「Shadowverse University League 22-23 GRAND FINALS」イベントリポート

『Shadowverse(以下、シャドバ)』の大学生サークル対抗リーグ「Shadowverse University League(以下、SUL)」の年間王者決定戦(GRAND FINALS)が2023年2月4日、東京・日比谷国際ビルコンファレンススクエアにて開催されました。今まで無観客の配信で開催していたGRAND FINALSですが、今年は初のオフライン・有観客での開催となります。
今回の記事では、イベント当日の模様とイベント担当者の想いをご紹介します!

▲当日の大会の様子

栄冠を目指して強豪チームが火花を散らす!
「Shadowverse University League GRAND FINALS」とは

「Shadowverse University League GRAND FINALS」とは、『シャドバ』の大学生サークル対抗リーグ「SUL」の1年を締めくくる決勝大会です。2シーズンを通して全国からのべ100チーム以上が参加するリーグ戦において、優秀な成績を収めた4チームのみが出場できます。

▲今年は千葉工業大学、北海道大学、東京都市大学、京都大学の4チームが出場

そして、今年度はリーグ始まって以来、初のオフライン・有観客の形式にて行われました。朝早くからの開始にも関わらず、第1回戦が終わるころにはほぼ満席に。たくさんの『シャドバ』ファンが来場し大きな賑わいを見せました!

▲観客はスティックバルーンで応援の気持ちを表現
▲友田一貴さんたちによる実況解説も会場を盛り上げます

北海道大学と京都大学による手に汗握る決勝戦!
アフターパーティーでは大学の垣根を越えた交流も

決勝戦に駒を進めたのは、接戦となった準決勝を勝ち抜いた北海道大学と安定感のある勝利を見せる京都大学。観客のみなさんが会場に設置された大型ディスプレイを食い入るように見つめる中、チームメンバーもそれぞれの控室で試合の流れを見守ります。

5本先取で勝敗が決まる対戦形式(BO9)で行われた本大会。
お互いに譲らぬ展開が続き、フルセットの4―4まで勝負はもつれ込みますが、最後は京都大学のえるし選手が《番犬の右腕・ミミ》のラストワード能力によるダメージと、《死竜の暴食》の能力によるバフ効果を得た《番犬の左腕・ココ》によって相手の残り体力13をぴったりと削り取り、緊張の中リーサルを逃さず勝利。見事京都大学シャドバサークルが今大会「SUL 22-23」の王座に輝き、前人未到のリーグ二連覇を果たしました!

年間王者になった気持ちを聞かれた京都大学シャドバサークルのチームリーダーのまお/CxC選手は、GRAND FINALSに向けて調整に付き合ってくれた昨年のチームメンバーや京都から会場へ応援に駆けつけてくれた仲間の存在に触れ、「一緒に戦ってきた選手たちは最高のチームメイトです」とコメント。また、来年度以降の意気込みを聞かれると「もちろんみなさん強いので、厳しい壁だと思いますが三連覇という大きな目標に向かって、チームみんなでこれから頑張っていきたいと思います」と早くも次なる目標を語り、会場からは惜しみない拍手が送られました。

▲大会が終われば、敵も味方も関係なし

また、大会終了後には大学生限定のアフターパーティーが開催されました。試合では真剣な眼差しで勝負をしていた選手たちも、和やかな雰囲気で他チームの選手や観客たちと交流していました。

二人三脚で作り上げたイベント
担当者に聞く大会の裏側とリーグのこれから

「Shadowverse University League GRAND FINALS」は、サイゲームスのeスポーツ室だけでなく、現役大学生のみで構成されているSUL学生実行委員会との二人三脚で企画・運営をしています。今回のインタビューでは、それぞれの担当者に話を聞きました。

ユニークな座組みでの企画・運営ですが、なぜこのようなかたちになったのでしょうか?

サイゲームス担当者 「SUL」は2019年に創設して今年で4シーズン目となりますが、いずれは「学生だけで運営ができるように」という目標が設立当初からあり、その過程で生まれたのが学生実行委員会です。 今までは学生視点の情報発信やリーグ運営のサポートを担ってもらっていましたが、学生たちの自主性をより高めたいと考え、今回のGRAND FINALSでは「集客や視聴促進、運営方法を考えてください」とだけお題を提示し、あとは学生同士で話し合って決めてもらうかたちを取りました。クオリティーや予算以外でNGは出さず、自由な発想で取り組んでもらいました。

今回、イベントをオフライン開催に切り替えた背景を教えてください。

サイゲームス担当者 SULの初期からオフライン・有観客の開催は計画にあったものの、コロナ禍で中止を余儀なくされ、オンラインでの開催を続けてきました。
大学においても学生同士で直接交流出来ない状況が続く中、『シャドバ』を通して直接コミュニケーションを取れる機会を提供することは、学生や『シャドバ』にとってメリットがあると思います。そこで、昨今のイベントに関する政府からの制限緩和を受け、是が非でも実現したいと思い開催に至りました。

学生実行委員会代表 私たちとしても今まで行ってきたのがオンライン上のコミュニケーションばかりだったので、オフライン・有観客で開催し、リーグに参加してくださっている選手のみなさんやファンの方々と直接交流したいという想いがありました。

準備期間で一番苦労したことは?

学生実行委員会代表 SULにオフライン有観客イベントの前例がないことが一番大変でした。他の大会やイベントを参考にしたり、サイゲームスのみなさんには適宜アドバイスをもらったりしながら企画・制作を進めました。

サイゲームス担当者 でも学生主体でやって欲しいというのは一貫していたので、アドバイスは最小限に留めていました(笑)。そういう意味では、口出ししたい気持ちを抑えるのが一番苦労したかもしれません。学生たちにとっては初めてのイベント制作なので、何を用意しなきゃいけないか、そしてそこに至るまでのフローなど、わからないことだらけなんですよ。それを踏まえた上で、1から10まで説明するのではなく、説明は最初の1だけに留めて残りは体験しながらやっていってもらうなど、学生たちの自由度を残すことに気を配りました。

当日の印象はいかがでしたか?

サイゲームス担当者 SUL初のオフライン有観客イベントということで、当日どれだけのお客さまが来てくれるのか不安でした。ふたを開けてみたら朝イチで選手の友人の学生たちが駆けつけてくれていて、呼びたかった人達にしっかり情報が届いていることを確信できたので、これはもう大丈夫だと思いました。また、学生実行委員会の運営も試合をこなしていくにつれてどんどんスムーズになっていったので安心して見ていられました。

学生実行委員会代表 自分の企画がこうやって実現したんだという達成感がありました。アフターパーティーも大学の垣根を超えて盛り上がってくれて、この企画を実現できて良かったなと思います。

「Shadowverse University League」の今後の展望をお聞かせ下さい。

サイゲームス担当者 学生主体のSULが徐々に実現できつつありますが、その土台をもっと整えていきたいです。あとはSULや学生実行委員会の活動をどんどん世の中に広めていきたいと考えています。それにはもっと仲間を広げていくことが大切かなと。参加してくれる選手の数やご一緒いただける企業さんも増えて欲しいです。我々の活動に賛同いただける仲間をもっと増やして、SULの規模を大きくしていければと思います。

学生実行委員会代表 学生実行委員会の展望としては2つあって、1つは学生にも出来ることを増やすことです。最終的には学生だけでリーグを運営することが目標なので、学生一人ひとりのスキルアップを図ったり、学生実行委員会のメンバーを増やしたりしていきたいです。2つ目は、大学生という性質上最長4年しか学生実行委員会に所属できないので、培ったノウハウや考え方を後輩にしっかり繋ぎ、学生実行委員会の中でナレッジを蓄積していきたいです。


大盛況で幕を閉じた「Shadowverse University League 22-23 GRAND FINALS」。優勝チームの95選手とげんぶ選手は、2月17日(金)から開催される2022年度の『シャドバ』競技シーンで活躍したプレイヤーが一堂に会するオールスター配信イベント「Shadowverse Invitational 2023」に出場します。

来年の「Shadowverse University League」の動向はもちろん、リーグ代表となった二人の活躍にぜひご注目ください!

「Shadowverse University League」公式サイト 「Shadowverse Invitational 2023」公式サイト