サイゲームスには、新卒・第二新卒のスタッフにキャリア形成および生活全般のさまざまな悩み相談を行うメンターと業務上必要なスキルを教えるトレーナーが付くメンタートレーナー制度があります。その対象者に、それぞれのコンビで対談していただく連載企画「SJ対談」。
先輩(Senior)と後輩(Junior)、それぞれの立場から見た制度期間中の思い出や成長の軌跡などを話します。
第11回は、『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』サーバーサイドエンジニアのSJをお届けします。

トレーナーヨウ
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高負荷サービスやスマートフォン向けゲームの開発を経て2014年に入社。現在は『グランブルーファンタジー』のサーバーサイドエンジニアのサブリーダーとして負荷対策やメンテナンスなどを担当。
2016年第二新卒キミヒロ
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2016年に第二新卒として入社。『グランブルーファンタジー』のサーバーサイドエンジニアとして配属され、現在は新規コンテンツの開発やメンテナンスなどを担当しつつ、データベース周りのメンバーの育成を行う。

「理想のエンジニア」「どんどん成長するタイプ」
お互いの印象

ヨウ キミヒロさんの印象は今も昔も変わらず、素直で一度決めたことはやりきる「どんどん成長するタイプ」だと思っています。
ただ、合流したばかりのキミヒロさんは、エンジニアとしてはスタート地点に立ったばかりだったので、どこから教えるべきか悩みました。

キミヒロ 当時はプログラミング言語の知識もなく、初心者向けのPHP(※Web開発でよく使用されるスクリプト言語の1つ)のPさえもわからない状態でした……。

ヨウ 技術面に関しては、今のキミヒロさんからは想像できないレベルでした(笑)。
今では、僕が誰かに仕事をお願いするときは「まずはキミヒロさんに声をかけてみよう」と思うくらいのレベルになりましたね。僕や他のメンバーから見ても、頼りがいのあるエンジニアに成長したなと感じています。

キミヒロ ヨウさんは僕の理想のエンジニアなので、そう言ってもらうことができてうれしいです!
日々、ヨウさんのような「トラブルや不具合が起きたときでも正確でスピーディーなデータ修正ができるエンジニア」になることを目標にしています。

ヨウ そんな風に言われると照れますね。ありがとうございます。

キミヒロ あと、エンジニアとしてはもちろんですが、騎空士(※1)としてもヨウさんは僕のトレーナーだと思っています!ヨウさんは『グラブル』をすごくやり込まれていて、「ヨウさんに負けないように!」といつも思いながら古戦場(※2)を走っています。前々回の古戦場で初めて勝つことができてうれしかったです。

※1:『グラブル』では、プレイヤーの方が「騎空士(きくうし)」となって、空に浮かぶ島々を旅します
※2:『グラブル』内で定期的に開催されるイベント「決戦!星の古戦場」のこと

ヨウ 負けたときにはキミヒロさんの成長を感じましたね(笑)。でも次は負けません!

キミヒロ 僕も頑張ります!

印象に残った『グラブル』3周年
1年目の思い出

キミヒロ 1年目で特に印象に残っているのは、『グラブル』3周年のときに担当させてもらった「十天衆」の最終上限解放の実装です。並行してバージョンアップ委員会(VUC)の実行委員と、総会(※社内優秀者の表彰などが行われる全社集会)業務も行っていて、タスク的にも精神的にも余裕がなくなっていました。

▲キミヒロさんが担当した十天衆の最終上限解放システムの一部

ヨウ キミヒロさんが実装をやり遂げたことは、トレーナーとして一番うれしかった瞬間です。十天衆の最終上限解放システムのリリース2週間前にキミヒロさんがインフルエンザになったときは、さすがに手助けしようと思いましたね。しかし、キミヒロさんからの「きちんと治して自分でリカバリーします!」という熱い申し出を受け、その想いを尊重することにしました。
最終的にキミヒロさんはしっかりとリカバリーしてくれ、「本当に根性がある人だな」と感心しましたね。苦労した分、得るものも大きかったと思います。

キミヒロ あのときは大変でしたが、ヨウさんの支えがあって、通常業務、バージョンアップ委員会、総会業務のいずれもなんとか成功させることができました。あのとき乗り越えた経験が活きて、それ以降、苦労するような業務があっても「あの時期と比べたら大丈夫だ!」と思えるようになりました。
とはいえ、制度期間中には、大きなミスをしてしまったこともありました。ヨウさんにはたくさんフォローしてもらってとても助かりました……。

ヨウ 僕だけでなく、さまざまな方の力を借りて、無事に解決することができて良かったです。キミヒロさんだけの問題ではなく、僕もキミヒロさんのミスからは反省するところが多々あったので、あまり気を落とさないでください。大事なのは“同じミスを繰り返さないこと”なので、ぜひ次のチャレンジに活かしてくれるとうれしいです。

キミヒロ はい!同じミスはしないように気を付けます。失敗した経験をきっかけに、今まで技術的にも精神的にもヨウさんをすごく頼っていたことにあらためて気付きました。
今の目標としては「もっと技術面でも精神面でも自立すること」です!いつか自分1人で対応することになったときに、どんなに難しい対処・修正が来ても、自分で考えて対応できるようになりたいと思います!

ヨウ 期待しています!

「1歩ずつ進んでいけば、いつか目的地に辿り着く」
印象に残っているアドバイス

キミヒロ ヨウさんからのアドバイスで特に印象に残っているものが2つあります。1つ目は「1歩ずつ進んでいけば、いつか目的地に辿り着く」です。
十天衆の最終上限解放の実装の際、一つひとつの作業が難しく、分量も多かったので、どれだけ作業しても進んでいる実感が持てなくなってしまいました。そのときにヨウさんからこの言葉をかけてもらい、それがきっかけで「少しずつでもいいから、確実に進めて絶対に完成させよう」と気持ちを切り替えて頑張ることができました!今も何か新しい作業や難しい作業に取り組む際には、思い浮かべる言葉です。

ヨウ それは僕の座右の銘でもあるので、その言葉がキミヒロさんに響いたのはうれしいです。僕も膨大なデータを前にしたときは、いつもその言葉を思い出しています。

キミヒロ 座右の銘だったんですね!僕も1歩ずつの大切さを日々実感しています。
2つ目は「技術力は自分を守ってくれる力になる。だから技術を信じて突き進みなさい」です。合流してしばらく経った頃、自分の現状や将来に漠然とした不安を感じていたときにかけてもらった言葉でした。

ヨウ あの頃のキミヒロさんは色々考えすぎていた印象を受けました。そのため、「技術をしっかりと身に付けていれば、何が起こっても食べていけるから大丈夫」ということを話し、「技術の道を進むのに迷う必要はない」と伝えるようにしました。

キミヒロ その言葉を聞いて、今の道を突き進む覚悟を決めることができました!本当にありがとうございました!

「エンジニアの素養を育てる」
アドバイスで気を付けていたこと

ヨウ キミヒロさんには“エンジニアの素養”を身につけてもらえるように意識をして指導していました。僕が考えるエンジニアの素養とは、「新しいものを作る能力」「今あるものを良くしていく能力」の2つです。具体的には、「新しいものを作る能力」は十天衆の最終上限解放の実装、「今あるものを良くしていく力」はユーザーの方からのお問い合わせへの対応やデータ修正などが挙げられます。この2つの能力を持って自走できるエンジニアになってもらえるように、アドバイスの仕方やお願いする仕事を決めていました。

特に運用プロジェクトである『グラブル』のサーバーサイドエンジニアとして重要なのは「今あるものを良くしていく力」です。キミヒロさんが元々持っている研究熱心で理想を追求する姿勢を伸ばしながら、改善する力を身に付けてくれたことはとても喜ばしいです。最近ではサーバー負荷対策チームの一員として、具体的な問題の改善ポイントが見つかったときに「キミヒロさんなら大丈夫だろう」とお願いできるようになってきました。

キミヒロ ありがとうございます。自分は改善に向けて、じっくりと取り組む方が向いていると思うので、その力をしっかりと伸ばしていきます。

ヨウ ただ、じっくりと時間をかけて完璧を目指すことも大切ですが、これからは時間をもっと意識するようにしていくと今以上に成長できると思います。
また、エンジニアとしては「考える力」「判断力」も必要です。その力を伸ばすために、キミヒロさんから問題点や疑問点を聞かれたときには、すぐに正解を教えるのではなく、さまざまな考え方や選択肢を用意し、自分で考えて判断してもらうようにしていました。それに加えて、キミヒロさんが持つ課題がわかりやすいように、Redmaineの1チケットに入れるテーマは1つだけに絞り、意識してほしいポイントを明確に伝えるように気を付けていましたね。

キミヒロ なるほど……!「ヨウさんはなぜいくつもの選択肢を出されているのだろう?」と思っていた時期がありましたが謎が解けました。ヨウさんにそうやって指導してもらえたからこそ、色々なスキルを身に付けることができたと感じています。

■お互いへのメッセージ

キミヒロ ヨウさんの知識・経験量を超えるようなデータベースエンジニアになります!チームのみなさんに「データベースのことは僕に聞いてください!」と言えるようになりたいです。

ヨウ 今のキミヒロさんなら、このまま頑張ればその目標は達成できると信じています。僕はオールマイティーに対応しているタイプなので、その分キミヒロさんには「データベースのスペシャリスト」としてチームを支えていく存在になってもらえたらうれしいです。
欲を言うと「『グラブル』で一番のエンジニア」になってほしいですね。今の成長ペースを保てれば達成できると思っているので、ぜひ目指してほしいです。
キミヒロさんに負荷対策の仕事を本格的にやってもらうようになって1か月間が経ちますが、当初の予想を上回るスピードで勉強期間を終え、すでに実践に移ってもらっています。これは自分できちんと勉強し、業務でその内容を活かせるようになったからこそできていることです。その能力を得たキミヒロさんならば、実践作業の中でももっと成長できるはずです。これからも期待しています!

キミヒロ 期待に応えられるように頑張ります!あと、自分も今度は新卒のトレーナーになったので、ヨウさんに教えてもらったことをトレーニーにも伝えていきます。

ヨウ キミヒロさんがトレーナーになったというのはすごく感慨深いです……!
最後に1つアドバイスをすると、今まではインプットをすることを求められる機会が多かったと思いますが、これからはアウトプットが大事になります。特にトレーナーはトレーニーに対して、仕事のやり方や仕事への姿勢などについてアドバイスをしなくてはなりません。トレーニーは基本的に自分よりも経験が浅い方が多く、そういった人に教えるのはとても難しいです。だからこそ「きちんと伝えるためのアウトプット」の練習が必要になってきます。
「キミヒロさんにはそれができる!」と期待されているからこそ、トレーナーに指名されたのだと思います。これからはどんな場面でもアウトプットをきちんと心がけ、今以上に真面目に取り組んでいってください。

キミヒロ ありがとうございます!アウトプットを心がけ、ヨウさんのようなトレーナーになれるように頑張ります!