『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』注目ポイント ディレクター登壇プレスイベントリポート
2024年に10周年を迎える王道スマホRPG『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』。その『グラブル』の世界観をより広げるコンシューマーゲーム2作品が、今年から来年にかけて続々と発売されます。1作目は対戦格闘アクション『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-(以下、GBVSR)』、2作目はアクションRPG『グランブルーファンタジー リリンク(以下、リリンク)』です。
8月初旬、両タイトル合同のプレスイベントにて、ディレクターによるプレゼンテーションやインタビュー、試遊体験などが行われました。
今回はサイマガ取材スタッフがプレスイベントの内容を基に、両タイトルの注目ポイントを『GBVSR』編と『リリンク』編に分けてご紹介します!本記事では『GBVSR』に関してご紹介するとともに、先日配信された番組の最新情報もお届けします。
※『リリンク』編はこちら
前作『GBVS』がパワーアップ
ロールバックネットコード採用&クロスプレイ対応も
2020年に発売された『グランブルーファンタジー ヴァーサス(以下、GBVS)』。国内だけでなく海外にもプレイヤーが増えたことで、オンライン対戦のラグを軽減する技術「ロールバックネットコード(※)」を望む声が高まったことを受け、新作『GBVSR』ではその方式が採用されます。あわせて、異なるプラットフォーム間でのクロスプレイにも対応します。
その他、新システム「アルティメットアビリティ」「レイジングストライク」、そしてグラフィックの向上、さらに4人の新規参戦キャラクター追加などといった、様々なパワーアップを経て2023年11月30日に発売です。
※ ロールバックネットコード……距離の遠い、またはネット環境に差のあるユーザー同士がオンラインで対戦をする際に避けられない「ラグ」を解消するため、プレイヤーの次の動きを予想し先読みで描写することで遅延を感じにくくさせるシステム
対戦格闘アクション『GBVSR』の注目ポイントをご紹介します!
■初心者からベテランまで楽しめる!対戦格闘アクション『GBVSR』の魅力
「格闘ゲーム」は特定のキャラクターを長い時間操作するので思い入れを持ちやすく、一人ひとりのキャラクターにスポットが当たりやすいジャンルです。そのため、『グラブル』に登場する個性豊かなキャラクターたちの魅力を引き出しやすいのでは……という考えから、『グラブル』との相性の良さを感じて前作の『GBVS』が制作されました。新作『GBVSR』はその流れを汲みながら、格闘ゲームというジャンルに足を踏み入れるきっかけになってほしいという想いが込められて開発されたタイトルです。
前作発売後、各地のイベントなどでクリエイティブディレクターの福原が格闘ゲームビギナーと戦ったとき、無意識にガードを固めてしまっていたところ、たまに攻撃が当たると初心者の方がとても喜んでいらっしゃったそうです。その様子を見て、「初心者のプレイでも、システムである程度攻撃が当たりやすくしたい」と思い至ったことから、新作『GBVSR』ではガンガン攻撃していったほうが有利になりやすい、いわゆる「攻めが強い」要素が追加されました。
さらにキーとなるのは、コマンド入力についてです。前作では従来のコマンド入力でアビリティを出す「テクニカル入力」に比べて、ワンボタンでアビリティを出せる「クイック入力」のほうが、アビリティを再度使用できるまでの時間が長いといったいくつかのデメリットが存在していました。しかし、今作ではクールタイム差がなくなったことで、より気軽にクイック入力を使用できるようになりました。歴戦の格闘ゲーマー向けにテクニカル入力による発動も残されている上で、クイック入力の邪魔にならないようにコマンド入力を無効化するオプションもあり、様々なプレイスタイルに対応できる仕様となっています。
なお、今年7月末に行われたβテストで寄せられた様々なフィードバックは、次回の第2回βテストに向けて調整が入る予定とのこと。
また、今作は続編でありつつも新作のため『GBVS』からの直接的なデータ引き継ぎといった要素はありませんが、前作のセーブデータを残しておくことで一部の特別な称号やスキン、カラーといったものは今作にも反映が可能です。
段位も全員最初からのスタートとなりますが、ゲーム冒頭の設問の回答によって初期段位が変化するため、前作のプレイ経験を問わず気兼ねなく始められます。関連して、ランクマッチの仕組みも調整予定です。
■「対戦格闘」以外も楽しめる『GBVSR』
1. 「ストーリー」モード
前作の「RPGモード」にあたるコンテンツとして、シングルプレイ専用の「ストーリー」が登場。前作で展開された物語もすべて収録されており、今作の第1部、第2部がそれにあたります。そして、最終章となる第3部は完全新規ストーリーとして追加されることにも注目です。
2. グラフィック強化
映像面も強化されました。対戦・ストーリーの両モード共にハイクオリティーアニメのような画面演出を取り入れ、エフェクト全般をブラッシュアップした他、一部キャラクターの3Dモデルも修正。美麗なビジュアルでゲームを楽しめるのもポイントです。
3. 「パートナー」システム
『GBVSR』では新たに「パートナー」システムが実装されます。
開発のきっかけは、「格闘ゲームは他ジャンルのゲームと比較して、頑張って試合に勝利した時の報酬が少ない」という気づきによるものです。勝っても負けても経験値を得られる「キャラクターレベル報酬」と共に、同じく勝っても負けても誰かが応援してくれる要素を実現できるとプレイするモチベーションを維持しやすいのでは、という意図から考案されました。
システムの内容は、パートナーキャラクターを選択すると勝敗時にフルボイスでコメントしてくれるというもの。キャラクターごとに個性的なコメントをくれて、ボイスのボリュームは「かなりのもの」とのこと。
4. オンラインロビー、『ぐらぶるレジェンドばとるっ!』
大規模なゲームモードとして、今作ではオンラインロビーの拡大とパーティーゲーム『ぐらぶるレジェンドばとるっ!(以下、ぐらばとっ!)』の2つが追加されます。
まずオンラインロビーについて。前作のオンラインロビーの舞台は騎空艇グランサイファーの甲板でしたが、本作では広大な島にスケールアップ!街中に撮影スポットがあったり、グライダーで浮島に飛べたりと、対戦の息抜きにぴったりなスペースです。
もう1つの追加要素は、大人数で遊べるパーティーゲーム『ぐらぶるレジェンドばとるっ!』。
アトラクションを攻略しながらゴールを目指す障害物競走『ライジングダッシュ』や、3チームに分かれて「ヒヒイロカネ」を自陣に運ぶ『ヒヒイロカネパーティー』、爆弾を落とされどんどん狭くなる足場で最後まで残っていたプレイヤーが勝利する『キング・オブ・タフネス』など、多様なルールのバトルが遊べます。こちらも熱戦が予想されます!
■『GBVSR』試遊の感想
- 取材スタッフ
- 本作を触ってみてまず感じたのが「遊びやすさ」。クイック入力のクールタイム差がなくなったことで、ワンボタン必殺技を気兼ねなく使えるようになりました。また、ワンボタンで必殺技を出せるため、ゲームパッドでも気持ちよく操作できました。
7月末のβテストから追加された新プレイアブルキャラクター・ジークフリートで戦ってみると、長い武器を活かしたどっしり構えるプレイができるキャラクターながら、固有アクションの「マニガンス」でHPを消費して攻撃力を上げ、新システムのアルティメットアビリティやレイジングストライクを絡めて攻めに転じる!といった戦いができるキャラクターのようでした。他の新キャラクターで遊ぶのも楽しみです!
■配信番組の最新情報もチェック!
9月16日に『リリンク』と合同で配信番組が公開されました。その中で紹介された最新情報もご紹介します。
1. ストーリー登場キャラクター「リイン」
先日の配信番組にて、オリジナルキャラクターとして「リイン」が登場することも発表されました。彼女は主人公たちの幼い頃を知っているようで……?展開が気になります。
2. デジタルフィギュアモード
ゲーム内に登場するキャラクターや背景、オブジェクトを自由に組み合わせて、自分だけのジオラマを作成できます。自信作ができたらぜひSNSでも投稿していただきたいとのこと。
■『GBVSR』の発売日
注目ポイントが盛りだくさんな『GBVSR』の発売日は2023年11月30日予定です!スタンダードエディションや特典付きのデラックスエディションだけでなく、一部制限はあるものの無料でオンライン対戦や『ぐらばとっ!』が遊べるフリーエディションもあります。
格闘ゲームに興味はあるんだけどなかなか手が出せない……という方も、ぜひ遊んでみてください。
なお、今後も『GBVSR』についての新情報が続々と公開されます。前述の配信番組もぜひチェックしてみてください!
以上、『GBVSR』の注目ポイントをお伝えしました。両作の最新情報は公式サイト、公式X(旧Twitter)などからご確認ください。
10周年イヤーに向けてますます盛り上がっていく『グラブル』に、どうぞご期待ください!
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