【Cygames Calendar】2021年11月：テーマ「紅葉」
スマホとPCを彩るカレンダーを配信する連載「Cygames Calendar」。毎月、季節にちなんだカレンダーの絵をイラストレーターに描き下ろしてもらい、その発想力や描画力に迫ります。11月は「紅葉」がテーマです。
完成したイラストはスマホやPC用のカレンダーとしてぜひご使用ください！
カレンダー画像はこちらから（Go to downloads page）
- イラストチームメグミ
- 学生時代は油絵を中心にアナログでの絵画造形を学ぶ。サイゲームスでは背景を担当し、ファンタジーから現代的な背景まで幅広く手掛ける。
舞い散る落ち葉が道しるべ
旅の途中の秋空
この絵はどんな場面をイメージしましたか？
- メグミ
- 旅の途中ふと空を見上げると、秋空がきれいに輝き、舞い散る落ち葉が道しるべとなって目的地へ導いてくれる。そんなイメージです。
太陽の光が幻想的ですね。光の表現で特に意識したことは何でしょうか。
- メグミ
- 全体的に少し霞がかった幻想的な雰囲気を出したかったので、柔らかい光を感じるよう、影の部分は強すぎる色にならないよう気を付けました。それでも光源が近い部分には印象的な表現を入れたかったので、中央部分は彩度の高い色で光をにじませています。
中央の木々や建造物が一番描いていて筆がのった部分だそうですね。
- メグミ
- はい。明るい空をバックにしっかりシルエットが決まっていく過程はとても楽しく描けました。
雲もこのイラストの神々しい雰囲気を演出しているように思います。雲の表現で工夫した点を教えてください。
- メグミ
- この崖はどのくらいの高さで、下はどのくらい続いているのだろうと見ている人に想像してもらいたくて、下部の雲はあえて溶け込ませるような表現にしました。また、細く流れる雲は中央への視線誘導の役目をしています。あとは秋の代表雲として左上にうろこ雲を入れました。
最も苦労した部分はどこでしょうか？
- メグミ
- 距離感と広さを出すことです。なんとなくオブジェクトを配置すると、空間を感じない平面的な絵になってしまいます。そうならないよう、距離感を見てとれるような落ち葉の流れ方にした他、中央の建物から飛び立つ鳥のサイズで周りがとても広いことがわかるように工夫しました。
絵を描くにあたり、どれくらい資料を集めましたか？
- メグミ
- 紅葉した山、秋の空、描きたいイラストに近い雰囲気の写真など、計100点くらい集めました。
メグミさんご自身のことについて、絵を描くのは小さい頃から好きでしたか？
- メグミ
- はい。子どもの頃に誕生日プレゼントでGペンやインク、マーカーを買ってもらってすごくうれしかったのを覚えています。
イラストレーターで良かったなと思うときはどんなときですか？
- メグミ
- 毎日の業務で試行錯誤を繰り返すと、先月描けなかったものが今月は描けるようになっていることがあります。そうやって少しずつ表現できることが増えていき、1枚の絵をしっかり仕上げられたときに大きな達成感を得られるんです。そのとき「絵を描くのが楽しい」「イラストレーターをやっていて良かった」と思いますね。
背景イラストの担当として、背景の魅力とはどんなところだと思いますか？
- メグミ
- 自分が肌で感じたことを表現できるところだと思っています。例えばよく晴れた日の強い日差し、雨の日の湿った土の匂い、冬の冷えた朝の空気など、そういう「目に見えないものを表現するにはどうすれば良いのだろう」と、たくさん調べて観察して、上手くアウトプットできるとすごく面白いです。
普段からいろんな風景を見ながら感性を磨いているのではないでしょうか。
- メグミ
- そうですね。かっこいい形の雲を見つけると思わず写真を撮ってしまいます。会社の窓から夕日がとても綺麗に見えるので、コロナ禍前はよく見惚れていました。
プライベートでも絵を描きますか？
- メグミ
- はい。映画やドラマを見ていて良いシーンがあると真似てスケッチをします。構図の勉強になりますし、カットごとに色々考えて作られているのが分かって面白いです。
最後にサイマガ読者のみなさんにメッセージをお願いします。
- メグミ
- なかなか外出や旅行に行けない期間が続いているので、絵の中だけでも雄大な自然の美しさや、秋らしい少し冷えた空気、散っていく葉の儚さなどを感じていただけたらうれしいです。
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