 前回受賞した作品は二つの企画書でした。それぞれ内容は異なるものの、ゲームのことがきちんと考えられている企画書だったため選出しました。
企画書が賞を獲得したことによって「自分にもできるかもしれない」と多くの方に思ってもらえました。新たな才能を発掘する点においても、これは意味のあることだと思っています。

チヒロ 一枚の絵の中に色々な情報が詰め込まれ、作り手の考えを覗けますね。見ていて非常に楽しい部門でもあります。
ゲームコンテンツとして、2Dアニメーションやゲーム内のアイテムなど様々な箇所で斬新さを出しやすく、作り手が自身の解釈を込めやすいですよね。それだけにゲームに対する感度が問われる部門といっても過言ではないと思います。

▲前回のゲームコンテンツ部門賞受賞作『NOAH in the sky』
▲前回のゲームコンテンツ部門賞受賞作『Who bunny it?』

■広告・映像・衣装デザイン部門

今回で2回目となる広告・映像・衣装デザイン部門では、どのような応募作を期待していますか?

ジュン 第3回で実写映像など多彩な応募作品をいただいたものの、まだまだ応募者が少ない部門です。ずばり、本当におすすめの部門です(笑)。「これは果たしてゲームなのか?」と、解釈すら委ねるくらい幅広さがある部門です。ユニークで勢いのある作品をご応募いただきたいですね。前回の受賞者の方は「応募するならこの部門しかない。絶対受けとめてくれると思った」と話してくれました。

チヒロ 前回の受賞作品は、アニメーションというものを非常によく理解して作られていましたね。
フレッシュな感性が必要とされる部門になると思います。ぜひ、技術やセンスを磨いて作品を送っていただきたいです。

▲前回の広告・映像・衣装デザイン部門賞受賞作『次の案件はオタ活です!』

■高校生部門

高校生以下の方が対象となる高校生部門では、どのようなことを期待していますか?

ジュン 一番は「とにかく、なんでも送ってほしい」ということに尽きますね。高校生以下の方はぜひ色々な作品をご応募ください。第3回の高校生部門では1人で6作品(7点)もの個性あふれる作品を仕上げた方が受賞しました。また、小学生の方の作品で最終選考まで残ったものもありました。

チヒロ 第2回、第3回でも、「高校生以下の若い方でもスキルが高く、こんなに描けるんだ」と唸る作品がありました。コンテストでは年齢に関係なく内容の優れた作品を選出していきますので、ぜひ高校生以下のみなさんも頑張ってほしいです。

▲前回の高校生部門賞受賞作『禱り』
▲前回の高校生部門賞受賞作『Retime』
▲前回の高校生部門賞受賞作『異世界への入口』

最後に応募者のみなさんにメッセージをお願いします。

ジュン 「応募するまでもないかな」と思わず、ぜひチャレンジしてみてください。作品がどう受けとめられるのか気にする方もいらっしゃると思いますが、クリエイターを続ける上で評価を受ける瞬間は避けて通れないものです。応募作品へのフィードバックも得られるメリットがありますから、このコンテストをクオリティーアップの場として活用してもらえたらと思います。まだ世に出ていない作品に出会えることを楽しみにしています!

チヒロ せっかく作ったものが人の目に触れないままではもったいないです。作品を多くの人に見てもらえる良い機会ととらえてコンテストに参加してほしいですね。みなさんが真剣に取り組んだ作品一つひとつと我々も真摯に向き合って審査していきます。力のこもった作品をお待ちしています!


以上、「サイゲームス クリエイティブコンテスト2023」についてのご紹介でした。

「クリエイティブコンテスト2023」公式サイト