レベルアップコースを初開催!小学生がプログラミングワークショップ「Tech Kids CAMP in MATSUDO」で本格的なオリジナルゲームづくりを体験

サイゲームスは、次世代を担うIT人材の育成・支援を目的に、2018年から各地で小学生向けのプログラミングワークショップ「Cygames presents Tech Kids CAMP」を開いています。
この夏、取り組み当初から継続してワークショップを実施してきた千葉県松戸市で、初となる「レベルアップコース」を開催。本記事ではその様子をリポート形式でご紹介します。

松戸市では7年目の開催
「Cygames presents Tech Kids CAMP」とは

「Cygames presents Tech Kids CAMP」とは、子どもたちにプログラミングの楽しさや可能性を感じてもらうことを目的に、サイゲームスが株式会社CA Tech Kids、地方自治体と協力して開催している小学生向けのワークショップです。
参加者は、プログラミング学習ソフト「Scratch(スクラッチ)」とサイゲームスの実際のゲームで使われたイラストやサウンド素材を使って、オリジナルのゲームづくりを体験します。2018年に千葉県松戸市で初めて開催して以来、これまでに佐賀県伊万里市、沖縄県国頭村、大阪府、香川県善通寺市でも開催し、2023年までの6年間で約1800名にも及ぶ小学生にご参加いただきました。

2020年にオンラインで開催した「Tech Kids CAMP in MATSUDO」の様子はこちらの記事でご覧いただけます。


初めての開催から今年で7年目を迎えた松戸市では、6月から8月にかけて市内各地でワークショップを開催。また、オンライン上でも開催し、合計約200名の小学生に受講していただきました。
さらに今年はレベルアップコースを初めて開催。このコースは、過去にワークショップに参加したことのある小学生を対象に、オリジナルのゲーム作品を企画・制作し、プログラミングコンテストに応募することを目標にしています。

■開催概要
Cygames presents Tech Kids CAMP in MATSUDO「レベルアップコース」
日程 :8月18日(日)10:00~16:00
会場 :千葉県松戸市 松戸市民劇場
参加費:無料
対象者:2022年~2024年の同ワークショップに参加したことがある小学4~6年生

自分が作りたいゲームを設計図から制作
子どもたちの集中力と個性が光る

今回開催したレベルアップコースでは、実際のゲーム開発さながらにそれぞれが作りたいゲームの内容を設計図にまとめてから、Scratchでゲームのプログラムを組んでいくという流れで進行しました。ここからは当日のスケジュールに沿って、レベルアップコースの様子をご紹介します。

■スケジュール
・10:00~11:00 ウォーミングアップ
・11:00~11:30 オリジナルゲームの設計図作成
・11:30~15:00 オリジナル作品制作
・15:00~15:30 プレゼンテーション練習
・15:30~16:00 プレゼンテーション

■ウォーミングアップ

まずはウォーミングアップから開始。Scratchの基本的な操作を復習するため、主人公のネコ(スプライト)がモンスターに向かってボールを発射する内容の簡単なアクションゲームを作ります。

今回のワークショップでは講師のくわ先生と4名のメンターが子どもたちの作業をサポート。中には久しぶりにScratchを触った子どももいましたが、くわ先生の丁寧な説明やメンターのサポートにより、みなさん順調に作業を進めていきます。ウォーミングアップの終盤では、各自がモンスターの大きさを変えたり背景を宇宙にしたりと、ゲームを自由にカスタマイズしていました。

▲おなじみの掛け声からスタート。くわ先生の「みんな掛け声覚えているかな?開発タイム……」という号令の後、子どもたちが元気良く「スタート!」と続きました

■オリジナルゲームの設計図作成

続いてオリジナルゲーム開発に着手。まずはどんな作品を作るのか、配布されたワークシートの項目に沿って設計図を作ります。「テーマ/コンセプト」「誰が遊ぶ?」「どんな気持ちになってもらいたい?」といった枠を埋めながら、ゲームのイメージを膨らませていきました。

▲ひととおり項目を埋められたら、テーマに沿った内容になっているか、ルールがわかりやすいかなどをメンターがチェックします

■オリジナル作品制作

作りたい作品のイメージが固まったら、早速Scratch上でゲームをかたちにしていきます。さすがレベルアップコースの希望者なだけあって、みなさんすごい勢いでプログラムを組んでいきます。
どんなプログラムを組めば良いのかわからない子や、作っていくうちに行き詰まってしまった子も、すぐに手を挙げてメンターのヒントを頼りにしていました。

▲自分で考えたゲームがかたちになっていきます。開発画面が一人ひとり個性的で、どれも面白そうです

■プレゼンテーション練習

約3時間みっちりと作品を制作した後は、プレゼンテーションの準備を始めます。先ほど書いた設計図のワークシートを基に、今度は「何がテーマの」「どんな人向けの」「どんな作品か」「遊んでどんな気持ちになってほしいか」「こだわった機能/頑張ったこと」などをまとめます。

テーマもこだわりも一人ひとり異なります。その作品に込めた想いをしっかり言葉にする作業に、みなさん真剣な様子で一生懸命取り組んでいました。

ワークシートの項目を埋められたら、今度はプレゼンテーションの練習に入ります。5~6名+メンター1名でグループを作り、順番にまとめたことを発表していきます。自分では思い付かなかった発想や仕組みがあったのか、どのグループからも発表のたびに「おお~っ」という声や拍手が上がっていました。

■プレゼンテーション

最後は保護者の方も見守る前で、希望者による全体発表を行いました。発表者の子はみなさん緊張した面持ちながらも一生懸命に自分の作品を伝えてくれて、また発表を見守ったみなさんも真剣な表情で説明に聞き入っていました。発表の中で実際にゲームをプレイして見せたときのみなさんのワクワクとした表情も印象的でした。

ワークショップは以上で終了です!会場では仲が良くなってしばらく話し込んでいる子どもたちや、保護者の方にゲームをプレイしてもらって感想を聞いている子どもたちもいました。

子どもたちのニーズに応えたい
レベルアップコース開催の経緯

今回のワークショップを担当した、松戸市役所文化スポーツ部文化スポーツ政策課の岩﨑さんにお話を伺いました。

今回、レベルアップコースを開催するに至った経緯を教えてください。

株式会社CA Tech Kids様と株式会社サイゲームス様との連携により、2018年から開催してきたTech Kids CMAP in MATSUDOが今年で7年目となりました。このワークショップは、より多くの子どもたちにプログラミングへの興味を持ってもらいたい、ものづくりを楽しんでもらいたいという、三者の想いからスタートしたものです。そのため、これまではプログラミングの経験がなくても参加できるようなレベルで開催していました。

しかし、数年こうした取り組みを重ねるにつれて受講希望者や受講者数が増え、子どもたちのレベルが全体的に上がってきているというお話が出てきました。そこでサイゲームス様からのご提案もあり、従来よりも難しいこと、発展的なことに取り組んでみたいという子どもたちのニーズに応えたいという三者の想いが一致したため、今年度からレベルアップコースを開催するに至りました。

実際にワークショップをご覧になってみていかがでしたか?

みなさん非常に意欲的だったことが印象に残っています。休憩時間や昼休みも子どもたちが作業を進めている姿を見て、集中力の高さに驚かされました。また、完成した作品もRPGでストーリー性のあるゲームや、妹と楽しめるように2人で遊べるゲームにするなど、子どもたちそれぞれの創意工夫が見られ、みなさん本当にすごいなと感心しながら見ていました。

終了後に保護者の方からも「貴重な機会をありがとうございました」とお声掛けいただけましたし、子どもたちもみなさん充実した表情でお帰りいただいたように感じました。このレベルアップコースをきっかけに、今後もプログラミングで自分の作品を創造する経験を重ねていってほしいなと思っています。


以上、「Tech Kids CAMP in MATSUDO」レベルアップコースのリポートをお届けしました。

なお、本ワークショップで使用したサイゲームスの素材は下記のページでも無料提供しています。利用規約をご確認の上、ご使用ください。

ゲーム素材 配布ページ(CA Tech Kidsホームページ内)


今後もコンテンツづくりの将来を担う人材育成のため、サイゲームスは引き続きプログラミング教育支援などの活動に取り組んでまいります。

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