「強い意志と目的意識を持つ」 メディアプランナーとして新しいものを生み出すために大切なこと
サイゲームスには、新卒・第二新卒のスタッフにキャリア形成および生活全般のさまざまな悩み相談を行うメンターと業務上必要なスキルを教えるトレーナーが付くメンタートレーナー制度があります。その対象者に、それぞれのコンビで対談していただく連載企画「SJ対談」。
先輩(Senior)と後輩(Junior)、それぞれの立場から見た制度期間中の思い出や成長の軌跡などを話します。
第15回は、『ドラガリアロスト(以下、ドラガリ)』でゲーム外のイベントや動画企画などを担うメディアプランナー(当時)のSJ対談をお届けします。
- トレーナーヒロユキ
- アミューズメント会社でのアーケード商品のディレクター・プロデューサーを経て、2018年に入社。入社後は『ドラガリアロスト』のメディアプランナーとしてプロモーション企画を行う。現在は開発中の新規プロジェクトにてアシスタントプロジェクトマネージャーを務める。
- 2018年第二新卒 リョウタ
- アニメーション・映画製作会社の海外営業を経て2018年に入社。『ドラガリアロスト』のメディアプランナーとして配属され、現在は同プロジェクトのメディア室のリーダーとしてプロモーション企画やパートナー企業との折衝、メンバーの育成などを行う。
「心強いトレーナー」「一緒に学ぶ同僚」
お互いの印象
リョウタ 当時はヒロユキさんとは席が隣で、色々な相談や雑談をしましたね。『ドラガリ』のメディアプランナーから別プロジェクトのアシスタントプロジェクトマネージャーに異動されて離れてしまったので、今あらためて話せる機会ができてうれしいです!
ヒロユキ 僕も今日は楽しみにしてきました!
リョウタ ヒロユキさんは、プロジェクト内で業務フローの改善や効率アップを進められていました。僕はできるだけ効率的な仕事の取り組み方を実践したいと考えていたので、ヒロユキさんがトレーナーをしてくださると決まったときは心強かったです。
ヒロユキ リョウタさんは2018年第二新卒として合流する前に、他業種でライセンス営業をバリバリされていました。だからこそ、サイゲームスという新しい環境の中で、今までとは違う進め方に慣れるまで大変だろうと思いました。そのため、自分がイチから教えるというよりは、トレーナーとして隣で同じ業務にあたりながら、リョウタさんの武器になる能力を伸ばしていけたらと考えていましたね。
と言っても、僕もリョウタさんとあまり変わらない時期にサイゲームスへ合流したので、同僚としてメディアプランナーの仕事・サイゲームスのやり方を一緒に学んでいく部分も多かったです。
メディアプランナーとしてゼロから作り上げる
制度期間中の思い出
リョウタ 『ドラガリ』のリリースから間もないタイミングだったので、メディアプランナーとして担当したゲーム外企画は、プロジェクトとしても初めて経験するものばかりでした。チーム内でヒロユキさんとタッグを組み、「どんなものを作るか」「どんな工程が必要か」と、色々なことをゼロから作り上げるのは大変でしたが、すごく印象に残っています。「もっと良いものを」「ユーザーのみなさんに『ドラガリ』を知っていただくために」と、ずっと試行錯誤の繰り返しでした。色々な業務に全力で挑めたのは、いつも隣で支えてくださったヒロユキさんのおかげです!ありがとうございます。
ヒロユキ 成功も失敗も一緒にたくさん経験しましたね。幅広い業務をやってきたからこそ、リョウタさんは「プロジェクトのことを一番知っているメディアプランナー」と胸を張って言えるほど成長したと感じます。
リョウタさんが『ドラガリ』ハーフアニバーサリーの動画企画を評価され、社内で表彰されたときはうれしかったです。ハーフアニバーサリーのお知らせ動画「ナームちゃんねる」はプロジェクトとして初めての挑戦でした。全世界同時配信が決まっていたので、そこからスケジュールを逆算しつつ、いかにクオリティーを上げることができるかで奔走していました。
リョウタ 大変ではありましたが、プロジェクトのメンバーに助けてもらいながら、クオリティーを担保できるスケジュールを探り、無事にリリースまで辿り着くことができました。
ヒロユキ そのときにできる最高の状態でリリースされていて、すごいなと思いました。
リョウタ みんなの力があってこそです!リリース後も「もっと良いものが作れたかもしれない」という気持ちが強く、賞をいただいたときはなかなか素直に喜べませんでした。いつか、プロジェクト全体が納得できるものを作って、もう一度賞をいただきたいです!
ヒロユキ 頼もしいですね。リョウタさんは効率的な方法を自主的に見つける姿勢が身に付いているので、このまま活躍していってほしいです。
ただ、要領が良いからこそ、手間のかかる作業や地味な業務を避けるクセがあるかもしれません。周囲に頼ることは大事ですが、トレーナーとして「どんな業務にも地道に取り組んでほしい」と思うこともありました。
リョウタ 確かに業務によっては、ヒロユキさんからの提案に対して「お願いします」「一緒にやりましょう」と甘えてしまっていました……。指摘いただいたクセを意識して、取り組んでいきます。
ただ、代わりに対応してもらった作業でヒロユキさんの進め方を見て「こんな方法があるんだ、次にこの業務を任せてもらえたらやってみよう」と、どんな業務もやり方によって効率的にできるんだと勉強になりました。
ヒロユキ 僕もリョウタさんの作業の進め方から学ぶこともあったので、業務の進め方が違うからこそ、お互いに学び合えたのかもしれないですね!
何でも言い合える関係性を作る
アドバイスで気を付けていたこと
ヒロユキ 早い段階で言いたいことを言い合える関係性を作ろうと意識していました。疑問や心配事をため込むのではなく、早い段階で話してもらえれば僕も解決のために動けます。何より、言葉にすることがリョウタさん自身で答えを見つけたり、気付いたりするきっかけになればと思っていました。実際、話している最中に「こういうことかもしれない」「相手に対して少し強い言い方をしてしまいました」と自分で納得や反省してくれることが多かったです。
また、メディアプランナーの仕事は幅が広いですし、明確な正解がないことも多いです。だからこそ、プロジェクトから上がってきたアイディアを形にするのはもちろんですが、自分たちからプロジェクトを盛り上げる企画立てもしましたね。
リョウタ チームの中から上がった声をメディアプランナーが主軸となって実現したのが、2019年の“ナームの1日ディレクター”の動画です。ナームがひたすら踊っている動画で、Twitterに上げると、「かわいい!」「クオリティーが高い」とユーザーのみなさんからたくさんの反響をいただきすごくうれしかったです。
この動画が好評をいただけたのは、プロジェクトのメンバーの協力があってこそでした。
ヒロユキ リョウタさんが周囲のみなさんと一緒に頑張った成果ですね。1つの自信にもなったみたいで良かったです。
リョウタ はい。ヒロユキさんは僕が「この作業は他の人に任せたほうが良いのではないか」と相談すると、しっかりとその業務の目的や“手を動かすメリット”を教えてくれました。ヒロユキさんも判断がつかないときには「そうだね!知っていそうな人にも聞きに行こう」とすぐに解決に向けて方向性を示してくださるのもありがたかったです。
ヒロユキ 業務に納得して仕事に当たってほしかったんです。どの業務にも必ず意図や意味があるはずです。「何に必要なのかはわからないけど、言われたから仕方ない」と思って業務に当たるのと「あの企画のために必要なんだ」と目的意識を持って取り組むのでは、成果も変わってきます。そのため、率先して明確化するようにしていました。
リョウタ 目的意識も持つことで、仕事のやりやすさや質が上がったのはすごく感じました。
また、メディアプランナー全体がリリース日程とクオリティーの板挟みになってしまい、本来やろうとしていた内容や意義よりも、リリースを優先してしまいそうになるときがありました。そんなときにヒロユキさんがメンバーに声をかけ、軌道修正してくれていたのが印象に残っています。
ヒロユキ 年齢的にも色々な経験をしてきた自分が言うのが、一番角が立たないだろうと思って行動していましたね。
あと、リョウタさんは攻めた議論ができる率直さがあって、そういった率直さや意志の強さは新しいものが生まれるためには必要だと思っていました。それを活かすためにも、できるだけのびのびと動けるようにサポートできたらと思っていたんです。
リョウタ 僕は合流当初から自分の意見をはっきり言ってしまうほうだったので……色々とご迷惑をおかけしました。
ヒロユキ メンタートレーナー制度期間を終えて、自分の意見を上手く伝えるためにはどうすれば良いのかを見極めるのが上手くなったと思います。最初は率直な分、改善案や提案を誰になんと伝えれば良いかがわからずに、上手く立ち回れていない場面が多かったんです。けれども今は「誰に・何を・どこまで」伝えれば良いのかを意識して動けていますね。トレーナーとして喜ばしいです!……ですが僕の手がいらなくなってしまったという寂しさも感じています(笑)。
リョウタ そう言ってもらえると後輩冥利につきます(笑)。ありがとうございます!
お互いへのメッセージ
リョウタ では後輩の自分から。ヒロユキさんの仕事に対する柔軟さやこれまでの経験を活かして、プロジェクトマネージャーとしても新しい業務や取り組みにどんどんチャレンジされるのを楽しみにしています!
ヒロユキ ちょっと待って!逆じゃない!?「新しいチャレンジを頑張ってください」って、僕からリョウタさんへ送る言葉でしょ!?(笑)
リョウタ お互いへのメッセージなので、伝えたいことを言ってみました!(笑)
ヒロユキ リョウタさんらしいなあ(笑)。トレーナーとしてリョウタさんの成長ぶりを見てきて、もっと一緒に仕事をしたかった気持ちと、リョウタさんの弱音・相談を聞く係だった私がいなくなっても大丈夫かな……という親心がせめぎあっています(笑)。ですが、どんどん成長していくリョウタさんを見てきて、今あらためて「自分の成長のために頑張らないと」と感じています。今後もさまざまな調整やゲーム外の展開への対応などのノウハウをどんどん身に付け、『ドラガリ』をより一層盛り上げていってくれると期待しています。お互い頑張っていきましょう!
リョウタ はい!ヒロユキさんからの期待を裏切らないよう、頑張っていきます!これからもよろしくお願いいたします!