【新卒 技術職】21年新卒社員が振り返るアルバイトを通して身に付けたゲームエンジニアのスキル

サイゲームスには次世代ゲームエンジニアを育む「技術研修・育成チーム」があります。今回の記事では同チームがどのように育成を行っているのか基本的な取り組みの内容についてご紹介!また、学生アルバイトを経験後、2021年4月に新卒入社した2人のスタッフにも「技術研修・育成チーム」でアルバイトしていた時代の話を聞きました。

大規模プロジェクトで活躍するゲームエンジニア育成が目標!
技術研修・育成チームの取り組み

現在、技術研修・育成チームには22年新卒内定者や将来ゲームエンジニアを目指す学生アルバイトが30名ほど所属しています。個別に設定されるゲーム制作の課題を通して、ハードスキル(基礎的な技術力)と、ソフトスキル(ものづくりの考え方や社会人で必要とされる所作)を身に付けます。

▲高度化する大規模ゲーム開発で求められる基本スキルの例

技術研修・育成チームの詳しい取り組みについてはエンジニアブログでも紹介しています。ぜひご覧ください。
【CEDEC2020 フォローアップ】大規模プロジェクトで新卒が大活躍するには? 未来の「最高のコンテンツ作り」を牽引する若手エンジニアの育成ノウハウ

学生アルバイトそれぞれにカスタマイズ
課題設定と1日のスケジュール

まずは課題内容の一部をご紹介します。学生アルバイトスタッフの取り組む課題はゲーム開発に利用されるUnityを使った課題のほか、Webサーバー開発やチームで取り組む課題など多岐に渡ります。課題を通してプロの現場で求められるハードスキルとソフトスキルの習得を目指します。

▲主な課題ジャンル。30個近いさまざまな課題を個人のスキルレベルや目標に合わせて設定します

次にアルバイトのよくある1日をご紹介します。新型コロナウイルスの影響で現在はアルバイトも在宅勤務となりますが、就業中は講師陣と常にZoom接続しているため、質問や困りごとなどはいつでも相談可能です。

技術研修・育成チームの取り組みと、アルバイトスタッフがチーム内で行う基本的な内容はご紹介できましたので、ここからは技術研修・育成チームの所属を経て、2021年4月に新卒入社した2名にアルバイト時代を振り返ってもらいます。

21新卒社員が振り返る
サイゲームスのエンジニアアルバイト

2021年新卒入社 コンシューマーユカ
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大学3年生から大学院修了まで約3年半のアルバイト経験を経てサイゲームスへ新卒入社。新卒研修後はコンシューマーゲームの開発に関わっている。
2021年新卒入社 クライアントサイドタツキ
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新卒内定者として6か月間のアルバイト経験後、サイゲームスへ新卒入社。新卒研修後はクライアントサイドエンジニアとして運営中のスマートフォン用ゲーム開発に関わっている。

まずは、アルバイトで入社した経緯を教えてください。

ユカ 夏のインターンシップです。当時夢中になって遊んでいたゲームを制作した会社がサイゲームスだったことからインターンシップに応募しました。それまでゲーム制作の経験はあまりなかったものの、インターンシップを通じてその面白さを知り、もっとゲームづくりを学んで自分でも作ってみたい!と思ったんです。その後、縁あってアルバイトとして入社することになりました。

タツキ 私は新卒内定者となってから「早く会社に馴染んで腕を磨きたい」と考えていたところ、内定者アルバイトとして働くことをすすめられました。大学4年生の夏頃でした。

アルバイト時代の一番印象に残っていることを教えてください。

ユカ 既存ゲームを参考にしてゲーム制作をする初めての課題でのコードレビューが印象に残っています。当初はゲーム制作のプログラム設計やデザインパターンなど何もわかっていなくて、ぐちゃぐちゃなコードを書いていました。コードレビューを受けて勉強し直した後、改めて提出したところ、講師から「コードが変わった。前回と全然違う!」と褒められましたね(笑)。コードレビューでどこが良くないか丁寧なアドバイスをもらったことでスキルアップに繋がったんです。アルバイトを始めて良かった、もっと頑張ろうと思いました。

タツキ 私も初めて受けたコードレビューが印象的でした。入社してすぐ取り組む課題は、アルバイトのスタッフが口を揃えて「最初の関門」と言ってました(笑)。レビューを受けて自分の書いたコードがいかに雑なものなのか現実を突きつけられました。知識はあっても使いこなせていないのだと気付かされた体験でしたね。

アルバイトでのコードレビューがエンジニアとしても大きな転機になったようですね。

ユカ そうですね。コードレビューは本当に一つひとつ丁寧に細かく見てもらえました。レビューでは「なぜそのコーディングだとダメなのか」までしっかり説明があったため、最初に受けたレビューで見えている景色が変わりました。「そんなの知らなかった!」と(笑)。自分としてもすべて納得した上で「だったら直さないといけないな」という気持ちになりました。

タツキ 私も細かい点にまで指摘をもらえたので、とても勉強になりました。レビュー後はリファクタリング(※)の工程があるので、知識として身に付けるだけでなく実践に落とし込むことができました。自分のコーディングについてまるっと見つめ直せる機会になりました。

※リファクタリング……機能や動作の仕様を変えず、ソースコードの構造を整理すること

アルバイトをしている学生はどんな人が多かったですか。

タツキ やはり、ゲーム好きが多かったです。2020年からコロナ禍の影響でアルバイトも在宅勤務になり、アルバイト同士で気軽にコミュニケーションが取れなくなりました。そんな中、チーム内のコミュニケーション活性化を目的とした「雑談タイム」ができました。 その日働いているアルバイトたちが作業の手を止め、ゲームやアニメ、マンガを中心にさまざまな話題を自由に話す時間で、みんなの人となりを知る機会になりました。エンタメコンテンツをたくさん観ていて知識の幅が広い人が多い印象がありましたね。

ユカ 3年半ほどアルバイトをしてきた中で、「雑談タイム」はこれまでになかった取り組みだったので発見が多かったです。エンタメが好きなのはもちろん、普段からエンタメというジャンルに限らず技術書やビジネス書も読んでいる人が多い印象があります。あとはゲームといっても幅広くて、デジタルだけでなく、ボードゲームといったアナログなゲームが好きな人もいましたね。
在宅で働くことになり、直接自己紹介する機会がなくなっていたので、同期の内定者と横の繋がりができて良かったです。

プログラミングを始めたきっかけ
それぞれの学生生活

2人はいつ頃からプログラミングを始めましたか。

タツキ 大学からですね。

ユカ 私もそうです。

タツキ 私はスマートフォンが普及している時代に生きているなら、情報通信の発展に携われたら良いなと高校時代にぼんやり考えていました。大学は情報系学部に進み、そこで初めてプログラミングに触れたんです。自分のパソコンを持ったのも大学に入ってからでした。

ユカ 高校で進路を決める際にIT系やゲーム業界のエンジニア職に興味があったので、情報系大学に進んでプログラミングを学び始めました。それまでは全く経験がありませんでした。

サイゲームスにアルバイト入社する前にゲームづくりはしていましたか。

タツキ 作っていなかったですね……ミニゲーム数本をコピーしてみただけで、自分で設計を考えてプログラムを書くような経験はありませんでした。

ユカ 私もゲームづくりを本格的に始めたのはサイゲームスに入社してからですね。大学の課題や授業でミニゲームを作ってみた程度でした。学生アルバイトはゲーム制作サークルに入っている人もいますし、全く作ったことがない人もいます。

学業とアルバイトはどのように両立していましたか。

ユカ 私は週1日フルタイム(10:00-19:00)勤務でした。テスト期間では出社できない週もありましたが、シフトは自己申告制で融通が利くので両立しやすかったです。でも久々に出勤すると、自分の業務内容を思い出すのが大変でしたね(笑)。

タツキ 私も大学の課題をする日とアルバイトの日を完全に分けていました。大学の研究や卒論の前は、あらかじめ講師に相談してアルバイトを休んでいました。

就職活動
サイゲームスに就職した理由

就職活動をどのように進めたか教えてください。

タツキ 元々大学院に進もうと考えていて、大学3年の夏を過ぎるまで就職を全く視野に入れていませんでした。当時の私は所属していた音楽サークルの演奏会で観客に楽しんでもらうことが好きでした。サークル活動の引退が近づくに連れて「お客さんを楽しませたい熱を失ってはいけない!」という気持ちが強くなっていきました。そこで奮起して、大学3年の秋から就職へシフトチェンジしたんです。幼い頃から大好きだったゲームで多くの人を喜ばせたいと思い、ゲーム会社への就職活動を始めました。

ユカ 私は大学院1年の夏にサイゲームスの他にもゲーム会社やR&D系のインターンシップを経験しました。ゲームづくり以外の仕事についても知ることができましたが、最終的には、「やっぱりゲームを作りたい」と思いゲーム業界に決めました。

最終的にサイゲームスに新卒入社することを決めた理由を教えてください。

ユカ サイゲームス以外の会社の雰囲気も見てきましたが、サイゲームスで長くアルバイトをしてきた中で、社風が自分に合っていると感じていたからです。「最高のコンテンツを作る会社」という言葉の通り、「このスタッフたちとなら面白いゲームを作れるはず!」と入社を決意しました。また、業務に集中できるような社内環境が整っていることや、社内イベントが豊富でスタッフたちが楽しそうに働いていた点も決め手でしたね。

タツキ 私はサイゲームスの「最高のコンテンツを作る会社」というビジョンが自分の掲げる理想と一致していて「就職先は、ここしかない!」と感じたからです。元々『Shadowverse』をよくプレイしていて、サイゲームスのことを調べていくうちにビジョンを知り共感したんです。第一志望だったので、内定が出たときはすごくうれしかったです。

アルバイトで学んだことで、実際に開発現場で役に立っていることは何でしょうか?

ユカ 配属されて間もないこともありソースコードはまだ触れられていませんが、初めて触れる技術にも尻込みせず、挑戦できていることです。アルバイトのときに色々な分野の課題に取り組めたおかげだと思います。
また、新人スタッフに向けたマンガ「シゴトのアタリマエ」を共有してもらえたことも役立っています。今までは自分の立場からしか物事を見られなかったのですが、上司や周りのスタッフの立場を想像して行動できるようになりました。
あとは、スケジュール管理の意識ですね。趣味であれば1人で自由に作業できますが、アルバイトの課題は講師と決めた納期があるので、自分自身の仕事のスピードを把握してタスクを管理する側面がありました。疑似的に現場での仕事を体験できていたのだと思います。

タツキ 私も社会人としてのビジネスマナーや、エンジニアとしてチームで働く意識を学べたことが役に立っています。アルバイトをするまでは自分だけで作業をしていましたが、会社での作業はそうはいきません。作業がどのくらいかかるのかを見積もることをはじめ配属されてから求められるノウハウが身に付いていると実感しています。

▲シゴトのアタリマエ18話より抜粋。サイゲームスの社内報で掲載されている人気コンテンツです

技術研修・育成チームのアルバイトはどんな人におすすめでしょうか。

タツキ ゲーム制作を仕事にしたい人です。技術研修・育成チームでのアルバイトはゲームエンジニアとして働くためのノウハウを学べます。短期間でありながらアルバイトで得られるインプットの量は、独学とは格段に違うと思います。課題に取り組むとわからないところがどんどん増えるので、それを自分で勉強しようとした結果、インプットの量もすごく増えました。

ユカ 技術力を磨きたい人におすすめです。課題が一人ひとり違うので、まだゲーム制作を経験していない学生の方も必ず成長できると思います。

最後に新卒社員としての意気込みを教えてください。

タツキ 今まではゲームからたくさんの楽しい思い出をもらってきましたが、これからは届ける立場になりました。まだまだエンジニアとしても社会人としても未熟ですが、1日でも早く「最高のコンテンツ」を担う一員として胸を張れるよう頑張ります。

ユカ これからもっと成長して最高のゲームを作れるよう力をつけます。成長した結果、いつか自分が学んできたことやノウハウを発信できる人になりたいです。

学生のみなさんへ向けて
技術研修・育成チーム責任者からのメッセージ

最後に、技術研修・育成チーム責任者兼サイゲームス新卒技術職育成統括者より、学生のみなさんに向けてのメッセージをお伝えします。

応募を検討されている方へメッセージをお願いします。

サイゲームスのビジョンである「最高のコンテンツを作る」には、ゲームエンジニア全員が妥協なく技術や面白さを追求することや一人ひとりが自分の能力を100%以上発揮できるようなコミュニケーション能力、チームでの働き方が求められます。アルバイトでは、それらのポイントを学べるカリキュラムを数多く用意しております。将来、最高のコンテンツを作るのは私だ!という熱意のある方はぜひアルバイトやインターンシップにご応募ください。お待ちしております!

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