開催直前!「第2回サイゲームス クリエイティブコンテスト」各部門のポイントは?

次世代クリエイターの育成を目的に、Cygames 佐賀スタジオ(以下、佐賀スタジオ)は学生を対象とした「第2回サイゲームス クリエイティブコンテスト」を開催します。

募集するのは前回と同様の「キャライラスト部門」「背景イラスト部門」に加え、今回から「3DCG部門」を新設。また、前回の「フリーコンテンツ部門」は「ゲームコンテンツ部門」に変更されています。

2021年9月1日からの応募開始に先駆け、第1回から応募要項で変化した点や、各部門における審査のポイントを審査員長を務める六倉に聞きました。応募は同年11月30日までです。

Cygames 佐賀スタジオ代表 アートディレクター六倉 千尋
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2011年、サイゲームスに参画し設立直後から2Dイラストの制作・監修を行う。20年より「Cygames 佐賀スタジオ」代表に就任し、「最高のクリエイティブを九州から」のスタジオビジョンを体現するよう務めている。
「第2回サイゲームスクリエイティブコンテスト」応募サイト

3DCG部門を新設
「フリーコンテンツ部門」が「ゲームコンテンツ部門」に

今回から「3DCG部門」が新設されました。新設の経緯について教えてください。

『ウマ娘 プリティーダービー』をリリースしたことで弊社の3DCGに注目が集まったことや、会社としてコンシューマータイトルにも力を入れていることもあり、「3DCG部門」を増設しない手はないと考えました。

前回の「フリーコンテンツ部門」が「ゲームコンテンツ部門」に変更されているのは、文字通りゲームに特化した作品を求めているからでしょうか。

そうですね。前回、ゲームデザインに関する内容と言うよりはインスタレーションのような内容に重きを置かれていた作品も見受けられました。

そのため、純粋にゲームの面白さを追求した作品を募集したいという想いで今回は「ゲームコンテンツ部門」に名前を変更しました。ただ、「ゲーム」という間口をどのようにとらえるかは応募される方の判断次第です。

部門によらず、9月中にご応募いただいた方には希望者全員にスタジオからの講評・アドバイスをお返しすることになっています。フィードバックを受けたあと、応募作品をブラッシュアップしてまた募集期間内に応募するのは可能でしょうか。

可能です。作品を送って終わりのコンテストではないので、しっかり内容が更新されていれば再度お送りいただいて問題ありません。美術を披露する場であることに加え、美術をさらに向上させるコンテストにもなればと考えています。

結果発表はいつの予定ですか?

2022年の春の予定です。佐賀スタジオによる一次審査、東京本社を含めたデザイナー本部の二次審査、役員による最終審査を経ての発表になります。社内でしっかり作品を見させていただくため、春頃までかかる見込みですね。

各部門のポイントと
応募者へのメッセージ

全体を通して、どんな作品に期待したいですか。

前回の受賞作を踏襲する必要はありません。もちろん受賞作を参考にするのは構いませんが、「前回のフォーマットに合わせないと受賞しないのではないか」なんて考えず、自分が面白いと心から思える作品を送っていただきたいです。それに尽きますね。

▲第1回の大賞に輝いた3作品

サイゲームスはファンタジーのコンテンツを多くリリースしているからか、前回はファンタジー寄りの作品が多かったそうですね。ファンタジー系の作品を応募したほうが受賞には有利なのでしょうか?

そういうわけではありません。審査を担当するスタッフの趣味・嗜好も多少はありますが、たくさんのスタッフが選考します。前回はその中で力のあるものが残っていきました。また、各部門でジャンルのバランスを取って受賞作を選ぼうとは一切考えていないので、良い作品が残っていくと考えていただければと。

ここからは部門ごとに聞いていきます。まず「キャライラスト部門」のポイントはどんなところでしょうか。

どの部門にも言えることですが、今回から作品の説明が必須になります。ただ作品を送るだけでなく、その紹介の仕方も非常に重要です。

キャライラスト部門に関しては、ゲーム内でキャラがどのように登場して、その世界観の中でどう過ごしているのか。そういった点を前回よりしっかり見たいと考えています。

▲第1回のキャライラスト部門賞、受賞作

「背景イラスト部門」はどうでしょうか。

様式にとらわれないでいただきたいなと思いますね。人が出てくるのかこないのかといったことも含め、何を持ってして背景ととらえるか。そのアプローチは千差万別なので、ゲームの背景にとらわれない作品が求められるかなと。

▲第1回の背景イラスト部門賞、受賞作

新設された「3DCG部門」についてもポイントをお願いします。

この部門は特に、誰もが作れるようなクオリティーだと審査を通過していくのは厳しいかもしれません。作品の世界観が感じられるオリジナリティーが必要になります。

また、静止画と動画の両方で受け付けているので、作品に合ったフォーマットをしっかり見極めてご応募いただきたいですね。

「ゲームコンテンツ部門」が最も募集作品の幅が広いので、何を応募したらいいのか迷いそうです。

もちろんゲームを送っても大丈夫ですし、「ゲームがこうあってほしいな」という考え方でアプローチしていただければと思います。
ゲーム内の理想の画面遷移や構造、アニメーションなどはゲームコンテンツ部門にご応募いただくべきかなと。

あとは各部門の要素が含まれているものですね。例えばキャラと背景があって、一部3DCGを使っているような作品はゲームコンテンツ部門にお送りいただくといいでしょう。どの部門に出せばいいか迷ったらこの部門ですね。とにかく、「自分自身が考えるゲームのかたち」をお送りいただく場所としてご認識いただければ幸いです。

▲第1回のフリーコンテンツ部門賞、受賞作。今回から「ゲームコンテンツ部門」に変更されています

最後に、応募者のみなさまにメッセージをお願いします。

ご参加いただくみなさまはもちろん、その中でも9月中にご応募予定のみなさまに特に感謝をお伝えしたいです。締め切りまでじっくり時間をかけることも大切なので、9月で一区切りにして作品を仕上げることは難しいことだとこちらも考えています。そのため、我々としても早期にご応募いただいた方には、作品への講評・アドバイスというかたちで熱意にお応えしていきます。


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