佐賀デバッグセンター インターンシップ紹介!運営担当者とインターン参加者のリアルな声をお届け!

サイゲームスは学生のみなさんへ向けて主に夏と冬にインターンシップを開催しています。Cygames 佐賀デバッグセンター(以下、佐賀デバッグ)では、毎年デバッガーコースのインターンシップを実施。
本記事では、インターンシップの運営に携わる担当者やインターンシップを経て新卒入社したスタッフから、コース内容や魅力、デバッガー職に必要な素質について聞きました!

インターンシップ デバッガーコース概要(2023年度実施時)

デバッガーコースは、佐賀デバッグでのみ実施されているインターンシップのプログラムです。研修用に不具合(バグ)を入れたゲームアプリを使用したデバッグ体験にとどまらず、デバッガーとしての心構えや、意識しているポイントなどを学べます。2023年度は来社形式でCygames佐賀ビルにて3日間実施しました。

チェックリストの作成からフリーデバッグまで!
デバッグの全体の流れを把握できる

佐賀デバッグ デバッガーユウキ
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2019年新卒入社。佐賀デバッグセンターで、育成支援チームとして新規合流者向け研修を担当。2021年の夏からインターンシップの講師も担当している。
佐賀デバッグ デバッガーサエ
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2020年新卒入社。運用タイトルのキャラチェックを担当しながら、サブリーダーとして業務内容の調整も行っている。2023年からデバッグ業務と並行してインターンシップの講師も担当。

「デバッガーコース」のおすすめポイントを教えてください。

ユウキ 「このインターンシップを経験したらすぐに実際の業務にあたれるのでは?」というくらい、実務に沿った内容になっているところでしょうか。実機を使ったデバッグをやってみる体験は他にもあると思いますが、本インターンシップでは、チェックリストの作成という前準備の段階から説明しており、デバッグの一通りの流れが頭から体験できるようになっています。
「基本的にフリープレイのような形でデバッグをやっていると思っていた」という話は、インターンシップ生からよく聞きます。インターンシップでは論理的に考えてデバッグする方法や考え方を体験いただけます。

サエ 他には、2日目と3日目の初めにある全体レビューですね。前日の状況を踏まえて、報告文書をさらに良くするためのアドバイスやインターンシップでは触れられないチェックポイント、デバッグの流れも紹介しています。どうしても限られた時間内で触れられないことは、この全体レビューで補完しています。

ユウキ 全員が検出した不具合については、「こういう書き方でも報告できるよ」「本来はこのように報告しているよ」という内容もお伝えしていますね。その回に合わせて、伝える内容を工夫して変えているのもポイントです。

▲全体レビューの例

ユウキ 座談会もおすすめポイントですね。新卒入社2年目のスタッフとベテランスタッフとの座談会で、計2種類用意しています。それぞれの視点からの話を聞けるのも、本インターンシップならではだと思います。

サエ デバッグ作業時に「何を考えているのか」、「何を意識しているのか」もお伝えしています。チェックリストはあくまで手段の一つでしかありません。私たちはユーザーのみなさんに「最高のコンテンツ」を届けることを意識してデバッグをしているので、チェックリストを使ったデバッグが終わったらチェック完了、というわけではありません。ユーザーのみなさんならどう感じるだろうと考えて報告・提案していくことも大事であると伝えています。

徹底的なユーザー目線でゲームを「最高のコンテンツ」にする仕事
サイゲームスのデバッガー職の魅力

デバッガー職の魅力を教えてください。

ユウキ インターンシップでは触れられないところではあるんですが、不具合の修正やブラッシュアップ案の反映を経て、ゲームがより良くなっていく姿を間近に見届けられる点は、魅力だと思います。

サエ デバッグは与えられたものをただチェックするわけではありません。ゲームを「最高のコンテンツ」にするために、ユーザー目線で見ると「○○なほうが良いのではないか」と提案や相談もできる環境がありますね。開発メンバーへのリスペクトは忘れず、積極的に提案させてもらっています。

デバッガー職はどういう方に向いていると思いますか?

ユウキ 普段ゲームをプレイしていて、「こういう操作をしたらどうなるんだろう?」と考える人は向いているかもしれません。 正規ルートで進めるだけでなく、効率よく進めるために「ここはもしかしたら通り抜けられるんじゃないか」など、発想を膨らませながらプレイしている人ですね。未知の攻略方法を探っていくイメージです。

サエ そうですね。その視点があると、想定外の攻略方法を残したままリリースすることを防げますね。

ユウキ 意図していない方法でゲームを攻略できてしまうことは、ゲームの没入感を損なうことにも繋がりかねないので、想定外の挙動をしないように様々なケースを試す必要があります。

デバッガー職は理系の方が多いイメージがあります。実際はどうでしょうか?

サエ 理系の方が目立って多いということはありません。論理的な思考が求められる場面もありますが、「シナリオが好き」「キャラクターが好き」だからこそ見つけられる不具合もあります。コンテンツに対する愛がある人であれば十分活躍できると思います。仕様に詳しくないからといって、デバッガー職に興味があるのにインターンシップの参加を諦めるのはもったいないですね。

ユウキ 理系だから文系だからという傾向は正直関係ないかと思います。もちろん、プログラミングを学んでいる方は、エラーの内容からどういう仕組みで不具合が発生しているのか、予測を立てることが得意だと思います。文章を読んだり書いたりする機会が多い方は、言葉の繋がりがおかしい点に気付くことが得意です。誰でも自分の得意とするところをデバッグに活かせるので、場面は違っても活躍できる場は必ずあると伝えたいですね。

学生のみなさんへメッセージ

インターンシップにはどのような学生に参加いただきたいですか?

ユウキ 特別な技術は何も必要ありません。なんとなくデバッガーに興味がある方、デバッガーの仕事についてイメージが付かない方にもおすすめです。予備知識がなくても手厚いサポートがあるので心配無用です。個人の作業進捗に合わせたプログラムにしておりますので、作業スピードに少し不安がある方もぜひ参加してほしいなと思います。

サエ 学生から積極的に質問してくれると、講師としてもうれしいですね。インターンシップでは一人ひとりが質問しやすいように講師が迅速に対応できる環境を整えているので、どんどん質問して確認してほしいです。 またスタッフの生の声を聞けるチャンスでもあります。答えられないこともありますが、心証が悪くなることは全くありません。講師の目を気にせず、たくさん意見や質問をしてください!

ユウキ デバッグの一通りの作業体験や座談会を通してデバッガーの考えを知ることができますし、各作業、講師がサポートします。「デバッグに興味がある」「もっとデバッガーについて知りたい」という切り口で、どんどん応募してもらえるとうれしいです!

インターン参加者の実際の声

ここからは、過去にインターンシップ デバッガーコースに参加して、実際サイゲームスに新卒として入社した3名のリアルな声をお届けします。

オウキ
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2022年新卒入社
リョウタロウ
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2022年新卒入社
マナミ
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2023年新卒入社

インターンシップに参加したきっかけを教えてください。

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マナミ
ゲーム業界に興味があり、高校生のときからサイゲームスの拠点が佐賀にあることを知っていました。デバッガーのお仕事についてよくわかっていなかったので、詳しく知りたいと思い参加を決めました。
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リョウタロウ
私はゲームが好きで、短期間のデバッガーのアルバイトをしていたこともありました。デバッガーのインターンシップを探していたところ、佐賀デバッグのインターンシップを見つけたのがきっかけです。
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オウキ
私は就職活動が遅く、ウィンターインターンシップの時期まで何も行動をしておらず……。焦っていたところを友人に誘われたのがきっかけです。

インターンシップに参加してみて印象に残ったことを教えてください。

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マナミ
2点、印象に残っていることがあります!
1点目は、想定以上にコミュニケーションを取る機会が多かった点です。参加時はとても緊張していたのですが、講師の方に質問がしやすい環境だったので安心しました。
2点目は、人事との模擬面接です。そこで学んだことを参考に就職活動を進めることができました。
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オウキ
会社のビジョンが「最高のコンテンツを作る会社」とわかりやすい言葉で設定されていて、スタッフのみなさんと話す中でこのビジョンが浸透しているなと感じました。心から、「ゲームが好きだから」「本当に良いものを作りたいから」働いているという意思が素直に伝わってきて、すごく良い会社だなと思いました。
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リョウタロウ
全体的に明るいなと思いました。講師の方の雰囲気はもちろん、会社自体も天井が高く明るいのが印象的でした。また、実際に研修用アプリとそれに基づいたチェックリストを使用できましたので、普段のデバッグ作業と変わらない体験ができました。サイゲームスのデバッガー職の仕事への理解度が深まったことを覚えています。
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オウキ
僕も綺麗なオフィスだなと思いました!

インターンシップに参加する前と後で何か変化はありましたか?

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マナミ
印象に残った点と重複してしまいますが、デバッグは黙々と1人で行う作業ではなく、コミュニケーションを多く取る必要があることを知り、驚きました。また、バグを見つけて報告するだけでなく、ユーザー目線での改善提案もするので、デバッグ業務の幅が広いことを知ることもできました。
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リョウタロウ
デバッグのアルバイト経験があってもインターンシップの満足度は高かったです。特に、用意された仕様書に記載がない場合でも考えられるパターンをすべて網羅してチェックすることの大切さに気付けたのは大きかったです。サイゲームスのデバッガーのクオリティーの高さを体感しました。
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オウキ
バグの種類について教えていただいたのは勉強になりました。また、雑談=悪いことではなく、むしろ推奨しているのがすごいと思いました。インターンシップ中にサイゲームスへの興味がぐんぐん高まり、終了後にはサイゲームスの全アプリをインストールしました!!
短期間で心を動かされましたね。

インターンシップから現在の業務に活かされていることはありますか?

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マナミ
デバッグをする上で一番重要なのは、「ゲームを好きな気持ち」と「ゲームをどれだけやり込むか」だとインターンシップで教わりました。デバッガーの仕事は特に自分の観点を頼りにバグをなくしていくものなので、ゲームへの関わり方がそのまま活かされていると思います。
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オウキ
デバッガーの仕事は「バグで操作ができなくなった」を「ボタンを押したら動く」に変えること。ゲームが当たり前にプレイできるということを、ユーザーのみなさんに伝える仕事だとインターンシップで学んだので、今も意識しながら業務に取り組んでいます。
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リョウタロウ
インターンシップでは報告内容にも気を配ることが重要だと教わりました。不具合報告をするときは、読み手が理解しやすいように、かつ誤解がないように、わかりやすく簡潔にまとめることを意識しています。
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マナミ
「報告文をわかりやすく簡潔にまとめる」ということは、入社1年目にトレーナーから言われる「基本のキ」ですよね。
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オウキ
サイゲームスでは人の「好き」を否定しない雰囲気があるとインターンシップで感じました。他のスタッフの好きなもの・ことを知る機会が多くあるのも魅力だと思っていますし、それぞれの視点がユーザー目線を考えるときに業務に活かされていると思います。
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リョウタロウ
あとは、すぐに質問をすることです。インターンシップ中、「5分考えてわからなければ自分で何とかするのではなくすぐに質問した方が良いよ!」と先輩からアドバイスを受けました。現在もわからないことはすぐに質問するようにしています。逆に先輩スタッフが私に質問してくださることもあります。
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オウキ
共感しかないです(笑)。デバッガーは、質問するべき内容に気付くことが大事なので「すぐに質問してよい」と言われますよね。デバッガーは自分の成長のためにも質問した方が良いと思いますね。

「質問すべき内容に気付くこと」とは、どういうことですか?

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オウキ
「違和感に気付く」ということですかね。とあるチェックリストを確認するとなったときに、「本当にここだけのチェックで大丈夫か」という懸念が少しでもあると、それが実は不具合だったというケースに対応できます。チェックリストも人間が作っているため、「押したら〇〇へ遷移する」は記載があるとします。その場合は、「押さなかったらどのように動作するのが正しいのか」を質問して正しい挙動はどれなのかを確認する必要があります。質問をすることによって、チェックリストの観点漏れに気付けることもあります。

最後に、インターンシップを検討されているみなさんにメッセージをお願いします。

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リョウタロウ
サイゲームスのデバッガーがどういうことをしているのかがインターンシップに参加することでわかります!(笑)
ゲームが好きという方はもちろん、ゲームを作ったことがないし作り方もわからないという方も、開発経験は不要なのでぜひ参加していただきたいなと思います。
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マナミ
緊張しやすい方でも安心して参加してください!インターンシップ中は話しやすい雰囲気で進めてくれるので、コミュニケーションが取りやすいと思います。
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オウキ
一本の芯がある「好き」を持っている方は、サイゲームスにも合っていると思うので一度参加してみていただきたいです。あとはデバッガーという仕事がご本人に合うかどうかですね。私はインターンシップがきっかけで就活の方針が大きく変わりましたので、体験してみることをおすすめします。

以上、インターンシップ デバッガーコースの魅力をお届けしました。

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